現パロモブ&兄視点ss

現パロモブ&兄視点ss


※トレーボル✕コラソン

※でも現パロだからロシナンテ呼び

※モブや兄が喋ってるだけ

※概念詰め合わせ





今、私には好きな人がいる。

同じ大学のロシナンテ君だ。誰にでも親切な男の子で少し…いやかなりのドジっ子だけど頼りになるし、女の子相手には顔が赤くなってしまう所とかとてもかわいい。


「今日の服珍しいね、どうしたの?」

「あ〜…貰ったやつ適当に着てきただけ…」


惚れた欲目かもしれないけど、いつもと趣味の違う服でも彼が着ると様になるから不思議だ。勇気がなくて挨拶ぐらいしかできないけど、会うたびに惚れ直している現在、私は幸せの絶頂と言っても過言ではない。

ただ、心配なこともある。あまり目立たないけど左の足首にアンクレットをつけていることだ。アンクレットにはつける位置で意味が違って、右は恋人募集、左だと恋人がいるという意味になるらしい。ただ、男の子はそういう事を気にしない人が多いのでこれは杞憂かもしれない。噂でも恋人がいるとは聞いたことがないし。


「ごめん、その日は用事があってさ。また機会があったら誘って」


あまり積極的でない私を見かねて友人がロシナンテ君を遊びに誘ってくれようとしたけど、運悪く先約が入っていたようだ。こればかりは仕方ない。

友人には発破をかけられてるけど、今は一緒の空間にいるだけでも幸せだ。とりあえず次の目標は友人の助けなしで話しかけることだ、頑張ろう。




「…で、何か用事?すぐに連絡とれないのわかってるくせに…服?借りたけど汚したのそっちだろ、今日大学だって言ったのに…だから今度返すって、ちゃんとその日空けてるし……え?アンクレット?つけてるけど何でそんなこと聞くんだよ」




弟とトレーボルの関係を知ってからというもの、やたらと痕跡が目につくようになってしまった。


「…そんな服持ってたか?」

「ああ、これトレーボルの。そういえば借りてきてそのままだった」


サイズオーバーの見慣れない服を着たロシナンテが事もなげに言うのを聞いて、ドフラミンゴは頭を抱える。

最近いつもこの調子だ。弟の違和感を指摘すると大体トレーボルが関わってるから嫌でも意識してしまう。見つける度にトレーボルを海に沈めたい衝動に駆られるので、もっと隠す努力をしてほしい。いや、隠したら逆に疑心暗鬼で衝動が強くなるのではないか。なら今の方がいいのだろうか。

兄が混乱する中、ロシナンテはソファに寝転んでのんびりと映画を観賞していたが、ドフラミンゴはその足首にあるものを認め、思わず顔を引きつらせた。


「ロシー、その左足首のアンクレット…」

「このクローバーのやつ?いいデザインだろ、なんかトレーボルがつけとけってくれた」


弟の返答から、ロシナンテ自身は何も気づいていないことを察する。

やはり海に沈めても許されるのではないか?

本人の知らぬ所で、トレーボルの死亡フラグは爆速で立てられたのだった。

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