獅子と歩む夫婦の路4

獅子と歩む夫婦の路4


時刻は夜。わたし、マシュ・キリエライトはカルデアでの業務を終え、サーヴァントとして召喚されたボガード様の自室に赴いている最中です。

…いえ、「ボガード様の」という表現は適切ではありませんでしたね。あの部屋は、「ボガード様とわたしの部屋」なのですから。

足取り軽く夫婦の部屋へ。ここからは、ボガード様の寵愛を受ける時間です。


───


「お待ちしておりました、ボガード様。サーヴァントとしての務め、お疲れさまです」

「ふん。夫を労う妻の見本、というヤツか? ……。…かつては小賢しい浅知恵だと思ったが、それが本心と分かると中々どうして心地良い」

「ぁっ…♥」

「舐めろ。夫を満足させるのは妻の役目だろう」


頬を打つのは、ボガード様の獣じみたチンポ。デミ・サーヴァントでなければ受け止められないであろう巨根、それを覆う棘のような丸めの突起、広がった雌殺しのカリ首。わたしの雌としての本能を刺激する、唯一無二のオスチンポです♥


「はいっ…♥ ボガード様の妻として、誠心誠意尽くさせていただきます…♥ ちゅぷ♥ れる、んくっ♥ ん、ちゅっ♥」


聖杯転臨で受肉した今、ボガード様はわたしを孕ませるだけの力を持っている。それを念頭に置きながら、ボガード様好みの動きでフェラチオを開始します。

そうしてボガード様のチンポを全身全霊で慰めながら、わたしはとてつもない優越感に包まれていました。

わたしより前の、総勢61の花嫁。彼女達歴代花嫁の中に、ボガード様を真に満足させられた方は一人としていませんでした。それは勝手な妄想ではなく、ボガード様から聞いた掛け値なしの真実です。

妖精と人間両方を何人も娶り、バーゲストさんも認める程モテモテのボガード様ですが、これ程までに気持ち良く、長持ちした妃はいなかったそうです。

───そう、『62番目の花嫁』たるわたしこそがボガード様の運命だったのです!


「んぅっ…。…もう前戯は良い。次に移るぞ」

「ふぁい…♥ …ちゅ♥」


チンポの先端に服従を誓うキスを捧げてから、ベッドの上で四つん這いになりボガード様の愛を受け入れる準備を整えました。

最近のボガード様は毎日のように愛してくださるので、大変喜ばしいです。これが嬉しい悲鳴、というものでしょうか♥


「ククク……随分と私のモノに相応しい態度となったな、我が妻よ」

「はいぃ…♥」


ずぶずぶとボガード様のチンポを受け入れてから、獣のようにバックで突かれます。


「あぁっ♥♥ あっ♥ ふぁ、あーっ♥♥ あぁーーッッ♥♥♥」


常夜灯に照らされながら、ベッドの上で淫らに絡み合う裸のボガード様とわたし。種付けプレス、バック、駅弁、背面駅弁。前と後ろの穴を使い、色々な体位でまぐわいます。

触れ合う唇や絡み合う舌はわたしの脳みそを甘く蕩けさせて、おかしくなりそうでした。

わたしの中の空白をすっかり埋めてしまうような、最高に幸せなひととき。あぁ、わたしは幸せな妻です、ボガード様…♥


「ハハハハハッ! さあマシュよ、我が妻よ! おまえは何者だ!? 答えてみよ!!」

「はいぃ♥ わたしは、マシュはっ♥ ボガード様の妻ですぅ♥♥♥」

「そう! その通り! おまえはオレの忠実なる妻なのだ!!」

「はいっ♥ わたしの身も心もっ♥ 全てはボガード様のものですッ♥♥♥ わたしはっ♥ マシュはっ♥ ボガード様だけのものですうぅぅううッッ♥♥♥」

「そう! おまえはこのオレボガードのもの! 故におまえには、受肉によって生殖能力を得たオレの子を孕んでもらう! シェフィールドやノリッジのような、我が領地を再建できる程に!!」

「はひっ♥ わたし、ボガード様のためにいっぱいいっぱいがんばりましゅっ♥♥♥」

「ククク…! 良い返事だ! ならばおまえの肚にたっっぷりとオレの精を注いでやろうっ! おまえを夫として支配し、孕ませ、庇護する唯一の者は! このボガードなのだからなァァァッッ!!!」

「ぅああああっ♥♥ あーーー♥♥♥ あーーーーッッ♥♥♥♥♥」


───そうして、ボガード様が7回目の射精に至って後も夫婦の営みは続き……ボガード様24回目、わたし78回目の絶頂と共に最高の時間は終わりを告げました。

───雄々しい男根が与える快楽で仰け反らされる度、深く深く『何か』を刻まれるわたし。

───その『何か』はきっと、ボガード様こそがわたしの運命なのだとこの魂に知らしめるための、強烈な白い色彩なのでしょう。


───


───この美しい女を、マシュをモノにしたいと思った。

だが……マシュの肉体と心、そして現在と未来をオレのものにしてなお、過去だけはどうしてもオレのものにできなかった。…マシュの裡には、カルデアのマスターがしつこくこびりついている。

…オレは憎み、憎まれることで本領を発揮する妖精。この場合、マシュの心に残るカルデアのマスター、その面影がオレの憎しみを煽る。

その憎しみは、戦闘において素晴らしい力をもたらした。オレはマシュのみならず、憎んでいるはずのカルデアのマスターにすら感謝したくなった。

カルデアのマスターを憎むことで生じた暴力衝動は、カルデアのマスターから奪ったマシュを抱くことでいくらでも解消できる。無理に抑えつけるまでもなく、オレは理性的でいられてしまうのだ。故に、オレとマシュの関係は大半のサーヴァントに露見していない。

───カルデアのマスターにこの女は渡さぬ。消えろ、彼女の胸中から跡形もなく。

あの男は別の女を選んだ。マシュよ、おまえ自身も寂しそうにそう言っていただろう?

ならば忘れてしまえ。おまえはオレの、ボガードの色彩だけ覚えていれば良い。

そう思いながら、オレはマシュの子宮に精を吐き出した。

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