獅子と歩む夫婦の路

獅子と歩む夫婦の路


「人間を抱くのは慣れている。ここで花を散らしてやろう」


これは『62番目の花嫁』、その初夜の出来事のイフ。『マシュがボガードを受け入れてしまったら』というところから始まる話だ。


───


「では、良く見るがいい。夫たるこの私のモノをな」


ボガードがマシュの前でズボンを下ろし、自らの男根を露わにした。人間離れした巨根を、棘のような丸めの突起や広がったカリ首が彩っている。人と獅子のそれを足して2で割ったような凶悪な威容。マシュはその男根によって花を散らし、何度も貫かれ、身も心も魅了された。

ファーストキスを捧げ、ヴァージンを捧げ、アナルヴァージンを捧げた。ボガードのザーメンにまみれたマシュの首元や肩にはボガードによる甘噛みのような痕ができており、その返礼のようにボガード自身の肉体やチンポにもマシュから贈られた大量のキスマークがついていた。

こうして、マシュの心にあった“空白”はボガードへの愛で埋め尽くされた。それだけではない。そこから溢れ出した白濁のような愛は、■■への淡い恋心と信頼が詰まった領域にも容赦なく侵食し、それらの大半を上書きしてしまったのだ。

マシュの“運命”───“色彩”は、ボガードによって跡形もなく塗り替えられた。ボガードと繋がる前のマシュは、もう二度と戻ってこない。


───


その後、マシュはなんとか記憶を取り戻し、ギリギリ本来の歴史通りのルートに戻ってこれた。マスター達と合流し、妖精國の最期を見届け、再びカルデアの一員として戦うこととなった。…しかし、強烈な色彩で塗り潰されたその心には今も尚ボガードがいた。

───そんな時だ、ボガードが召喚されたのは。

マシュは始め、「あり得ない」と思った。深い縁を結んだのは自分だけだ、だから召喚される訳がない、と。しかしマシュは、そこまで考えたところで、唐突に答えに思い至った。

カルデアの召喚システムには、ボガードと何度も夜を共にし、深く深く愛し合った自分が関わっている。…だから、自分が触媒になったのだ、と。

こうしてカルデアのサーヴァントとなったボガードだが、当初の彼はあの頃の肉食ぶりが嘘のように謙虚だった。あくまで召喚された身として節度を守り、必要以上にマシュに近づこうとはしない。

だが、マシュはそれに納得できなかった。だって、気づけば彼を目で追って、彼のことばかり考えている。はらはらと泣いていることには、ハベトロットに指摘されて気づいた。

心が張り裂け壊れてしまいそうな日々を送った末、マシュの心の堤防はとうとう決壊した。「これは先輩に対する許されない不貞行為だ」という認識を持ちながらも、耐えられずにボガードの部屋を訪れてしまった。

しかし、胸中でマスターへの謝罪を繰り返しながらも、マシュは不貞を完遂する気満々だった。深夜に行動を起こし、元々人通りの少ない通路すら選んで動いた。

そうして突然訪ねてきたマシュを、ボガードは「今の私と貴様はもう夫婦ではない」と拒絶しようとした。…マシュは、その言葉を聞いてとうとう泣き出した。マシュはこれ以上自分の心に嘘がつけなかったのだ。

愛しい夫の逞しい胸に飛び込み、想いの丈を伝えるマシュ。その姿を見た岩獅子ボガードは根負けせざるを得なかった。ボガードもまた、マシュと繋がったことで本来の歴史から外れつつあったのだ。

───そして、二人は夫婦へと戻った。

事後、マシュの頬を伝った一雫の涙は、果たして誰を想ってのものだったのか…。


「ボガード様…」


そうしてマシュは、今日もボガードの逞しい胸に顔をうずめるのだった。


───


ボガードにあてがわれた部屋。そこのベッドがギシギシと鳴っている。


「ぁっ♥ はあ♥♥ ああんッ♥♥♥ ボガード様♥ ボガード様ぁ♥♥♥」


ベッドを鳴らしているのは、全裸でアンアンとヨがるマシュと、それをバックから突く全裸のボガードだ。


「相変わらず、おまえのナカは格別だなっ? マシュよ…!」

「お褒めの言葉っ…♥ 嬉しい、ですっ♥ わたしもボガード様のおチンポ大好きですぅッ♥♥♥」


快楽に酔うマシュの姿から、普段の理知的な面影は感じられない。それだけ、マシュはボガードに染められていた。自らの不貞を認識しながら、それを罪とすら思わなくなる程に。


「では私の……いや、オレの子種をくれてやろう! おまえがオレのモノであると刻み込んだ、あの頃のようになッ! さあイくぞッ!!」


ボガードのピストンが、いよいよ破城槌のような激しさを帯びてくる。そして…。


「受け取れッ…!!!」

「ぁ、アあ゛ぁぁぁぁぁあああああッッ♥♥♥♥♥♥♥」


天にも登る一撃が放たれた。子種とは名ばかりの魔力塊だが、それは凄まじい生命力をもってマシュの内側を塗り潰していった。価値観……一種の色彩すらも。


「あ……あ…♥」

「マシュよ、何を呆けている? まだ夜は長いのだぞ?」


絶頂・放心したマシュの身体にボガードが覆い被さり、その胸板でマシュの巨乳を押し潰した。抜かずの3発……いや、それ以上をやろうとしているのは明白だった。

ボガードの口が押し当てられ、マシュの唇が奪われる。ざらりとしたボガードの舌に絡むマシュの舌に、嫌悪の動きは一切ない。二人は夫婦なのだから当然だ。

───この後マシュは、聖杯転臨によって受肉したボガードの子を何度も孕み、出産することになるのだが……それはまた別の話である。


───


霊衣開放

・シェフィールドの妖精騎士

マ「これは……あの時の花嫁衣装をモチーフにした鎧? …あぁ、嬉しいです。わたし、またボガード様の妃になれたんですね…!」ボ「おまえという女は……汎人類史とやらで妖精と結ばれるつもりなのか? …フ、困った妃だな…」

シェフィールドの妃として纏っていた花嫁衣装と鎧が合体した『ボガードのマシュ』の姿。


・デンジャラス・ビースト

マ「これまではボガード様の妻として節度ある態度を取ってきましたが、この姿になった以上はもう我慢しません!」ボ「どうも、そういうことらしい。つられてオレもこんなことになったが、本質は変わらん。…牙の氏族を本気にさせた以上、相応しい戦果を約束してやろう…!」

マシュのケモノスタイル。ボガードも釣られて野生を取り戻しつつある。



スキル変化

・妖精騎士(偽):A

妖精騎士とは似て非なる存在である証。他の妖精騎士への攻撃行動が可能な時点で、妖精國の妖精騎士達とは一線を画す。

FGOでは「自身の攻撃力をアップ(3ターン)&自身のNP獲得量をアップ(3ターン)」という効果のスキル。


・シェフィールドの騎士:A

「シェフィールドでの出来事を忘れない」と誓ったマシュに宿る加護。それは、ボガード達の抱いた悲喜こもごもの想いが通じた結果なのかもしれない。

FGOでは「自身のNPをものすごく増やす(80〜100%)&自身の防御力をアップ(3ターン)」という効果のスキル。


・獅子の妃:EX

ボガードの妃となったマシュに与えられた一種の祝福(ギフト)。時に煙る白亜の壁を上回る無敵効果をもたらすが、マシュがボガードを思うあまり他のパーティーメンバーにはかけられないデメリットがある。

自身の宝具威力をアップ(3ターン)&自身に対粛正防御状態を付与(他の対粛正防御と重複可・3回)


宝具変化

・獅子と歩む夫婦の路(ライオンハート・シェフィールド)

ランク:B+++

種別:対軍・対城宝具

レンジ:1〜700

最大補足:900人

理想の城でも夢想の城でもない、別の路を選んだマシュの宝具。

ボガードと共同し通常モードで放つだけのブラックバレル・レプリカだが、発射用の魔力はボガードとマシュが二人で折衷しつつ装填している。

FGOでは「自身のBusterカード性能をアップ<オーバーチャージで効果アップ>&自身の宝具威力をアップ<オーバーチャージで効果アップ>&自身に防御力無視状態を付与(1ターン)+敵全体に強力な攻撃」という効果のBuster宝具。



ボイス

戦闘開始

・シェフィールドの妃マシュ・キリエライト、いきます!

・ボガード様の妃として、恥じぬ活躍を!

・行きましょう、ボガード様

・ボガード様の道行きを阻むなら、なぎ倒します

・うー……がおーっ!(デンジャラス・ビースト時のみ)


スキル

・ここはこれで…!

・なんとか耐えて、攻勢に…!

・シールドエフェクト!

・がおーん!(デンジャラス・ビースト時のみ)


コマンドカード

・はい

・それですね

・了解、蹂躙します


コマンドカード(デンジャラス・ビースト時のみ)

・がおー!

・がおがお…

・がおーん!


宝具カード

・マ「ボガード様、行きましょう!」ボ「ああ」

・マ「あり得ざる結末より、光を…」ボ「終末の光だがな…!」


攻撃

・ええい!

・やっ!

・はっ!

・ボ「温い!」

・ボ「フン…!」

・ボ「そこか!」

・マ「ボガード様!」ボ「分かっている!」

・マ「今です!」ボ「良くやった!」


攻撃(デンジャラス・ビースト時のみ)

・がおお!

・がぁっ!

・があぁっ!

・ボ「フハハハ!」

・ボ「甘い、甘いぞ!」

・ボ「逃さん!」

・マ「ボガード様ぁ!!」ボ「良いだろう…!」

・マ「獲物です!」ボ「譲るか、殊勝だな!」


エクストラアタック

・マ「夫婦の共同作業ですね!」ボ「戦闘中だぞ! 集中しろ!」

・マ「ボガード様、決めてください!」ボ「良かろう、喰らえ!」

・マ「がおがお、がおーっ!!」ボ「良いだろう我が妃よ! フハハハハハハ!!」(デンジャラス・ビースト時のみ)


宝具

・ボ「マシュよ、砲手は任せたぞ」マ「はい! 夫婦の誓いを胸に、勝利を! 『獅子と歩む夫婦の路(ライオンハート・シェフィールド)』!!」ボ「砲手の務め、ご苦労だったな。我が妃よ」

・マ「それはうたかたの夢にして、本来あり得なかった幻想の路……脈動せよ! 『獅子と歩む夫婦の路(ライオンハート・シェフィールド)』!!」ボ「やはり、素晴らしい力だ!!」


ダメージ

・ボ「くっ…」

・ボ「ちっ…」

・マ「ボガード様!?」

・ボ「宝具か…!」マ「駄目、ボガード様ぁ!」


戦闘不能

・マ「そんなっ、ボガード様ぁ…!」ボ「何を泣いている、バカめ…」

・ボ「ぐっ……前のようにはいかん、か…」マ「ボガード様…! 申し訳ありません、一時撤退します!」


勝利

・戦闘終了。今のわたし達は止められません(シェフィールドの妖精騎士時のみ)

・がおー♪(デンジャラス・ビースト時のみ)

・マ「愛の力の勝利です!」ボ「何を言っているのだ、バカめ…」

・ボ「ウッドワスに比べれば、あんな相手物の数ではない」マ「流石です、ボガード様」


会話(シェフィールドの妖精騎士時)

・マ「ボガード様の印象、ですか? そうですね、わたしより遥かに太く、強く、逞しい身体を持つ、根底に優しさを持つ方、でしょうか。いつもは憎まれ口ばかり叩くボガード様ですけど、本当は優しさも持ち合わせているんですよ? そんなボガード様に抱きしめられると、なんだかこの世の全てから守ってもらっているような、そんな心地の良い気分になれます」ボ「この女の言うことを真に受けるなよ? 私は牙の氏族、優しさよりも強さを尊ぶものだ。優しさも、この女が勝手に主張しているに過ぎん」


会話(デンジャラス・ビースト時)

・マ「ボガード様、ボガード様ぁ…♥」ボ「やめろ、他の者が見ている」マ「どうして取り繕う必要があるんですか? わたし達は夫婦なのに♥」ボ「体裁を整える理性すら飛んだか……まあ、オレも似たようなものだがな!」マ「あっ♥ お姫様抱っこ♥ 素敵ですボガード様♥♥♥ わたしは、マシュは……やっぱり幸せな妻です…♥♥♥」

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