独占欲
ゴウン、ゴウン、ゴウン。
フェリジットの部屋から機械が作動する音が鳴り響く。
「ん....」
艶かしい声を上げるフェリジット。
その双丘の先を隠すように付いたボウル状のカップから、太い管が伸び大きなタンクに繋がっていた。搾乳器である。
「もっと...もっとぉ....」
ピピー!と警告音が鳴り響く。『もうこれ以上はタンクに入りません』という音である。
「ハァ.....ハァ......んっ」
息を整えてから搾乳器を外し、零れた母乳を拭う。
「交換しなきゃ....」
ゆっくりと立ち上がり、その弾みで大きく揺れ動く特大の双丘。
その大きさは156cm。
100cmの大台を余裕で超えたフェリジットの超乳に合う搾乳器などは当然なく、全てキットの自作である。
「ホント、まだまだ出そうね....」
フェリジットの超乳から溢れる母乳は一度では全て搾り切れず、ニ度、三度と繰り返し搾らなねば直ぐに母乳が張ってしまうのだ。
「うんっしょ...」
満タンのタンクを退かし、空のタンクに変えて再び搾乳器をつける。
この動作も慣れたものだ。そうして再びスイッチを入れ、搾乳を再開する。
ゴウン、ゴウン、ゴウン。
再び機械が動き、その巨峰からミルクを搾り取っていく。
『ただいま。』
玄関からの声。
それはこの胸を規格外サイズまで育て上げた元凶の声だった。
「リズ...今日も搾っているのか」
声の主の名はシュライグ。
フェリジットの胸を執拗な迄に愛し続けた男は、微かに不機嫌な声を出した。
「しょ、しょうがないじゃない毎晩張って辛いのよ!?」
このやり取りも何度目だろうか。
そう心で呟くフェリジットを余所に、シュライグは足早に搾乳器に駆け寄ったかと思うと、それを止めて取り外す。
「あっ、ちょっと」
「.....これは、オレの役目だ」
言うが早いか、シュライグの手はフェリジットの下乳、その付け根に手を伸ばす。
「っ...!!」
優しく、持ち上げるように先端へと手を滑らせ、揉みほぐす。
そしてその先端を口に加えた。
「っっ〜〜〜〜〜!!?!?!?」
瞬間、搾乳器で搾る勢いの倍の量の母乳が一気に排出される。
それを一滴も逃すまいと嚥下するシュライグ。
「やっ、だめっ、あっ、」
声にならない嬌声を余所に無心で飲み干そうとするシュライグ。
そして勢いが弱まって行くと、再び軽く胸を揉みほぐし─────────
ガプッ
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!?!?!?」
甘く、しかし強く歯を立てその桜色の乳頭を噛む。
『この胸は自身のものである』とマーキングするかのように。
再び絶頂するフェリジットであった。
「済まない、痛かったか?」
背中から胸を揉みながら気遣うシュライグ。「ううん、いいの。むしろスッキリしたし。」「そうか.....前より、また甘くなったな。大きくもなったんじゃないか?」
「誰かさんがいつもイジメてくるからね〜」
「う.....そ、そういえば、肌ざわりも良くなっているな」
「『これだけ出るならお風呂に入れてみたら?』ってキットに言われてね。そしたら凄いスベスベになったの。」
「なるほど.....すこし勿体ないことをしてしまったか」
「なら今度の休み、一緒に入りましょ?」
「ああ...今は、もう戦わなくてもいいからな」