父と母と子と
海軍の新兵器であるセラフィム(ハンコック型)が女ヶ島に置いていかれてしまい、ルフィを父、ハンコックを母として育てられてる世界線...そのほのぼのとした日常を紐解いてみる。
ルフィ「セラ!今日はトランプでもしねえか?」
セラいうのはルフィが名付けたもので、もともとセラフィムと呼ばれていたので受け入れるのも早かった。
セラ「とらんぷ?」
ハンコック「札遊びのことじゃな...わらわもあまりやったことはないのじゃが、ルフィ説明を頼めるか?」
ルフィ「なら、最初はババ抜きでもしてみるか、ルールはええと...」
実際にカードを配りながらババ抜きのルールを説明するルフィ。ハンコックとセラは手元のカードを見ながら揃ったカードを捨てて準備を整える。
ルフィ「とまあ、こんな感じだ!ししし、簡単だろ?」
ハンコック「要はジョーカーを引かぬように相手の様子を伺うのが重要ということじゃな...相手の表情や気配を探る練習には良いかもの」
セラ「...戦闘訓練?」
ルフィ「いや、そういうわけじゃねえんだけど...まあ良いや、よし、始めてみるか!」
こうしてババ抜きが始まった。途中、ルフィに見つめられ過ぎてハンコックが照れてしまうというハプニングがあったものの、順調に進んでいるかに見えたが...
ルフィ「...」ハンコック「...」ルフィ「... ?」ハンコック「...?」ルフィ「...!」ハンコック「...!」
ここまで計6戦してルフィ2勝ハンコック3勝セラ1勝という結果になっていた。
セラ「父と母強い、わたし感情上手く読み取れない...」
悔しくて少し泣きそうなセラの頭を二人で撫でながら二人は気付いたことを話しかけた。
ルフィ「セラ、何回かして分かったことがある」
ハンコック「うむ、最初は確証が持てなかったのじゃがな」
セラ「...?」
ルフィ「セラ、おめぇ...ババを引かれそうになったときにさ」
ハンコック「少し背中から炎が出てしまう体質のようじゃの...」
セラ「へ...?そ、そんな...」
驚きながら思い返すと確かに緊張したときや怖くなったときに炎が出てしまってるように感じた。
ルフィ「表情はまだまだ堅えけどちゃんと感情あるんだな、可愛いとこあるじゃねぇか」
ハンコック「ふふ、確かにの。じゃが、ちゃんとコントロールして感情を読み取らせないようにすることも重要じゃからな」
セラ「は、はい....///」
セラが恥ずかしいという感情を持った日であった。