煙崎と天道が二人で喋ってるだけの話

煙崎と天道が二人で喋ってるだけの話


※解釈違い、キャラ崩壊、口調間違い、その他諸々にご注意ください

あの……頑張って書いたのは本当なので……どうか大目に見てください……



煙崎「ナイスファイト……この場合はナイスレイドと言うべきなのかな? とにかく、さっきは惜しかったね、天道」

天道「煙崎さん! いらしていたんですか!」

煙崎「次の対戦相手の隊長さんが、同級生の水端隊の銃手とじゃれて遊んでるって聞いたからさ。敵情視察も兼ねて、ね」

天道「……おっしゃりたいことはわかります。チームランク戦を目前にして、観衆ありの個人ランク戦など、やっている場合なのか、と忠告をしに来てくれたのですよね」

煙崎「はは、そこまでお人好しになった覚えはないよ。ただ、一体何を考えているんだ? と、少し気になっただけさ。理由を聞いても? 俺たちに手の内を明かしたところで特に問題はない……と、判断したとか、そんなふざけた理由でないのなら、ぜひ聞かせてほしいところだな」

天道「そう見えてしまったのなら謝ります。煙崎隊を侮るつもりは、一切ありませんでした。そうですね、オレの話せる範囲で説明させていただくとしたら、さっきのは払い戻しとでも言いますか……」

煙崎「ああ……おおまかな経緯はだいたい把握したよ。どうせ、君のところの隊員が、うっかり水端隊の隊員に不利になるような条件で、教えを受けるなりしてしまったから、その埋め合わせを君がしていたんだろう?」

天道「! そこまでおわかりになりますか!?」

煙崎「誰がその中心かまでは、さすがに把握していないけれど、少し前に似たような騒ぎがあったからね……。察しがつかない人の方が少ないんじゃないか?」

煙崎(……とはいえ、ここまで大々的にやることもなかっただろうに。つくづく天道は真面目と言うべきか、いっそ愚直とでも言ってやりたいような……。誰だって損得勘定を働かせてブレーキをかけるようなことですら、ノーブレーキのまま直進して行けるだなんてな。はは、万が一、俺が記憶喪失になって、一から人格を築いたとしても、天道みたいになれはしないだろうな……)

煙崎「……天道、このあと時間はあるか?」

天道「はい、予定は特に入ってないです」

煙崎「よかった。では、俺とも一戦お付き合い願おうかな。ああ、もちろん観戦者はナシでね」

天道「それは……。煙崎さんがオレに、手の内を明かすことになるのではないですか」

煙崎「何を勘違いしているのか知らないが、慈悲をかけるためでも、挑発したいがためでもないぞ? 俺は賭け、あるいは取引を持ち掛けているだけに過ぎないよ。君は既に俺に現在の実力を大まかに把握されている、それに危機感を覚えないはずがない。俺はそれに漬け込んで、俺自身を餌にして、さらに君から情報を引き出そうとしている。そういう下心を持って、君に話を持ちかけている訳さ」

天道「……なるほど! 話の内容はよくわかりませんでしたが、煙崎さんが公正なスポーツマンシップの精神をお待ちだということは理解できました!」

煙崎「待ってくれさっきの話のどこにそんな精神が欠片でも転がっていたって言うんだい?」

天道「先程の申し出、喜んでお受けします! それでは、早速ブースに向かいましょうか!」

煙崎「ちょ、ああもう生身のくせに足が速いな彼……! ま、まあいいさ。そうやって正面だけ見据えて真っ直ぐ突き進むことしか選択肢にないのなら、少し痛い目を見て、学んでもらうだけだよ。そんな君の足元を掬うために、俺がどれだけの罠を張り巡らせられるかってことをね」

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