月下犬狼の交わり
「はー…ようやく落ち着いたなー…」
月と星しか照らさない山中、そこにある開けた場所で彼女…十二獣ライカは一人呟く。
終わりの見えなかった闘争。連戦に続く連戦。命を賭けた闘いは彼女の生存本能を強く刺激した。しかしながら激務の中でそれを解消することは叶わず、彼女の中で降り積もっていった。
要するに彼女は性欲が高ぶってムラムラが止まらなくなっていた。
「あーもう!うちの男達はラビーナとタイグリスが食い荒らしちゃうし、モルモラットとクックルはイチャイチャしてるし、姐さんは色恋よりも酒だし…はぁ…」
身内で解決できない以上、自分で処理するしかない。ただ、自分でしている所を見られるのは流石に恥ずかしい。そんな訳で、拠点から離れたこの場所に彼女は来ていた。
「じゃあ…さっそく…♡」
ようやくスッキリ出来るという期待を胸に、彼女は服を脱いでいく。
「あー…早いとこ剃っちゃわないとなーこれ…」
下着まで脱いだライカの陰部はもっさりと陰毛に覆われていた。衛生的に見ても剃ってしまった方がいいのだが、戦い続きでそんな暇はなかったのだ。
「う…匂いもちょっとキツい…かも」
むわっと漂う汗と、尿と、女性の匂い。どうせ汗を掻くのだからと水浴びを後回しにして自慰を優先した結果がこれである。
「スンスン…くさっ…スーッ…くさい…本当、くさくて…」
くちっ…
「スーッ…ハァ…♡たま、らない…♡」
くちゅくちゅ くちゅくちゅ
「自分のッ♡匂いなのに…どうしてこんなに惹かれるんだろ…♡スンスン…くさっ♡フンフン…あーくさっ♡」
自らの性器をいじり、その手の匂いを嗅いでいるうちに、ライカの乳首はむくむくと勃起し、滴る愛液は量を増していった。
「うわっ…手ぇベトベト…あたし変態じゃん…♡」
「はぷっ♡ちゅっ♡ぺちゃっ…んんっ♡こんなのっ♡我慢できな…イ゙っ!?」
「オ゙っ…オォ…はーッ…♡はーッ…♡もっと…もっとしたいぃ♡」
手に付いた愛液を舐め取り、絶頂してしまうライカ。その絶頂は彼女を更に淫靡な行いへと駆り立ててしまう。
「えへへ♡こんな姿♡みんなに見せらんないなぁ♡お月様におまんこ見せつけちゃってる♡あっ♡イくっ♡」
でんぐり返しのような姿勢で性器を夜空に向け、また達してしまう。濃い茂みから覗くライカの性器は、物欲しそうに開閉を繰り返し、トロトロと愛液を垂れ流していた。
「うー…♡欲しいよう♡おちんちん欲しい〜♡ラビーナもタイグリスも残してくれてもいいじゃんか!ぅうっ♡うぁっ♡」
性器をほじるように指を出し入れされたことによって愛液は白濁し、まるで精液のようになっていた。
じゅぼっじゅぼっじゅぼっ
「おぅ゙っ♡うっ…♡ぐぅっ♡」
ぢゅこぢゅこぢゅこぢゅこ!
「あっ♡イぐっ♡でるっ♡でちゃう♡♡きっ…♡あっ───」
「────────ッ♡♡♡」
ぶしっ!ぶしゅっ!ぶしゃあああ…!
獣の遠吠えを思わせるような声を上げ派手に潮を撒き散らす。身体がガクガクと震え、半開きになった口からは舌もよだれも垂れてしまっていた。
「へーっ…♡へーっ…♡おまんこ…中出しされたみたい…♡へっ♡えへへ…♡」
ぶるっ…
「うっ…♡ヤバっ…あっ♡そうだ♡」
ライカは四つん這いになると、片脚をあげて性器を広げる姿勢をとり、そして…
「んっ…♡あっ♡」
ちょろっ…しょろろっ…しょおおおお…しゅいいぃぃぃ…
「はーっ…♡おしっこ…♡気持ちいい…♡マーキングアクメ♡好きぃ♡おっ…♡ああっ…♡」
しゃあああああああ…ぱちゃぱちゃぱちゃぱちゃぱちゃぱちゃっ…
「んっ♡いっっ…♡まだいっぱいでてる…♡しあわせ…♡♡」
尿の水たまりができるほどに、犬の如く用を足した。
もし、彼女が平常時もしくは戦闘時であれば、周囲を漂う匂い───縄張りの主の匂いに気づいていたはずだ。
だが余りにも性欲が高ぶり、理性を半ば無くし、自らの匂いで嗅覚を鈍らせていては判断など望めない。
そして、動物が匂いを上書きするのはどういうことなのかというのも、頭から抜け落ちてしまっていた。
『■■■■■■■■…』
「えっ!?な、何!?誰!?……ひいっ!?」
森の奥から姿を見せたのは、巨大な体躯を金剛石で覆った獣。恐牙狼ダイヤウルフ。先程ライカが放った遠吠えが彼を引き寄せてしまったのだ。
『■■■■■■■■!』
「ち、違うの!貴方の縄張りって、知らなくって!すぐにでて」
『■■■■■■■■■■■■■■!!』
「ひっ!!や、やだ!殺さないで!!やだっ!やだぁ!」
自分の縄張りに侵入しただけではなく、領分を上書きまでされたことで彼は酷く憤っていた。腰が抜けて立てないライカに近づき、その臓腑を食らおうと腹に狙いを定める。
『■■■■■■■■■!』
「許して!許して!!いやぁ!!」
『■■■■■……』
「……え?なに…?」
今にもかぶりつきそうになっていた牙は腹の寸前で止まり、ダイヤウルフはひくひくと鼻を動かしていた。そして頭をライカの陰部に向け
『■■■■■』
「ひゃあっ!な、何して!?んっ!んうっ!あああっ!」
股ぐらを舌で舐め始めた。
ライカは知る由もなかったが、このダイヤウルフは成熟し群れを出たばかりの一匹狼であった。
新たな群れを作るには番が必要になる。偶々現れたこの雌は何故か発情している。ならばちょうどいい。殺そうと思ったが利用しない手はない。
彼はライカの悲鳴が甘い声に変わるまで愛撫を続け、あっさりと彼女を出来上がらせてしまった。
「ひっ…♡ひっ…♡なんで…♡どうして…?」
殺されそうになっていた状況から、愛撫されたことに困惑していたライカだったが、鼻先で身体を起こされて彼が何を求めているのかを理解した。溜まった性欲を解消出来るのであれば、彼女にとっては願ったり叶ったりであった。
「そうか…そうだよね…あたし、悪いこと、しちゃったからね…♡」
性欲解消を詫びという形で塗りつぶし、再び四つん這いになると尻を彼に向ける。これからされることを思うと尻尾の揺れが止まらない。
彼の方を向きたった一言、告げる
「……わん♡」
「やっ♡うそっ♡はげしっ♡♡すぎっ♡♡ああっ♡あんっ♡」
元々体格に差があること。そして野生動物というのも相まって、その交わりは激しいものとなった。
「あっ♡あっ♡あおっ♡おお゙っ♡うっ♡だんだんおっきく♡なってるぅ♡♡ぐるっ♡じっ♡♡おごっ♡♡♡」
圧迫感を覚えながらも、自らの性欲が満たされていくことに嬉しさを覚えるライカ。彼が動きを止める頃、彼女の腹はペニスで歪な形に膨れ上がっていた。
「ヒューッ…♡ヒューッ…♡はへっ♡はへっ♡くる…♡しい…♡」
「…あっ♡いま、出されてる…♡おなか♡あつい♡♡あはっ…♡」
とぷとぷと精液が膣内に注がれていく。自分が彼の役に立てたとライカは充実感を感じた。
射精が始まりダイヤウルフは彼女に精液をより流し込もうと、後ろを向き尻を突き合わせる体勢へと移る。それを見たライカは彼の尾にしゅるりと自らの尾を巻き付けてしまう。
手を繋げないならせめて、せめて終わるまではこうしていたい。その想いを口にしたかったが
「──────♡♡♡───────♡♡♡」
口から出たのは媚びるような獣の声だけであった。
どれだけ時間がたったのか、ようやく萎んだペニスを引き抜くと下品な音を立てて精液が膣内から溢れ落ちる。交尾で満足したのか、ダイヤウルフはその場をゆっくり後にした。
「──────────ッ……♡♡♡♡♡」
一人残されたライカは快楽でパチパチとする脳味噌で一つのことを自覚した。もう自分は後戻り出来ない、と。
月が煌々と輝く夜。一つの小さな影が遠吠えを上げる。しばらくすると風を纏って巨大な影が現れた。2つの影は待ちわびたとばかりにひとしきり戯れる。
「ちょっと待って♡これいらないからさ…♡うんしょっ…♡」
「これ隠し通すの大変だったんだよ…♡あんたが好きそうだからずっと剃らなかったんだから…♡」
服を脱いだライカの陰毛はもはや臍下まで覆う程になっており、初めて出会った時よりも、強く雌の匂いがしていた。
「うんうん♡待ててえらいえらい♡ちゅっ♡」
ライカはダイヤウルフの鼻先にキスをし、ごろりと腹を彼に向けて寝そべると
「わんっ♡」
嬉しそうに彼を求めるのであった。