無題
反省室と名付けられた海軍本部の一室。風呂もシャワーも無いトイレと布団だけの簡素な部屋。そんな場所にある日突然ナミは閉じ込められた。
「大丈夫…だって、きっとあいつらが…」
突然理不尽に反省室に入れられたナミはゆっくりと布団に横たわる。その目に諦めは無く、希望に満ちていた。何故ならば彼女を救ったあの海兵達がこの不当な扱いに納得する筈ないからである。
この部屋に閉じ込められてから7日となる。ここまで長く反省室に閉じ込められたのは自分が初ではないかと苦笑しながら部屋を出る。先導する海兵に連れられ歩く途中でナミはルフィとウタの事を考える。たしかに2人は抜けてる所はあるがそれでも1週間はかかり過ぎではないかとか、せめてシャワーぐらいは入れて欲しかったとか。
「ここだ。入れ。」
再会時の文句を考えていたナミはその時まで気付かなかった。あの2人ならわざわざ部下に連れて来させるなんてしない事もましてや連れて来られた場所が大将赤犬の部屋だという事にも。