無題
現パロ
コルイス(♀)
妊娠表現あり
コルテス(記憶もち)イスカリ(記憶はなかったけど復活する)
コルテスが狂人
R-18
「妊娠してますね」
恐れていた発言を耳にして血の気が引ける。何かの間違いであって欲しかった、しかし優しい笑顔を向けている医者が嘘をついているようには見えなかった。
「次はお相手の方も連れてきてくださいね」
相手、そんなの、思い当たるのは一人しかいない。
最近吐き気がする事が増えてきた。最初は風邪かなにかかと思っていたが同時に生理が来ていないことに気づいた。まさか、と思い薬局で検査薬を買って調べたら陽性と出てきた。ありえないと最後の希望で病院に行ったら現実を叩きつけられた。
「…どうして…ゴムもいつもしてくれるのに…薬だって…ちゃんと飲んでるのに…」
嬉しいという感情より困惑、戸惑いが勝っていた。コルテスはいつも行為の時ゴムをしてくれている、それは確認しているし何より自分自身ピルを欠かさず飲んでいた。何か間違いがあって彼に迷惑をかけたくなかったのに…
「…堕ろすのは…いやだ…」
彼の子だと思うと堕ろすことは出来なかった。でもどう言う?素直に言って信じてくれる?あんなに対策していたのに…
ズキズキと何故か産まれた時から額にある傷跡が痛む、最近何故か痛む回数が増えてきた。痛みに耐えながら考えていると自宅に着いてしまい。倒れ込むようにベッドに寝転がり携帯を開く
コルテスとの出会いは高校の時だった。額の傷のせいで親にも疎まれ、友達などできる訳もなく1人で過ごしていたら突然話しかけてきた。
『ねぇ?もしかして、どこかで会ったことある?』
などとまるで漫画とかにありそうな言葉で声をかけてきた。勿論会ったことなど無い、その後何かあれば話しかけてくる様になり、あれよあれよと交際することになっていた。何度か他の女子に文句を言われたことはあったし、自分の中でも勿体無い人なのではないかとも思っていた。でもコルテスはいつも私を優先し、受け入れてくれていた、額の傷すら受け入れてくれた…今回も受け入れてくれるのだろうか?と未だに実感のわかない腹を擦る。そしてメッセージで『話したいことがあるから明日会いたい』と送った。返信はいつも彼が使ってるスタンプと共に直ぐに来た。この段階で深堀しないのもコルテスのいい所なのだろう。
「…もし、拒絶されたら…私は」
どちらかを切る事ができるのだろうか、そう思いながら、瞼を閉じた。
次の日、意を決してコルテスの家に向かう。無意識のうちか、締めつけのない緩めの服を選んでいた。
「やぁイスカリ…今日は随分珍しい服を着ているね?」
いつもピッタリ目の服を好んでいたためか、早速コルテスに指摘された。
「…別に…たまたま…」
「まぁいいや、とりあえず入りなよ」
言われたままに部屋に入る。整理整頓された綺麗な部屋で何回も来たことがあった。
ベッドを背にして床に座る。それに合わせて、コルテスも横に座ってきた。
「それで?話って何?…何かあったの?」
「……」
純粋に心配してくれているのだろう、目線を逸らし、恐る恐るゆっくりとコルテスに向かって喋る。
「…妊娠した…信じられないかもしれないけど…あなたの子供なの…」
声が震える、傷跡が痛む、目線を合わせることが出来ない、しっかり対策をしていた、それなのに出来てしまったことに疑いを持っても仕方がない。
「本当に…貴方としか…してない…から…」
そこまで言い切って恐る恐る顔を上げる。そこにはいつもの笑顔をした彼がいた。
「なんだ〜そういうことかぁ…てっきり何か病気にでもなったのかと思って焦っちゃったよ…」
「…信じて…くれるの?」
そう言うとコルテスは両手を握ってきた
「なんで?どうして僕が君を疑うの?」
「だって…あんなに…避妊していたのに…」
「…あーなんだ、そういう事か」
信じてくれたことに対して嬉しさのあまり涙が出てきそうだった。もしかしたら、産むことも許してくれるかもしれないと
「だって、避妊してないから」
突然の発言に思考が止まる、聞き間違いだと思った。
「今…なんて…?」
「僕は避妊してないよ?ゴムに穴開けてたし」
「…でも…私…ピル飲んで…」
「ごめん、勝手に薬変えちゃった。でも安心して!!ただのビタミン剤だから身体に悪いものじゃないよ」
何を言ってるのか分からなかった。さもそれが当たり前のように話すコルテスが恐ろしくてしょうがなかった。
「どうして…そんなこと…」
「うーん…君を僕の所に置いておくため…かな?だって優しい君のことだ…堕ろすだなんて選択肢、ないでしょ?」
確かに堕ろそうだなんて考えてはいなかった。でもそんな…そんなことの為に…
「あとさ…君、よくわかんない女共に言われて何回か僕のところから離れようとしたことあるでしょ?」
「それは…」
確かに何回か身を引こうとはした。でもその度にコルテスに説得されていたため、全て未遂で終わっていた。
「あれ、かなりショックだったんだよ?また君が僕の手の届かないところに行くかもしれないって…」
「…また?」
「…だからもう、君との愛の結晶を、作っちゃおうって思ったんだ!そうすれば君とずっと一緒にいられるって思ったから!」
「!?」
狂ってる。狂っているとしか考えられなかった。逃げなければ…この人から…そう思い立ち上がりドアに向かって走ろうとした。
「どこにいくの?」
しかしそれは叶わず後ろから抱きしめられ、彼の手が胸と下半身を優しく撫でる。それはいつもそういうことをする時の行動、恐怖で押し返そうと思っても力では叶わず、そのまま手を引かれベッドに押し倒された。
「あぁ、ごめんね?だって逃げようとしたから」
「な…なに…を…」
「まぁ…ちょっとしたお仕置…かな?」
手馴れた手つきで下着を脱がされる。スカートを履いていたせいで抵抗する暇なんて無く、恐怖で動けない身体をいいことに、コルテスは秘部に指を添えてきた。
「やっ……!!やめて!!…ぁ」
「やめてって言ってるくせにもう濡れてきたよ?」
ぴちゃぴちゃと、わざと音を立ててくる。早く逃げなきゃいけないのにどうしても身体は動かず、じわりじわりと快楽を拾っていく、それと同時に額の傷痕が段々と痛くなっていく、それはまるで警告のように
激しい痛みの後、突然走馬灯のように見たことの無い景色が流れ込んできた。いや…違う…私はこれを知っている
コルテスに似た男と首飾りを交換してる
コルテスに似た男に足枷を付けられてる
おびただしい量の血が、喧しい程の怒声が
そして最後に、目の前に大量の石と槍がこちらに向かって降ってくる
そんな…違う…この人は…この男は…
「あ…あぁ…そ…んなこと…」
「…もしかして、”思い出してくれた”?」
「ヒッ…!」
嬉しそうに、そしてまた恐ろしい発言をしながら笑いかけられる。このことも知っていた、知っていながら私と付き合っていたとでも言うのか
「い……いつから?」
「記憶?産まれた時からあったよ…君を見つけるのにとても苦労したなぁ」
「ど…うして…」
「…さっきも言ったじゃん…君とずっと一緒にいたいって」
「…え?…アァっ?!」
少し悲しそうな顔をしたコルテスに気を取られていたら、容赦なく解された秘部に突き立てられる。今までの行為の時とは違う熱さに混乱する。逃げようにも腰を捕まれ、そのままゆっくり、しかし奥に確実に行くように、揺さぶられる。
「ッ…あぁ…やっぱり…生だと違うなぁ…」
「やだ…!やだぁ…!!ひっう…!!!」
いつもしている時みたいに、コルテスの行為は優しいものだった。今もそう、なのに脳内を支配するのは恐怖だった。やめて欲しいと、手で彼の腕を抑えても虚しい抵抗だった。
「…あぁ、すっごく気持ちいい…今から出すね…?」
「っ?!…まって!ダメ!!…っ妊娠…しちゃうからっ…!!」
「…もうしてるのに?僕の子がもうここにいるでしょ?」
「いっ……あああああああッッ!!」
「っ…!」
優しく腹を撫でられる。その瞬間中に大量の質量が放たれた。味わったことの無い感覚に腰が浮いてしまい、視界が点滅した。
「ぁ…うぅ…」
「…無理させてごめんね…?でもしょうがないんだよ?…僕から逃げようとしたんだから…」
先程の扱いとは変わり、優しく抱き上げられ、膝の上に乗せられる。白濁がズボンに着いてもお構い無しのようだ。力を入れることが出来ず、彼にもたれ掛かる。腹を優しく撫でながら額の傷にキスをされる。そういえばこの傷にキスをすることが好きだったな、と他人事のように考えてしまった。
「まずは病院を探さないとね…あと役所とかでも手続きって必要なんだっけ?あぁ、一体どんな子なんだろう…君にそっくりの女の子がいいなぁ…絶対に可愛いに決まっている」
いつもこちらに向けてくる、あの好きだった笑顔で彼は話し続ける。
どこで間違えてしまったのだろうか、しかし昨日今日で起こった事が多すぎて脳みその処理が追いつかない。でも一つだけ分かることがある。
「これからはずっと一緒だよ」
きっと、私は彼から、もう逃げられない
以下設定
イスカリ(♀)
前世の記憶なかったけど思い出してしまった。
額の傷は生れつきありそのせいで両親から良くない扱いを受けていたため実質1人身
コルテスのことは本当に知らなかったし、記憶が戻る前まで本当に好きだった。
コルテス
前世の記憶あり、めちゃくちゃイスカリちゃん探してた。
高校の時に見つけたため外堀埋めて彼女にした。
イスカリちゃんの自己評価の低さ+記憶がいつ復活するかわからない(復活したら多分逃げられちゃう)から早めに手に入れたかった。
記憶戻ったら「思い出してくれた嬉しい」で終わってたので戻らなくてもイスカリちゃんは詰んでる
多分この後実質監禁コース