無題だよ

無題だよ


男女エロ初めて書くからよく分からん

 

 

 


熱くそそり立つ陰茎の根元に指を添えてことさらゆっくり裏筋を撫で上げる。絞り出されるようにして溢れた先走りが珠になって滑り落ちる感触にすら追い立てられるのかイスカリが歯の奥で低く呻いた。

ぱんぱんに膨らんだ陰嚢がせり上がって限界を訴える。本当に素直で分かりやすくて可愛らしい子。

「まだ駄目、よ」

「あっ…、」

脈打つ陰茎がいよいよ爆ぜようとする寸前で手を離して刺激を止める。ご褒美を目の前で取り上げられたイスカリは落胆した声を上げるも、それでも自涜を禁じるという言いつけを守ってシーツを握り締めながら健気にも欲の発散に伸びそうな手を押し留めている。

熱が引いてきた頃合いを見計らって再び緩やかな刺激を再開する。そうしてもう何時間も弄び続けた結果イスカリはすっかり顔をぐしゃぐしゃに汚して泣きじゃくっていた。

「トラロック神、どうか、どうか、もうお許しください…っ!」

「この私に慈悲を請うの?」

「だって、無理ですもう…!限界で、ああっ、アッ!」

「そう…でも確かにそろそろ仕上がってきたみたい、ね」

イスカリはもちろん、私の身体も既に昂って準備が整っている。とうに濡れそぼって太ももまで濡れるそこを見せ付けながらイスカリを跨いで腰を浅く落とす。

敏感な粘膜同士をぴったりとくっつけて軽く揺する。早くコレを味わいたいところだが、最後の仕上げがあと一つ。このためにイスカリを苛め抜いてきたのだから。

「私はこれ以上進まない。けれど私の身体に触れる事を許します」

「え…?」

「どうしたらいいか分かる、ね?イスカリ」

イスカリの目が大きく見開かれて涙がぼろりと流れ落ちた。わななく唇で息を吸って、吐いて、与えられた言葉を咀嚼しようとしている。

「そ、んな。できません!トラロック神にそのような、無礼はっ!」

「私がいいと言っているのに?」

「うぅ、うう゛ー…!」

イスカリが首を振った拍子にシーツを叩いた髪が音を立てる。そうやって必死に耐えているけれど、きっとそれも時間の問題。彼はもう肉の交わりで得られる快楽を知っているのだから。

さあ、その迷う指で腰でも腿でも掴んで思い切り叩き付ければいい。自分の意思でどうか私に手を伸ばして。早く、早く…、

「そこまでにしておけよハチドリ」

「きゅ…ッ!」

その時信じられないくらい乱暴に肩を押されて腰が落ちた。

育ちきった陰茎に膣壁をゾリゾリとこじ開けられて、完全に油断しきって無防備だった子宮口が潰され熱湯のような飛沫に犯される。

遅れてイスカリが悲鳴のような泣き喘ぐ声を上げた。勢いのない射精は長く続いて、ビクビクといつまでも私の中で跳ねている。

「…兄様!」

「お前が不満を言えた口か?トシュカトルの儀式はテスカトリポカとなる若者に至上の快楽を与えるモノ。主役はお前じゃなくてイスカリだ。なんでお前が楽しんでるんだ」

そう言われてしまっては返す言葉がなくなってしまう。でも、せっかくいい具合に育ってたのに。

「それ見ろイスカリの奴、気絶してるだろうが。今日の儀式はここまでにしてちゃんと後片付けをしておけよ?」

「…はい」

ようやくテスカトリポカが肩を押さえる手を離して来た時と同じように音もなく消える。

イスカリはよっぽど快楽が過ぎたのか小さく痙攣して意識を失っている。それでも若い身体はこうして入れたままじっくり抱き締めているだけでまた固さを取り戻しつつあった。…………。

「俺は後片付けをしろと言ったはずだが?」

「分かってます!」

ああもう、自分はいつも好き勝手するくせに!


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