無念の拓海

無念の拓海

鉄華団おいしーなタウン支部

バッタモンダーの切り札・シャララボーグ。

ソラの憧れの人・シャララ隊長にアンダーグエナジーを注ぎ誕生したランボーグ…!


シャララボーグを浄化すればアンダーグエナジーによってかろうじて

その生命を保っているシャララは死んでしまう…

その事実にソラは戦意喪失。

…ミラージュペンは消え、戦う術すら失ってしまった…。


~ましろの家~

ソラ「………」

ましろ(ソラ拓推し)「ソラちゃん大変…!拓海先輩が…!」

ソラ「…え……拓海さん…?」


茫然自失で沈んでいたソラに更なる追い打ちをかけるように…

彼女の尊敬する先輩ヒーローで初恋の男性である

拓海の負傷の報せが入る…!


~拓海の家~

あまね「すまない…バッタモンダーにしてやられた。

    …ランボーグを浄化出来ないならバッタモンダーの方をどうにかすれば…と

    襲撃をかけてきた奴に狙いを絞って戦ったのだが…甘かった。

    今回、ヤツはシャララボーグだけでなく

    信号機ランボーグまで引き連れていた…!」

信号機ランボーグ…かつてソラ達が戦った

あらゆるモノの動きを止める能力を持つランボーグ。

あの時はバタフライのミックスパレットの力で窮地を切り抜けたが…

今回の襲撃時にバタフライは不在だった…

あまね「品田はランボーグの能力に不意をつかれシャララボーグに…

    そしてこの有り様…くっ…!」

【ベッドの上で気を失っている拓海】

コメコメ「あまね…」

ゆい「あまねちゃん…自分を責めないで…

   今回も…あの時みたいに石が守ってくれたから…

   拓海はきっと大丈夫…」

【拓海の傍に置かれているひびの入ったデリシャストーンを見やる】

ソラ「た、拓海さん………………っ

   わ、わたしのせいだ…

   わたしが…わたしが……っ!」

ましろ「ソラちゃん!?」

【ソラ、逃げるように部屋から出る】

ましろ「ご、ごめんみんな…!

    私、ソラちゃんを…!」

拓海「う…ソ…ラ…?」

コメコメ「コメっ!?」

ゆい「拓海!?」

あまね「品田!?気が付いたのか!?」

ましろ「あ…拓海先輩…」

拓海「…ここは…俺の部屋…?

   ゆい…コメコメ…菓彩…虹ヶ丘…?

   ……っ!?いてぇ…!?」

ゆい「まだ動いちゃだめだよ拓海っ!?」

拓海「…ぃてて…そうか…俺、やられたのか…

   くそっ…情けねぇ……

   あいつの力に…なってやりたかったのに…!」

【ひびの入ったデリシャストーンが拓海の視界に入る】

拓海「またコイツに守られたのか俺…

   はぁぁ…あの時から成長してないな…マジで…」

あまね「品田…今は休め。」

拓海「そうするしかないか…

   何かするにしろ、デリシャストーンを直さなきゃどうにもならないしな…」

ゆい「拓海…」

拓海「心配かけて悪い、ゆい…菓彩…

   あと、コメコメと虹ヶ丘も…」

ましろ「う、うん…」

拓海「………ソラは…?」

あまね「品田が目を覚ます直前にここを出ていってしまった…」

拓海「…そうか。

   …すまん虹ヶ丘。

   …あいつの…ソラの力になってやりたかったが…

   かえってあいつを追い詰める結果になっちまった…」

ましろ「そ、そんなことないよ!

    拓海先輩は…ソラちゃんのため…ソラちゃんのため…に…」


……


拓海「…虹ヶ丘。」

ましろ「…っ!」

拓海「……ソラを頼む。」

ましろ「………!

    うん…………!」」

【部屋を出るましろ】

拓海「すまん…

   ゆい、菓彩…少し…休む…」

ゆい「うん…お休み、拓海。」

あまね「…しっかり休めよ。」

【拓海、眠る】


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