~炎司がバランスボールでストレッチするだけ~

~炎司がバランスボールでストレッチするだけ~

****以降ちょろっと加筆しました(2024年1月8日)


「…っ…ふ…ぅ…‥」

特大のヨガマットには鍛え上げられた両脚が横一文字に伸ばされている。

限界まで押し広げた両脚をさらに背を起こして少しずつ追い込んでゆく。

骨盤を立て腰を深く緩め沈めて鼠径部をぴったりとマットに密着させる。

引き締まった大殿筋がさらに盛り上がり臀部の布を押しあげていた。


さらに半身を深く倒すために、炎司は両手の掌をバランスボールにあずけ、ゆっくりと前屈を繰り返す。

背中には細かい汗の粒が生まれてはジュっという音をたてて蒸気になり時折パチパチとそれらが爆ぜる。

ボールもマットもあえて市販のものにし、ゴム製の表面を傷めないよう接地面の炎を加減する。

「は―――っ‥‥ふうぅーーー‥‥」

さらに深く息を吸い込みゆっくりと長い吐息とともに徐々に力を抜いていく。


股関節…体の要にして負荷も大きく筋肉量が多くなると固くなりやすい腰回り…昨日の軋みはすでにない。

意識は体の隅々までいきわたり自在に身体をつなぎほどくこともできている。

精神統一しながら炎司はさらに技のイメージの確認と再構築を繰り返す。


…既成概念を捨て技は全く新しいものとして組み立て直す。力は乗り切っているか、炎の放出は十二分に間に合っているか、無駄な動きはないか…


体をひねりバランスボールを脇の下に入れ、体側から背中まで柔らかく外旋させ肩甲骨周りをほぐす。炎司の力では少し力をいれすぎただけでボールははじけてしまう。

ビニールの表面の張力を遮らないように丁寧に脇のくぼみを滑らせる。


バランスボールの球体の動きは水平垂直と立体的な回転を可能にし常に技のインスピレーションを与えてくれる。

何度か折っている肋骨の具合も確認しながら左右の脇腹、二の腕、手首までを緩めながら伸ばしていく。


…脇といえばオールマイトの奴めは脇腹に怪我をしていたらしいな…

いや…もう奴のことを考えるのはやめたはずだ。俺は俺のやり方でゆく。

…オールマイト…俺は俺にしかできないことで貴様を超える…


振り切るように体勢を変え腿の下から尻にかけてをボールで伸ばしていく。

骨盤の外側の足の付け付け根や腿の裏側など、ストレッチでは伸ばしきれない箇所に柔らかくボールで負荷をかけていく。


さらにひざを立ててボールを背にして背骨をゆっくりと伸ばす。

これも体重をかけないようじわじわと調整しながら背骨の一本一本を曲げ伸ばしし整える。臍からみぞおち、胸、喉元、首、顎が綺麗に弧を描いて伸ばされてはまた丸められる。頭頂から力を少しずつゆるめ仙腸関節、尾てい骨まで意識を至らせる。


のけぞった炎司の閉じられた瞼を縁取る赤みがかった濃茶のまつ毛が汗を帯びてさらに濃くなり口髭あたりにまた水滴が生まれては呼吸のたびに蒸気となっていく。


…不惑を過ぎて体の弛緩のコントロールがより自在に行えるようになってきた。

力はいずれ衰える。それを補ってあまりある技術を積みあげろ…あと…何年…?

…俺よりずっと早くに活動していたあいつは…いや…


雑念と汗をぬぐうついでにタンクトップを脱ぎ捨てる。

鏡に映る己の半身は幼い頃に望んた筋骨…これは俺の鎧のようなものだった。

…オールマイトよ…貴様はなぜそんな痩せさらばえた体で笑っていられる?


「…チッ」

軽く舌打ちし、切り替えて深呼吸する。

柔軟の最後にボールに頭部をあずけ鎖骨回りや首の後ろの筋肉を伸ばす。

「……ふう……」

…分かってはいた…

どれほど筋骨たくましい姿も焦凍にはいささかもひびかないようだ。

「わりぃな親父」という声がよみがえる。

…そうだ…そうなんだ俺の息子焦凍が憧れているのは…


「ぬぅ…ぅ…おのれ…おのれオールマイト…ォおお!」

ボールが頬の下でわずかに跳ねた。




*****




「炎司さん」

ドアの外から響く声に現実に引き戻される

「トレーニング終わった?」

「…ああ。軽く汗を流してからいく」

「…ベッドで待ってるね」


柔らかな声が腹の底に響く…それだけで全ての動きが止まる

俺はなぜか…この男のこの声に抗えない

急に心拍が上がり呼気が乱れる

これからの行為を思うと胃の腑がしめつけられるようだ

男と性行為をする…それはもう嫌というほど理解した

だがどうしても理解できないのがそれがことごとくインターネットに中継されているということだ

そう一番最初のときからずっと…カメラが何台もあって俺たちの様子を映している

いったい本当にこれが「償い」になって俺への「罰」になるのか…いまだ半信半疑だ

だが最も受け入れがたいのは…結局毎回訳が分からないくらいに俺の身体は快楽に溺れてしまうことだ…



「待たせたな」

「はい。エンデヴァー入室します。スタンバイ。5秒前。5、4、3、2、1」







*****(おまけ)






「…キスうまくなったね…これだけでもうこんなになってる」

「うう…毎回こんな…」

「だって挨拶だよ」

「そう…なのか」

「すぐ信じるところ可愛いなあ」

「…おい…ほ…本当にこれが『償い』になるんだろうな?昨日もSKから…『騙されてる』と…」

「ふふSKさんもこれ見たんだ?」

「っ…!」

「深夜のゲリラ配信なのにすぐ閲覧者大変なことになるね…億単位で再生されてたらもう民意じゃない?」

「何だその理論は…あ…あっ」

「おっぱい感じるようになってきたね」

「き…貴様のいうとおりに…毎日刺激をしてる…から…っ…」

「いいね…ここも敏感になってきてる」

「っ…く…うううっ‥ううう」

「ほら…声‥我慢しないで」

「んああっ…ああ…は…ああああ」

「そう…力抜いて…慣れてきたね…その顔すっごくいいよエッチだ…」

「く…言う‥な…ぁ」

「もっと脚開いて…カメラに良く見えるようにそう…いいね…指挿れるよ」

「あぐ…うう!ああ」

「うーんまだ少しきついなあ…」

「ぅあ…そ…そんな‥音をたてるな‥っは…恥ずかし…い」

「そういうとこホントたまらない。ほら閲覧者数も増加止まらないでしょ?」

「誰がこんな悪趣味な動画を見…る…」

「開始3分で20万人…あっ…もう100万突破したね。収益は全部被害者救済に行くから」

「それ…は…感謝している…」

「俺達は完全にボランティアだから…皆あなたのファンだし…支えたいんだよ」

「そう…か…疑ってすまなかった」








このあと前立腺さんざんいじられて前でもいかされてそこからドロドロになったところで本番、撮影3回目のイメージです※

この世界には竿役のための個性持ったような男優がいて炎司の処女喪失からメス堕ちまで禁断の生中継!プロジェクトエンデヴァー(自分が見たいだけ)


※1回目は炎司のとにかく初々しい反応が楽しめる 冒頭のインタビューもいい感じ

ハイライトは初めて前立腺で射精させられるところとブツを入れられて羞恥と屈辱で涙ぐむ炎司‥まだまだ快楽には少し遠い…エロよりもサディスト向けな内容

むしろ苦痛と忍耐という側面が多かったため炎司は「罰」的な要素をすんなりと受け入れてしまう

2回目はどんなことをされるか分かってる炎司の逃げる腰を引き寄せてちょっと強引にねじこむところの絶望と悔しさと諦めの混じったような炎司の表情が最高

そのあとは最初と同じように丁寧に性感を開かれてしっかり気持ちよくなってもらう

最後のころには喘ぎ声がとまらなくなってしまった炎司がえっちすぎる

さすがの炎司もこれはちょっとどうなんだって疑い始める(遅い)

そこからの3回目(今回)




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