深夜
お互いがお互いのことちょっとえっちな目で見てる二人は魅力的ですね「電気消すよー」
エピさんの声は小さい声でもよく響く。いや、僕がこの声好きなだけかもな。
返事するでもなく物思いにふける。無視してるわけじゃない。エピさんだって大して気にしてはいない。僕らには信頼がある。少なくとも僕はそう思ってる。
~one hour later~
・・・寝れない。まあ、こういう日もあるか。
買うだけ買ってまだ全然読めてない本でも読もうかな・・・
ジャー
あ、エピさん。トイレ行ってたのか。
もぞもぞ
ん?何だこの感覚・・・ヤバい!ヤバい!熱が!下半身に!エピさんが!腕の中に!
ばさっ
本が落ちてしまった・・・でも今はそんなことどうでもいい。エピさんが僕に抱き着くような形になってるのが問題だ。
どうやら寝ぼけちゃったようだ。最近ちょっと夜更かしも続いてたし、よっぽど眠かったんだろう。感覚としては理解できる。
・・・下半身に溜まっていく熱を抑えられるかはまた別の話でして。
うわぁすごくいいにおいがするよ髪もサラサラだ。
もうこの時点で寝れる寝れないじゃなくなった。これからなにをしても、エピさんに心を奪われてしまっていて手につかないだろう。今考えるべきはエピさんを起こさずにどうやって運ぶかだ。どうすれば・・・
「んぇ・・・コンちゃん?・・・ほら、ぎゅー。・・・ふへへ、つかまえた。いっしょにねよーよ。ねーんねーん、ころーりーよ・・・」
・・・もうなんかいろいろどうでもよくなってきたな。冷静に考えればエピさんと添い寝できるとか中々ないじゃん。
「おやすみなさい、エピさん。」
~翌朝~
うあ~あぁ・・・寝たなぁ・・・ん?動けない。というか抱きしめられてる?
・・・コンちゃん?!え、ちょ、顔が・・・近いぃ・・・
───この後、コンちゃんはさらに数時間眠り、その間エピはずーっと顔を見つめては照れてを繰り返していた。───