深夜の蟲惑魔の森にて

深夜の蟲惑魔の森にて

ベリーメロン(禿げメロン)



「はぷっ……んっ……」

「んんっ……はふっ……」


 深い森の中で、二人の少女がその身を絡ませ合わせていた。啄むように口付けを繰り返し、互いの女陰をしなやかな撫で上げては甘い声を響かせる。


「ずいぶん慣れてきたのね♪」

「フレシアがそういうの得意すぎるのよ」


 桃色の髪の少女フレシアが笑いかけると、赤い髪の少女アロメルスはぶっきらぼうに返す。

 そんな彼女にフレシアはクスクス笑う。


「でもアロメルスから言い出したんでしょ?」

「それはそうだけど……んんっ」


 フレシアは口ごもるアロメルスの膣内へ潜り込ませていた指を折り曲げた。

 可愛らしい声を上げる彼女にフレシアは笑みを深くする。


「いつも一方的に食べたり苛めたりばかりで、気持ちよくなったことがないから、それを教えてって言ったよね?」

「きゃうっ♡い、言ったからまちなさっ……んあっ♡」


 泡立つような勢いで掻き回すフレシアの指。

 途端に漏れ出すのは女の甘い匂いではなく独特なもの。フレシアから香るモノもまた、人のモノではない花の蜜のような甘い香りであった。


「蟲惑魔なのに勿体ないよ?どんどん気持ちよくなっちゃお♪」

「きゃっ♡」


 蟲惑魔。艶やかで麗しい少女の疑似餌を用い、獲物を取ると言う怪物。それが彼女たち。

 それでいて快楽というものを好むのも彼女たちであった。

 事の発端といえばアロメルスが気持ちよくなったことは特にないと言い出して、それにフレシアが反応したことだろう。


「くぅっ♡されるがままなのさ性に合わないのよっ!」

「あんっ♡」


 巨大蟻の群体の疑似餌であり、女王ともいえるアロメルスにとって、されるがままなのは気にくわないらしい。

 身を起こすと同じくフレシアの秘部へ這わせていた指でその陰核を摘み上げた。


「んっ……あんっ♡じょーずじょーずっ♡」

「絶対バカにしてんでしょっ……んあっ♡こら……くうっ♡」


 アロメルスからの責めに悶えつつ、余裕を失わないフレシア。それどころかさらに激しくアロメルスの膣内を掻き回し、余裕を容易く奪っていく。

 虫を使役するラフレシアの疑似餌たるフレシアにとって、アロメルスの抵抗はただ気持ちよくされるだけのものでしかない。


「この調子で……もっと色々教えてアゲル♡」

「やってみなさいよ?」


 快楽をただ貪る蟲惑魔同士の戯れは夜通し行われていく。

 今宵が終わってもアロメルスとフレシアは毎夜のように交わっていった。



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