海賊女帝は悪臭猿のお嫁さん
海賊女帝ボア・ハンコック。七武海の一員である彼女は
ある日ハリケーンに遭い、とある島へと漂着していた。
島の名はエロトラッ島。かつてとある海賊が本拠地とし、
その財宝が眠るとされていると同時に、もう一つおぞましい噂が立つ島である。
故に真っ当な海賊であれば近寄りもしないのだが、一獲千金を狙うものや
不思議な気候と海流により流れ着くものが現れる。
その名の通り、獲物を待ち構える罠のような島であった。
「旦那様、どうぞ本日もわらわにお情けをください」
薄くじめじめとした森の中、そこにハンコックは佇んでいた。
世界一の美女とされる彼女の瑞々しい肢体は一切隠すところなく露わとなっている。
本来の彼女ならば絶対に他者に見せることのない忌まわしき背中の焼き印、
――かつて奴隷であった証でさえも。
天の創り出した彫像のような彼女と相対するのは、
悪魔が最大の悪意を持って創り上げたかのような醜い獣であった。
合成獣(キメラ)と呼ばれるこの生物は、かつてここに住んでいた海賊が
趣味として異種間高配の末に生み出したものの一種である。
名を、ヘッパンジー。ゴミムシとチンパンジーを掛け合わせて作られた獣は、
不満げに息を吐いた。その口から吹き出された息と身体は、常人ならば
とても耐えられない酷い悪臭を漂わせている。
「あ……♡」
しかし、この獣に捕らえられ調教されたメスにとっては、
何よりも好ましい臭いとしか感じられない。
うっとりと目と股を潤ませたハンコックは、愛しい旦那様へと愛を示すために
最も相応しい格好へと慌てて体勢を整えた。
地面に両膝と両手を突き、そこから深々と頭を垂れる。
「旦那様、いつものくっさいのを、おねがいします。
わらわの体も、旦那様とおそろいの悪臭ボディにしてください。
お嫁さんまんこ、くっさくしてください」
頭をぐりぐりと地面に深く押しつける。たわわに実った乳がぐにゃりと形を変える。
そのまま、ふりふりと必死に形のいい尻を振れば、
びちゃびちゃと愛液が辺りに飛び散る。
世界一の美女故の驕りなど最早一切見えない。
ただ、強靭なオスに媚びるだけのメスがそこにはいるだけだった。
「プッキー」
その無様な姿に満足したのだろう。のそのそと近付くヘッパンジー。
既に幾度もの交尾で臭いが移り、薄汚れ始めたハンコックの背中へとずしりと跨る。
「お゛っ♡」
体格のいいハンコックですら少々顔をしかめざるを得ない重みに、
彼女はこれから起こることを想像して軽く達してしまう。
「プッキッキー!」
『ぶううぅうううううううっ』
肌が焼けてしまいそうな熱い空気と森に響き渡る巨大な破裂音と
鼻がひん曲がりそうな悪臭。
――屁である。
「んおおおぉぉぉ♡くっさいくさいくさいくしゃいぃいいい!」
思わず頭をのけ反らせたハンコックはその形のいい鼻をふごふごと
まるで豚のように鳴らして辺りに漂う悪臭ガスを肺へと取り込んでいく。
「うれじぃのじゃぁ♡わらわの、奴隷の印ぃ、旦那様の悪臭ガスで
上書きされるの幸せなのじゃぁあああ♡ありがどうございまじゅぅぅぅ♡」
このヘッパンジーは、ハンコックの背にある竜の蹄型の焼き印が
他のオスによるマーキングであろうという当たらずも遠からずの推測をしていた。
そのため、まるで上書きするかのようにこの上物のメスに向かい
自分の屁を放つことを好んでいた。
恋しい相手には尽くすタイプであるハンコックは、【夫】であるオスの欲望に
応えるため、自ら好んで背中を差し出すようになったのである。
屁こき感謝宣言を聞き届けたヘッパンジーはそのままハンコックの後ろへ立ち、
とろとろと濡れ、ぱくぱくと物欲しげに開閉するメス穴へと
人間とは比べ物にならないグロテスクな形状の悪臭ちんぽを突き立てた。
「おっほぉおおおおおお♡」
ただの一突きで絶頂し、ぶしっと愛液と鼻水と母乳を噴き出すハンコック。
精液とちんぽの悪臭がうつり切った子宮へと、旦那様に食い散らかしてもらうための
卵子をぽこんぽこんと送り込むその姿は猿の嫁以外の何者でもなかった。
自らの栄光も心の傷も何もかも悪臭とちんぽで消し飛ばされていく彼女を見て、
世界一の美女、海賊女帝、王下七武海であると誰が察することができるだろうか。
無論、そんな肩書は今の彼女には一切意味のないものである。
オスのモノにされる以上の幸福など、メスには存在しないのだから。
数え切れぬ絶頂を迎えているそのメスは、最愛の夫のこいた屁よりもなお大きな
みっともない喘ぎ声を森に響かせ続けた。