浜辺の情事
・サンゾロ
・時系列はワノ国の討ち入り後
・青姦要素あり
・妄想全開
以上が大丈夫な方、このままどうぞ
祭りの喧騒から離れた、さざ波の音を運ぶ海岸
傾き始めた日の中でおれ達は舌を絡め、口を吸い合う
互いの唾液がチュプチュプと音を立てながら混ざり合い、口端から細い糸が垂れる
そのまま身体を押し付けるように寄りかかられ、舌先で乳首をこねくり回されながらゆっくりと帯を解かれる
胸元に手を差し入れてやれば、こちらの胸と傷跡をカリカリと触ってくる
短く切られた金髪をかき上げ食らいつくように肩に吸い付くコイツの、着衣越しでもわかる固さと熱が下腹にあてられていた
「今日は、ハァ…随分積極的だな」
「だって…んっ、ずっと寝てただろ?この寝腐れマリモ」
「うっせェ。あと、合流してから、一回ヤったじゃねェか」
「あんなんじゃ、足りねェよ」
エロコックはそう言うと、またおれの乳首に吸い付いた
そのままさらに胸を肌蹴させられ、浴衣が一気に脱がされる
舌先が何度も傷跡をなぞりつつ、ずらした褌の隙間から入れられた指が内側を広げる
「あっ、んんっ、ぐっ!」
「おっ、やっぱキツいな。寝てる間我慢した甲斐があったってもんだ」
そう言いながら笑う瞳はどこか扇情的な色を持ち、おれの股ぐらを愛おしげに見つめる
いつも「料理人の命」だと言う、少し細いがしっかりとした手指
それがおれの中に入り込み、内側を丁寧にほぐしていく
痛い程に勃ち上がった倅からはしとどに先走りが溢れ、真っ白だった褌を汚していく
毎度の事ながらこれから起こることに自分が期待しているのだと、否応なしに認識させられた
「おい、マリモ」
ニヤリと笑った唇から発せられる声は、蠱惑的な響きをもって鼓膜を震わせる
「さっきはおれにああ言ってたけどよ、待ちきれないのはてめェもいっしょみたいだな」
コックがそう言って指を引き抜きながら自分の浴衣を脱ぐと、同じくグッショリと濡れた褌が現れる
余裕無さげな手つきでずらされた前垂れから顔を出すのは、細身に似合わぬ太く反り返った立派なモノ
「このままいくぞ」
木に手をつく形で尻を寄せられ、褌を尻たぶに引っかけられる
合流直後と比べると手慣れた感があり、少しだけ腹が立つ
分身が入口にあてがわれれば内側が切なげに疼き、期待に自然と胸が高鳴る
「ああ、こいよ」
おれの声に頷くように、アイツはそのまま奥へと腰を進めた
パンパン、パンパン
「あっ、んぐっ」
「うぐっ、ん…くぅっ」
押し殺した声の中、何度も内側を貫かれる
はち切れそうな玉袋と尻がぶつかり合い、跳ねるような水音を上げる
アイツの胸板はしがみつくように押し付けられ、ピッタリくっついて離れねェ
その密着した体温に、おれは安心していた
コックとおれの関係が現在のようになったのは二年前からだ
そこに何か劇的な事があったわけでもなく、気がついたらこうなっていた
信念や在り方はまるで違くて、口を開けばまず突っかかってくる奴
だがどうにも離れられず、おまけにおれはコイツに身体を許している
互いの気持ちはあるが上手く言い表せず、その気持ちを認めたくない部分もある
そんな複雑な関係が、これからも続く
その事にどこか安心しながら、背中越しに荒い呼吸と掠れた声を聞いた
水音がより深くなり、最奥を強く突かれる
全身が震え、限界が近いことを知らせる
「ゾロ」
不意に呼ばれた名前に振り向く
「なんだ?」
「好き、だ」
瞳が細められ、真っ直ぐこちらを見つめる
そのたった一言に、おれの胸はざわめき立つ
「何、言ってんだよ…てめぇ」
上手く言えなかった言葉を先に言われた事は悔しいが、それ以上に嬉しさがあった
どちらからともなく口付けを交わし、視線をかち合わせる
直後、頭の中に火花が散り、おれ達は互いの欲を放った