泥酔ぱこぱこ

泥酔ぱこぱこ


「えへへ、りつかおにいちゃぁん…♥」

「クロ、クロ…」

───どうしてこんなことになったのか。

それを思い出すことすら覚束ないまま、前後不覚に近い状態で乳繰り合うオレとクロ。

(───あ、そうだ……確か…)

…確か、今日はバレンタインだった。例によって例の如く色々あった訳だが、それでも最後はイリヤ達と自室で大ハッスルした。そうしてイリヤ・美遊・ルビー・サファイアが一足早いホワイトデーを堪能して幸せそうに眠りについた時、クロがひっそりと耳打ちしてきたのだ。───「二人でお酒、飲んでみない?」と。

…はじめはやんわりと反対した。が、「じゃあ二人だけの秘密にしましょ?」という小悪魔の囁きは、ヤり疲れた身体と脳を惑わせるには十分過ぎた。

そうして、カルデアキッチン組や他の一部サーヴァント(いつか酒を飲み交わすことを約束したアストライアなど)には言えない、二人だけの晩酌が始まった。のだが…。

…キッチンからくすねてきた酒が悪かったのだろう。甘くて飲みやすいと聞いたジャックダニエルのテネシーハニーとかいう銘柄をはじめとして、うろ覚えの知識で色々な酒を調達。持ち帰ったこの部屋で加減も分からずガンガン飲みまくった。中途半端に飲んだ分も含めれば、二人でボトル二本分くらいは飲んでいると思う。

…で、その結果がこれだ。脳は多少の理性を残しているのに、身体はもうギンギンに臨戦態勢だ。イリヤ達と魔力パスを繋いだこの身は、何度射精してもし足りない絶倫になっていた。

「やっぱりこのおさけ、あまくておいしぃ…♪ …ん、ちゅ…♥」

二人して泥酔しているというのに、いや泥酔しているからこそ、追加で酒を飲む。

まともな判断力を喪失したクロが、口移しで酒を飲ませてくる。いつもの甘い唾液の味とは違う、酒の刺激がする蜂蜜のようなキス。

(…良いな、これ)

未成年飲酒という一種の禁忌に対する罪悪感はとうに失せている。今のオレにとっては、半裸のクロが見せる痴態をつぶさに観察する方が重要だ。

紅潮した頬、酒気を帯びた甘い体臭、小さくも柔らかな身体、いつもより高めの体温。これで興奮するなというのは無理がある。端的に言えば、クロのせいでフル勃起だ。

───クロにチンコをねじ込みたい。組み敷いて啼かせて、他の男のことなど二度と考えられないようにしてやりたい。

キスマークと噛み跡を見える位置にバンバンつけてやるのも良い。オレのものだと一目で分かる。

ああ、クロを抱きたい。“イリヤ”としての彼女すら犯したい。この雌とセックスしたい。

いや抱く。犯す。セックスするファックするレイプする排泄する。このオレ専用便器を魂の髄まで犯して犯して犯し尽くす!

「……」

酒をくすねる際に着ていた衣服を床に放り出す。その勢いでパンツまで脱ぎ捨てると、先程から滾るように熱く硬くなっているペニスが姿を現した。処女だったイリヤ達の膣内を幾度も堪能し、完全に己の物としたそれは、亀頭をパンパンに膨れ上がらせていた。先端からは先走りが溢れ、まるで獲物を前にする獣のようですらある。

「ぁ、おにいちゃんのちんこだぁ…♥」

オレより一足先にクロが動いた。近寄ってきたクロは、それが当然とでも言うようにペニスへの奉仕を始めたのだ。

「ちゅ、ちゅぷ…♥ わらひでほーふんしひゃっは?♥♥♥」

「そりゃするでしょ、相手は未来の妻なんだし…!」

「おごっ♥♥ …うれひ、ぃッ♥♥♥」

オレに頭を鷲掴みにされオナホのように扱われながらも、それこそ望みと言わんばかりに喜ぶクロ。チンポをしゃぶるその姿は、レイプというより和姦のそれだった(実際そうなのだが)。

(かたい♥ おっきいっ♥♥ かっこいいッ♥♥♥ だいすきッ♥♥♥♥ おにいちゃんッ♥♥♥♥♥)

蕩けきったクロの瞳からはそんな感情が読み取れた。

「…ッ…」

仁王立ちしながらクロの肢体を舐め回すように見る。

ほんのりピンクに染まった髪、小麦色の肌、金と紅が混ざっているように見える不思議な色の瞳、そして未成熟ながらも将来が約束された身体。その全てが、今はオレのものなのだ。

クロとは何度もセックスした仲だが、本当にエロいと思う。

「ぅぶっ♥ ごっ♥ ぢゅるっ♥」

このオレだけの中古女にもっとマーキングしたい。自分のもので穢し尽くして元の世界のことを洗い流してやりたい。酒で励起された邪悪な欲望を胸に、ピストンのスピードを上げていく。

息を荒げ、快感に歯を食いしばりながら、クロを犯す。

陰嚢から精子が駆け上がってくる。

激しい水音を響かせ、そして射精感に駆られながら雌穴めがけて腰を思い切り突き出す。

「んぶッ♥♥♥ んぐっ♥ んうううッ♥♥♥♥」

「…孕め…! 孕め、孕め…!!」

いくら受肉しているとはいえ、口に出しても孕むことなどないのに、そう呟くことを抑えられなかった。

男根が震え、先端から熱い精液が噴き出す。粘性の強いそれはクロの口内を穢し、喉を穢し、胃の中すら穢していった。

「は、ぁ…!」

雌畜生の穴からチンコを引きずり出す。オナホ女の体内を穢しても尚収まりきらない射精は、クロの顔や身体を黄ばんだ白で容赦なく染め上げた。

…クロのフェラ(イラマチオ気味だが)のおかげで、こちらのチンポは準備万端だ。

しかし、酒と性欲の力は恐ろしい。二人してここまで狂うとは。

まあそれでも、悪くない気分ではある。

クロを脱がし、生まれたままの姿にしてからベッドに押し倒す。傍らにはすやすや眠るイリヤ達がいるというのに、その秘処は愛液で湿り、こちらを受け入れる体勢を完全に整えていた。…なんて、変態っぷり。素晴らしい。

「…良い子だ。準備はいらないな」

「…ぅん…♥ だから、はやくきてぇ…♥♥♥ わたしのおまんこいっぱいらぶらぶれいぷして、おにいちゃんせんようのなえどこにして…♥ うぅん、してください…♥♥ おねがいします、ごしゅじんさま…♥♥♥」

「っ…。この変態聖杯が…! 犯してやる……犯してオレの嫁にしてやるからな…!」

彼女の足を掴んで股を開き、淫唇に亀頭を押し付ける。淫らなキスといった格好だが、オレはここで終わらせるつもりなどない。キス魔のクロには鈴口による子宮口へのキスをくれてやる。

「おにいちゃんのちんちん…♥♥ きもちいのしちゃう?♥ せっくすしちゃう?♥♥♥」

「するに決まってるだろ……このメスブタッ!!!」

「んォ゛っ♥♥♥♥ アアぁぁあああッッ♥♥♥♥♥」

正常位でクロの腰をがっしりと掴み、腕で足を抑えながら自身の腰を勢い良く突き出した。

「このクソマゾ、便器、オナホ女が…! 好きだ、愛してるッ!!」

最早自分でも何を言っているか分からない。暴力的なまでの衝動が、勝手に言葉を紡がせていた。

「この一生ものの専用穴が! 聖杯だなんだとお高くとまって何様のつもりだ! 豚みたいに啼きながら無様にイけッ!!」

「ぁああッ♥♥♥ これいいッ♥ おにいちゃんすきっ♥♥ すきぃぃいッ♥♥♥♥」

絡みつく雌肉をガチガチの肉槍で貫き、最奥に支配の証を突き立てた。

鈴口と子宮口のキスが余程嬉しいのか、クロは歓喜の涙を流して喘いでいる。

…もっと見たい。酒の力が下卑た欲望を刺激し、表出させる。

もっとクロの痴態が見たい。クロと身も心も溶け合いたい。

その燃え滾る衝動は、最早ピストンだけでは発散しきれない程に膨れ上がっていた。

クロを駅弁の体勢で抱えて立ち上がる。嬌声を上げるクロを無視してアナルをほぐしつつ、くすねてきた酒の中から赤ワインのボトルを引っ掴む。そうしてベッドに戻ったオレはクロを抱いたまま仰向けになり、既に半分程飲んでいたそれをクロのケツマンコにぶち込んだ。所謂アルコール浣腸である。

「ぉ、ご♥ がっ♥ ぁッ♥ あああああッッ♥♥♥」

尻を突き上げるクロの体温が一段階上がった気がする。直腸の粘膜でアルコールをダイレクトに摂取した以上こうなるのも当然と言えよう。

「…えへ♥ えへへぇぁ♥ あはあぁあぁぁあ♥♥♥」

酔いが強まったクロが笑う。美しい顔がだらしなく蕩ける様は、まるで麻薬でも打たれたかのようだ。急性アルコール中毒で倒れていないのは流石サーヴァントというべきか。

───ああ。なんて、素晴らしい。

引き抜いたボトルを乱雑に投げ捨て、ベッドサイドの携帯端末を手繰り寄せてからクロの痴態を思うさま撮影する。

携帯端末が焚くフラッシュが、汗とザーメンとラヴジュースに濡れた小麦色の肌を何度も照らす。惨めで、かわいそうで、それでいてこれ以上ない程綺麗なクロだ。

数枚か撮って、短めながら動画も撮って。その辺りで我慢できなくなったオレは、正常位でピストンを再開した。

先程よりも激しく、暴力的かつ情熱的に腰を振る。

「あはぁあっ♥♥♥ ちんぽっ♥ おにいちゃんのちんぽぃいッ♥ それもっとずぽずぽしてぇッ♥♥ ちんぽちんぽちんぽぉぉ♥♥♥」

「ああそうだ、おまえはマンコ締め付けて飼い主喜ばせる雌奴隷が天職なんだよ! 分かったらオレの下でアンアンヨがってろメスブタッ!! くそ、好きだぞクロッ!! オレのクロエッ!! 受肉して結婚して一生オレのそばにいろッ!! オレの子供だけ産めッ!!! 他の男なんか全員忘れろォッ!!!」

「はひぃいいいいいいッ♥♥♥♥ めすぶたくろおにいちゃんのあかちゃんうみましゅっ♥♥♥ しろうおにいちゃんばいばいしまひゅうううぅぅぅッ♥♥♥♥♥♥♥」

煮え滾るを通り越して大噴火を起こした欲望をピストンに変え、膣奥で爆発させる。子宮口を滅茶苦茶に突かれまくったクロは、アインツベルンという高貴な生まれを感じさせない程に乱れきっていた。

「あがっ♥ ひっ♥ んおっ♥ んほおぉっ♥ ぁ、それらめえぇっ♥♥ おまんここわれりゅうぅっ♥♥♥」

クロの制止の言葉にはまるで説得力がない。本当に駄目だと思うなら、どうしてこんなに蕩けた顔をしているのか。小賢しい策を弄した罰としてさらにピストンを激しくしてやる。

残る体力を使い切る勢いでマンコを突く。腰を引く度に膣内から愛液が掻き出され、じゅぷじゅぷと淫猥な水音を響かせる様は絶景と言う他ない。

「あうっ♥ ひっ♥ あぁっ♥ んあっ♥ もうらめぇっ♥ おっ、おまんこイッちゃうぅぅッ♥♥♥」

「オレもだ肉便器…! くそ、好きだ…!」

ラストスパートに向けて、ただひたすら膣奥を突き子宮を攻め立てる。

「だいすきなのッ♥♥♥ あいしてるのッ♥♥♥♥ もとのせかいとかどうでもよくなるくらいっ、ふじまるりつかにめろめろなのっ♥♥♥ おにいちゃんっ♥♥♥♥ わたしもだいすきぃっ♥♥♥♥」

「ッ!!! オレもクロが…! クロエが好きだッ!! 愛してるッ!!! “イリヤ”としての部分まで全部オレのモノにしてやるから!! だからッ!! オレだけのモノになれええぇぇぇぇッ!!!」

そしてフィニッシュの瞬間、オレは渾身の一突きと共に全体重をクロにかけ、穿った子宮へ直接ザーメンを発射した。

クロを押し潰して身動きを封じる中、グツグツと煮え滾る濃厚なザーメンがメス穴の最深部へ一斉に襲いかかる。クロはそれに対し、所謂だいしゅきホールドで応えていた。

「くぅっ…! オォォッ…!」

「ほぉっ♥ おおおおおおおおッッッ♥♥♥♥♥♥♥」

生射精の衝撃でアクメをキメたクロが、オレの身体の下で痙攣する。

「ぉ、ひッ…♥ ざーめん、しゅきぃ…♥ これ、さいこぉ…♥♥♥」

…クロは酒の影響もあってか最高のエクスタシーを味わっているようだ。しかし、何が聖杯か。こんな色狂いのお下劣便器ブタを欲しがる魔術師などこの世にはいないだろう。

…だから、オレが娶ってやらなければ。

「っ…♥♥ おにいちゃんのちんぽひゅごいぃ…♥♥♥ …もとのせかいなんかもどりたくない…♥ りつかおにいちゃんとずっといっしょがいいよぉ…♥♥♥」

「…光栄、だよ…っ…! っ……は、ぁ…」

魂が抜けそうな程の強烈な射精を終え、チンポを引き抜いて一息つく。オレに放り捨てられる格好となったクロは、そのままイリヤ達五人のあらゆる体液を自分のもので上書きした布団へ突っ伏すこととなった。

その胎の内では今、文字通り無数の精虫が跳ね回っている。受肉したクロの卵子を犯し、受精卵と化したそれを着床させ、オレとクロの遺伝子を受け継いだ子供を作らんとしていた。

クロが妊娠で戦線離脱というのは相当不味いことのはずなのだが、今のオレにとっては喜ぶべきことでしかなかった。

「あひ、ひぃ…♥♥」

クロの表情に理性の色は毛程もない。酒とセックスにどっぷり浸かった色狂い、情婦そのものの表情であった。

「…まだ足りない」

ぽつりと呟き、クロの股を開く。

アクメしたばかりの膣は快楽の余韻でしきりにひくつき、オレの精液を涎のように垂らしていた。これこそ、クロがオレのものである証だ。

…ああ、また勃起してきた。やばい。

「あは♥ もっとぉ♥♥♥ もっとちんちん♥♥ ちんちんおまんこしてぇぇ♥♥♥」

「そんなにシたいか…! ならお望み通り心ゆくまでファックしてやる!!」

「あ゛ァ゛あ゛あ゛ア゛ア゛ア゛あ゛ンッッ♥♥♥♥♥♥♥」

穴の望み通りに、元の世界の義兄とやらを塗り潰す雄マラをぶち込んでやる。二人して獣じみた声を上げながら、オレと愛しい便器の夜は更けていった。

───

「うぅ……ん…」

目覚めたわたしを出迎えたのは、これまで経験したことのないタイプの頭痛だった。当然ながら目覚めは最悪である。

瞼は重いし、喉もイガイガしている。それに、腰が抜けて立てない。時計を見ようとどうにか上体を起こして……色々と察した。

「あちゃー…」

素っ裸で寝ているだけなら良い。リツカお兄ちゃんと寝落ちするまでヤって、そこから朝シャンっていうパターンが結構あるから。

…明らかに事後なのもまあ良い。唾液・汗・愛液・精液といった体液が乾いてガビガビになっていることも一度や二度ではないし。なんなら口元に陰毛が付着しているのだって慣れたものだ。

───問題は、「この状況が軽犯罪や違法行為の果てに作り出された状況」であることだ。カルデアに司法はないが、共同体としてやっていく上でのルールはちゃんとあるのだ。

(ヤバいわ…)

昨夜の出来事を思い返そうとしたけど、ぼんやりしていて要領を得なかった。

二人でこっそりお酒を飲もうとリツカお兄ちゃんを誘うまでははっきりしているけれど、その後はリツカお兄ちゃんのテクで気持ち良くなっている記憶以外大して思い出せなかった。

…まあでも、深夜テンションでの酒類窃盗から未成年飲酒、泥酔しながら一晩中セックス……ヤバいことのオンパレードをやったというのは分かる。

「…おはようクロ」

「おはよ…。……。…あの、お兄ちゃん。昨日、深夜テンションでお酒くすねて、その後酔った勢いでいっぱいシたよね?」

「シたよ」

「やっぱり…。…そっちはどのくらい覚えてる?」

「全部。クロと一緒に酒飲んで、クロを独り占めするの最高だった」

「───マジ?」

「マジ」

ベッドから立ち上がったリツカお兄ちゃんをよそにああ、と頭を抱える。横を見ると、仲良く寝ているイリヤ達の姿が。疲れからか気づかず熟睡していたようだけど、もし起きたら…。

…急いで証拠隠滅しなければ。まずは深夜テンションでバンバンくすねてきた酒瓶の廃棄、いやそれよりもまず部屋の消臭だ。いや昨日の夜はイリヤ達も乱れてたからぶっちゃけ消臭はいらなくて…?

「何か色々考えてるみたいだけど、今日明日は休み取った訳だし後回しで良いんじゃない? とりあえず水飲んでさ、これでも見て時間潰そうよ」

「へ、ぇ…?」

そう言ってリツカお兄ちゃんが見せてきた携帯端末には、己の痴態がこれでもかと映っていた。

リツカお兄ちゃんの腕の中でだらしのない顔を晒すわたし。

リツカお兄ちゃんと正常位で交わりながらヨがり、情けない顔を晒すわたし。

リツカお兄ちゃんと笑顔でディープキスを交わすわたし。

リツカお兄ちゃんに向けて尻を突き出し、獣のように犯されることを悦ぶわたし。

リツカお兄ちゃんのチンポにむしゃぶりつきながら、頭上のカメラに視線を向けてピースしているわたし。

自分でおまんこを広げて、おまんこから垂れるリツカお兄ちゃんのザーメンを撮って撮ってとねだるわたし。

そして、それらの一部には動画として撮られているのもあった。

「ノリノリだったよ、ほんと。最高だった」

「う、うぅ……恥ずかし…」

昨日のわたしは何故撮影許可なんて出したのか。酒とは恐ろ…。

「ぉッ♥」

「…ごめん。写真と生のクロ見てたらムラってきたから抱く」

「…もうっ♥」

このヤリチン、何度射精すれば気が済むのよっ。…でもまあ、何だかんだキュンキュンする辺り惚れた弱みってやつね…♥

「…ぷりーずふぁっくみー…♥ …ぷりーずれいぷみー♥♥ ぷりーずまりーみー♥♥♥」

「喜んで……って、クロはほんと飽きないよねこのやりとり。…まあオレもだけど。…Will you marry me?」

「…ぁ…♥ …いぇす…♥ イェスっ♥ I’ll marry you♥♥♥」

こんなチープなやり取りで毎回嬉し泣きしてしまう自分って案外お馬鹿なんだなと思う。でも仕方ない。嬉しいものは嬉しいんだから。

そうしてまた愛しいモノに貫かれたわたしは、またリツカお兄ちゃんのためだけの歌を謳った。

───

「…ミユ…」

「うん。…事後処理はわたし達でやろう」

『こんなにお酒飲んじゃってもー……ルビーちゃんのお薬の方が足つかなくて便利なんですよぉ!? 酷いです立香さん! ここは混ざって仕返しに…』

『姉さん、それよりキッチンの方々に対する言い訳を考える方が先決です…! 立香様とクロ様に混ざっている場合ではありません!』

『んー、それなんだけどサファイアちゃん。ぶっちゃけ立香さんとクロさんが悪いしここは楽しむだけ楽しめば良いと思うんですよねー。何ならイリヤさんと美遊さんも事後処理ブッチするのが善しカナー?』

『「「……。…た、確かに…」」』

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