泥団子と!アッネの!合同任務☆

泥団子と!アッネの!合同任務☆

陰キャなチャラ男って矛盾してね?


「明斗!ウチ呪術師になったから!よろ~」

明日一緒に出かけよくらいの軽いノリで、姉から突然告げられたのはそんな言葉。

あまりにも突然のことに、思考が回らない。呪術師…じゅじゅつし…ジュジュツシ…

「はぁっ!?」


≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈


それから十数ヵ月後。姉…秋は順調に等級をあげていった。

そしてきたるは弟明斗との合同任務。そう、合同任務なのである。


「今回の任務の呪霊の等級は三級です。ですがくれぐれも油断なされないように。」

補助監督が真面目にそういう。

「わかりました。」

「りょ~」




「うっわ…見た目グッロ…」

現場に着き、呪霊を見てげんなりとしたようにそういう明斗に、


「ダイジョブ!こんなキッショイやつらなんてウチと明斗なら余裕のよっちゃんっしょ!」

元気いっぱいにそう言う姉。


「だね!さっさっと祓って終わらせますか!」


そう言い呪霊に接近し、呪霊の目に泥団子をぶち当てる。突如視界を奪われ、混乱している呪霊に蹴りを入れ、祓う。


「お~…明斗スゴいね!!ウチも負けてらんない!」


…と、足元に落ちていた石を拾い、呪力を込める。対象に狙いを定め…

スパァン!と音がし呪霊が祓われる。彼女の術式の投顔投石術は、対象へ投げた石が必ず顔面に当たるというものだ。そして彼女の呪力量はとても多いため、一撃一撃に大量の呪力を込めることが出来る

おもわず視線をそちらへ向けてしまう。

「っ明斗!!」

しまった、油断した。呪霊がニタアッと笑い手を振りかざした瞬間、超スピードで石…いや、岩が呪霊をぐしゃぐしゃにしていた。

「ウチの可愛い可愛い弟に手ぇ出そうとしやがって…死ね」

(あ~、このモードの秋ねぇ久々に見たな…)

「明斗大丈夫?ケガない?」

「いや、どこもない。センキュ」


そうして二人はあっという間に呪霊を祓って行き…


「ふい~終わった~…」

「いやまじであいつらの顔面キッショかった…」

「ふふっ」

「?」

「ね、言ったでしょ?明斗とウチならどんな奴も余裕のよっちゃんだって!」

「はは、間違いなし!」

「~~明斗!!」ギュッ

「っ!?え、どうした?」

「いやぁ…ウチの弟が可愛いなぁって!」


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