泥まみれの少年

泥まみれの少年


えー、昔の話?


せやな…初めて術式を使ったのが大体11歳あたりの頃。弟が男に襲われているのを見て、必死やったんやろな。気づいたら泥団子つくってたわ。その男は呪詛師やったんやけど、ワイが泥団子つくってるの見てニチャァ…笑ってどっかいったわ。今思うとあれマジできしょいな。それで弟とワイは事なきを得たんやけど、ある日ガラ悪い男が昔から見えてたキッショい化け物祓ってるの見て、「あなたも見えるんですか」って言ったわけよ。そこからいろいろ話し合って、最終的にもう弟を危険な目に合わせたくないから、その男に弟子入りして…でもだめやった。弟が呪詛師に殺された。怒りで思考が真っ赤に染まった。その呪詛師を殺してやるって無茶しそうになって、師匠に「悔しい気持ちはわかる。ただテメェいっぺん頭冷やせ。」…ってボコボコにされて…結局今でもその弟を殺した呪詛師はのうのうと自分が殺したいままに、人を殺して生きてる。まぁ、そんなこんなでで呪術高専に入って…今があるわけだ。


…みんなの過去よりは100倍マシだからね?

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