治療を受ける翼

治療を受ける翼


「あらら...戻って来たんや 死に体でよう動くわ」

「タスク...!済まねぇ親父 タスクを頼む!」

東仙さんは結局藍染に殺された それが藍染の慈悲だというのは直ぐに気づけた

死神に絆され死ぬより 復讐の計画の一部として復讐に全うしたまま死ぬ...か

そうしてギンの元へと戻り一護の援護といきたかったが...

「これは...不味いな 心臓付近のデカい傷が更に広がりかけてる...!」

一護の父親だったか 一護は...ギンの小さな刀をどうにか捌いているという感じだ

『一心ごと貫いてくる』成程 それは不味いので避けましょう

一心さんを突き飛ばし私は腕を貫通されましたが一心さんは間一髪で怪我無くギンの一撃を免れた

「こうも綺麗に避けられると自信無くすわ~」

ギンはあっけらかんと言い放ち.........なんだかぼんやりしている内に藍染がギンを連れてどこかへと向かった


「向かわなくては...」

「いいえ 貴方はここにいなくてはいけません」

少しだけ視界が戻り起き上がると卯ノ花隊長に優しく体を押し戻された

「目が覚めたみたいだな タスク」

「一護...私も貴方の友達を守りに行きます 確か藍染とギンがどこかを通っていたので多分現世に」

それを聞いて一護は優しい笑みを浮かべながら答えた

「ここで少しだけ待っていてくれねぇか 俺が助けに行くから」

「...しかし まだ私にも出来ることはあるはずで!」

「なっ 言ったろ?俺も止めたいけど止められるような奴じゃねえって 出来るだけしっかり卯の花さんに治してもらってから来てくれ...アレだ後詰めって奴ってことにしとけ」

困った子供を見るように一護は笑い 一心さんは少し大袈裟に溜息をつき...卯の花さんは神妙な顔をしていた


「私...そろそろ行くよ そうじゃなきゃもう間に合わない」

「何を根拠に...いえ 貴方からみれば根拠はあるのでしょうが はっきり言って今は怪我をただ塞いだだけ...少し無理をすれば開くだけでなく広がり本当に死にますよ」

治療を受けて時間が経った...第六感は別に何も言わない いや何も言えない

私の魂魄はもう既に余白などないのだ 『第六感』はここで打ち止めだと言っている

「それでも...守りたいんだ またなにも守れずに死んだように生きるのは嫌ですから」

「気持ちは分かります しかし私は医療そして治療に携わる者として四番隊としてそれを看過などできません」

卯ノ花隊長は抜き身の刀の様な殺意と霊圧をぶつけてきた...怖いと思った

「それでも私は貴方に挑み死ぬのよりも何もせず生き永らえる事の方が怖い」

涙すら流れなんとも"醜い"顔になっているだろう...それでもだ

「......はぁ 分かりました ですがあと数分だけ治療させてください

傷が開いた時に治療がしやすい様にします」

無理を言ってごめんなさい その治療を無駄にしないように出来るだけ頑張るから

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