「決戦」(3)

「決戦」(3)


※長らくお待たせしてすみません。決戦の三話目です。正史ローさんやルフィは出てきません。偽一味が出てきます。

偽一味→*名前* 偽セリフ【】表記

キャラ崩壊、誤字脱字注意!

ゾロ、サンジVS*ゾロ* 、*サンジ*

「行ったな……」

先を急ぐ仲間達を見送りサンジとゾロは敵へと向き直る。

「にしてもヘボコックの人形を作るなんざほんとにドフラミンゴの奴は趣味が悪ぃな」

「そりゃこっちのセリフだ!てめぇみてぇな体力バカの人形なんざあったところで何の役にも立たねぇだろうが!」

「やんのかゴラァ」

「上等だゴラァ」

「まずはテメェから切り刻んでやるよこのクソコック!」

「やれるもんならやってみながれこのマリモ頭!こっちは綺麗に三枚おろしにしてやらぁ!」

再び 喧嘩を始める2人へと偽物達の攻撃が迫る。

【ディアブルジャンブ……エクストラアッシ!】

【三刀流……極虎狩り!】

「チッ人が話してる最中にちまちまと!マナーってもんがなってねぇんだよ!」

「邪魔な野郎だ。おいとっとと糸玉壊して行くぞ」

攻撃を跳ね返し舌打ちをしながら悪態を着く2人に対し偽の*サンジ*と*ゾロ*は不敵な笑みを浮かべる。

【若様の大事な城に土足で踏み込んでおいでマナーがなってねぇのはどっちだ?俺が叩き直してやるよ】

【テメェこそ若様の邪魔すんじゃねぇ。時間は取らせねぇから安心しろ直ぐに切り刻んでやる。】

「ようやくまともな言葉喋りやがったと思ったらこれか……」

「…………」

「「胸糞が悪ぃ!」」

偽物の口から技名でなく自分達に似せたしかしドフラミンゴを擁護する言動が出たことでこの糸人形が戦いの為だけのものではないと伝わった2人は顔を顰め同じ言葉を吐き出す

「ディアブルジャンブ……ブランジェストライク!」

「テメェはもう口を開くんじゃねぇよ。三刀流……煉獄鬼斬!」

怒りを込めた攻撃が迫るが偽物達は笑みを崩すことは無かった。

【おい……そんなに突っ込んできていいのか?そこはもう俺の間合いだ。一刀流 居合 死・獅子歌歌!】

「うぐっ」

まだ間合いまでは距離があったはずのゾロが弾き飛ばされ床へと転がる。その胸には刀傷ができていた。一方のサンジも手応えの無い蹴りに目を見開く

「しまったっ」

*サンジ*の身体が1部解れ攻撃がすり抜けていたのである

【ロンジュ、バース・コート、タンドロン、フランシェ、カジ、クー、キュイソー、ジャレ……ヴォーショット!】

「かはっ」

自分の得意とする連撃をくらい吹き飛ばされる。ミシッと骨の軋む音がして何本かは折れた感覚が伝わってくる

【俺達はテメェらの言う通り糸人形だからな】

【糸人形には糸人形なりの戦い方があんだよ】

体の一部を糸に変えながら偽物が笑う

「成程な……腕の1部を糸にして間合いを伸ばしやがったのか……甘く見過ぎてたようだな」

口の中の血を吐き出しながらゾロがバンダナを締める

「あーぁまずった。この俺が弱いわけないわな」

サンジもタバコを取り出し火をつけながらトントンと靴を正した

「だがいくら糸になれても全て切れば問題ねぇだろ?」

「あぁ」

強い意志の籠った瞳で偽物を睨む二人対する人形の瞳はよく似せてはいても光を映さない虚無であり生き物との違いをまざまざと語っていた

「三刀流奥義……六道の辻!!!」

「ディアブルジャンブ、ボアル・ア・フリールスペクトル!」

2人が渾身の一撃を放つその瞬間偽物達の体が散り散りに消え去った

「チッ見えねえくらいまで解れやがった何処だ」

「全体からドフラミンゴの気配がしやがる。糸玉なんかねぇじゃねぇか」

解れた事に気づいた2人が見聞色の覇気を使い探すも糸玉は見つからない

【糸玉?あぁ外の化け物の中身か。あんな雑な作り俺たちはしてねぇよ】

【壊す手立てが無くなって残念だったな】

糸玉が無いと知り手立てを探すサンジの目の前に*サンジ*が現れる。余りにも一瞬で組み上がっていく様子に反応が遅れた

【ほらよこれがしたかったんだろ?ディアブルジャンブ、ボアル・ア・フリールスペクトル!】

「おいっバカ眉毛!」

【余所見して良いのかよ。九山八海一世界 千集まって〝小千世界〟三乗結んで斬れぬものなし〝三刀流〟〝奥義〟〝一大・三千・大千世界〟!】「ぐあっ」

其方に気を取られたゾロも刀で受け止めるも弾き飛ばされ切り伏せられる

【我ながら頑丈だなぁ】

【もういい加減眠ってろ】

床に倒れる2人へトドメを刺しに人形が近づいてくる

「おい……ハァ…コック」

「あ?……ハァハァ何だよクソ剣士」

「テメェちょっと相手変われ」

「珍しいじゃねぇか……いつもは剣士の相手は俺に任せろとかほざいてる癖に」

「うるせぇ……俺との戦(や)り方はテメェが1番よく分かってるだろ」

「ハッ違ぇねぇ」

【しつけぇ野郎共だ】

軽口を叩き合い再び立ち上がる2人に今度は糸人形が顔を顰める

「悪ぃな選手交代だとよマリモ人形」

「どうせテメェらの負けは決まってんだなら俺が相手でも文句ねぇだろ?」

【誰であろうと切るだけだ】

【寝言は寝て言え。ボロボロのくせによ】

トドメを刺さんと再び糸人形達が散り散りに解れる

(ゾロside)

【ディアブルジャンブ……ビアン・キュイグリル=ショット!】

「一刀流、馬鬼!」

【!】

攻撃を仕掛けてきた*サンジ*をまるで見えていたかのようにゾロが真っ二つに切り裂く

「一刀流……大辰撼!」

【いくら切り裂かれてもすぐに元に……】ゾクッ

元に戻ろうとする*サンジ*をもう一度ゾロが切り裂く。刀に覇気は纏っておらず本来なら直ぐに元に戻るはずの糸人形は何故か恐怖したように戻れないでいる

【ディディアブル……】

「閻王三刀流一百三情飛龍侍極」

苦し紛れに技を出そうとする*サンジ*だったがワノ国で新たに目覚めたゾロの力を前に為す術なく切り裂かれ元の糸くずへと戻り緑の炎に焼き尽くされる

「テメェが幾ら元に戻ろうが直らなくなるまで切り裂きゃいい。…………それにうちのコックならこの程度の攻撃に臆したりしねぇだろうさ。所詮テメェは偽物だ本物には勝てやしねぇよ」

(サンジside)

【鬼気九刀流阿修羅魔九閃!】

「スー……フゥ」

阿修羅姿になった*ゾロ*が迫るもサンジはのんびりとタバコをふかしている。そのまま切り裂こうとした瞬間サンジの姿が消えた

「スライスシュート!」

瞬間移動のように現れたサンジの蹴りが*ゾロ*の刀を弾き飛ばす

「イフリートジャンブ……コリエ、バース・コート、バルロン、ジュモ・ア・ビフテク、タンドロン、フランシェ、クー、ポワール、ジャレ……ブフバースト!」

ディアブルジャンブよりも高温に燃えた足が避ける暇も与えず糸を焼き焦がしていく

「フゥ……情けねぇなぁうちの剣士様はこんなもんじゃやられねぇぜ?」

燃え尽きた糸の残骸を背に煙草をふかしながらサンジは呟く


「終わったか?クソコック」

「あぁそっちも倒したみてぇだな」

「当たり前だ」

「「行くぞ」」

敵を打ち倒した2人は再び城内をひた走る。

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