「決戦」(2)

「決戦」(2)


※決戦(1)の続き、みんなの見せ場作りたいけどスペースもキャラ理解も足りないのでやっぱりローさんルフィ、バギーがメインになりがち

正史ロー=“ロー”で表記

キャラ崩壊、誤字脱字注意!


(“ロー”視点)

道化屋が鳥籠の中に走ってしばらく経つ。一向に消える気配のない鳥籠に何かあったかと心配し始めた時、ピンッと張っていた糸がぐにゃりと揺らぎハラハラと鳥籠が崩れ始めた

「上手くいったみたいだな……道化屋」

「ぎぃやあああああああ」

ホッと息をついたのも束の間中から凄まじい悲鳴が上がる

「!おいおい城から物凄い数の化け物共が出てきてるぞ!」

ゴーグルで中の様子を覗いていた鼻屋が悲鳴に近い声を上げる

「行くぞ麦わら屋!」

「おう!」

「キャプテンたちに続け!」

皆の号令を背に戦場を駆け上がる。そこかしこから化け物としか形容しがたい糸でできたキメラのようなものが湧き出てきていた

「ゴムゴムのぉガトリング!!!」

麦わら屋がその一角を殴り飛ばす。糸は散り散りに砕けたがすぐに寄り集まり再び化け物の形をとる

「打撃は効かねぇのか」

そう思い今度は俺が鬼哭を振るう。糸は確かに切り裂けたはずだがまた一瞬で元に戻ってしまった

「グッ」

どんどん湧いてくる上一向に減らないそれに苦戦し、攻撃が肩を掠めてしまった。糸が傷口から入り込んで来ようとする。どうやら寄生して取り込むつもりらしい。覇気を纏い引っこ抜くとするすると本体へ戻って行った

「コイツら傷口から寄生しようとしてくるぞ気をつけろ!」

「アイアイキャプテン!」

「他にも色んな能力をもってやがりそうだ。さっきの蛇は噛み付いた岩を糸に変えやがった」

黒足屋が情報を付け足してくる。状態異常を引き起こす不死身の化け物なんてどう対処しろって言うんだ

「ゴムゴムのぉ……レッドホーク!!!」

麦わら屋が炎を纏った拳を放つ。敵をちりじりに砕いた拳は1部の糸を燃やし再生を阻害していた

「うっしっ効いたぞ!」

「なるほど燃やしたらいいんだな?ディアブルジャンブ……ジューシュート!」

黒足屋も足に炎を纏い蛇の頭に蹴り込む。頭を燃やされた蛇はその場にくずおれて動かなくなった

「必殺火の鳥星!火薬星、火薬星、火薬星!」

炎が弱点だと知った鼻屋がどんどんと火薬星を放つ。次々と爆発が起こり敵が吹き飛んでいった

「よしっ麦わら達に続くぞ!」

切り開かれた道を押し進んでいく

「うわぁぁぁ」

「どうした!」

「こいつら燃えた部分を捨てて合体しやがった!」

先を進んでいたクルーから悲鳴が上がる。見ると切り裂かれていた化け物共が寄り集まってさらに巨大な化け物へと変貌していた

「チッ炎で倒せたんじゃねぇのか……」

「いやぁあああ、おっ!麦わらぁ!!!コンニャローこんなあぶねぇ場所に1人で乗り込ませやがって!」

次の打開策を考えていると敵から逃げてきたらしい道化屋が俺達の後ろに飛び込んでくる

「敵を引き連れてくるんじゃねぇよ道化屋!」

「んなもん知るか!こっちとりゃ命懸けで鳥籠解除してやったんだぞ!!!それに……奴らの弱点は分かってんだ……」

「何?炎なら効かないぞ?」

「んなチンケな作戦じゃねぇよ!」

一向に弱点を話そうとしない道化屋にイライラが募る

「おい道化屋、敵のど真ん中にシャンブルズされたくなけりゃあさっさと言え」

「ひぇはいはい話させてもらいますよぉ!……ほんとにクソゴムといい生意気な餓鬼共め」

Roomを展開しながら脅せばようやく話す気になったらしい

「テメェだって能力者から自立して能力が動くのはおかしいって言ってただろ?彼奴らの体内にはドフラミンゴの糸玉があんのよ。そいつを破壊すりゃ1発だ」

「じゃあなぜそれで敵を倒してこなかった」

「バカか!?あの数だぞ!第1俺様の能力バラバラは避けるのには持ってこいだが攻撃手段はそんなに多くねぇ、広範囲を攻撃するには火力不足だ。糸玉が見えりゃあナイフで突き刺して終いだがな」

「つまり俺らがあの怪物をバラせばバギーが倒せるんだな!?」

敵に弾き飛ばされてきた麦わら屋が話に加わる

「まぁなぁ」

「よしっ行くぞ!ゴムゴムのぉガトリング!」

「バラバラフェスティバル!」

「Room、スキャン……インジェクションショット!」

麦わら屋が次々敵を砕き道化屋が糸玉を破壊していく。俺も遅れを取らないようにスキャンで中を確認しながら的確に糸玉を貫いて行った。倒し方がわかったことで一気に形成が逆転する

「総員!戦線に上がれ!!!キャプテン達に化け物共を近づけるな!」

「おおおぉぉ!!!」

すぐ後ろでペンギンの怒号が飛び、クルーたちが駆け上がってくる。瞬く間に城の入口までの道が出来た

「お前ら……」

「倒し方が解れば俺らで対処できますから」

「そうそう、だからここは俺たちに任せてキャプテンは早くローさんを迎えに行ってあげてください」

数が減ったとはいえまだまだ敵は多い。それなのにことも無さげにおどけてみせるシャチにぐっと唇を噛む

「船長命令だ!テメェら!何人たりとも城に入れんじゃねぇぞ!!!」

「「「アイアイキャプテン!!!」」」

そこかしこから勇ましい声がする

「あと怪我は程々にしとけ……」

「分かってますって」

「じゃないとこわーいお医者様に切り刻まれますから」

追いかけてきた化け物をペンギンとシャチが切り伏せる

「この先にあるのは我等がハートの“心臓”」

「誰にも触れさせる訳には行かねぇなぁ」

2人が親指を下げて敵を挑発する。ふたつ合わせるとハートみたいだろなんてふざけていたこともあった

啖呵に背を押されながら俺たちは城の中へと突入した

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