鷲見セリナ敗北R-18BADENDルートシナリオ(1)

鷲見セリナ敗北R-18BADENDルートシナリオ(1)

概念不法投棄の人


※このページ掲載分にはエ駄タヒ要素は一切ありません。

 物語の導入部分のみです。

エ駄タヒ要素やシーンは次のページ以降になります。ご安心ください。






「うそ…そんなっ……」


 私の残った最後の力を振り絞ってすべてを込めた攻撃があっさりと防がれてしまい、私はついに膝をついてしまいました。


「ぎゃあっ!?あぐっ…ううっ…」


 そこへ容赦なく銃弾を浴びせられて私は吹き飛ばされます。

 何度も身体を打ち付けて転がり、うつ伏せ状態で止まりました。


「うぐっ…ま、まだ…です……私は…まだ…」


 こんなところで倒れては駄目、あの子の目を覚まさせ、ここから救い助け出さないといけないのに…。


 私の手から離れてしまった愛銃を掴もうと腕を伸ばしますが、カンッ!と銃弾でさらに遠くへ弾き飛ばされてしまい


「ふふっ、もうおわりですか?セリナ先輩?」


「あぐっ…」


 倒れ伏した私の背中を思いっきり足で踏みつられてしまい身動きが取れなくなりました。そして上からかけられる言葉。


「ハ、ハナエ…ちゃん…」


 私の大切な後輩で同じ救護騎士団の仲間……だった女の子――朝顔ハナエちゃんが、彼女に似合わない不敵な笑みを浮かべて私を踏みつけていたのです。


「ふふっ、それにしても驚きましたよ。セリナ先輩が叫んでピカーッと光ったと思ったら制服が変わって急に動きが俊敏になって私に向かって突っ込んで来るのですから。まるで戦闘職の人達みたいで強くてカッコ良かったですよ」


 まるで愉しむかのように語るハナエちゃん。


「でもでも~~?」


「あぐっ…」


 私の背中を踏みつけている足に力を入れてグリッと捩じり後頭部へ乱暴に銃口を押し付けるとハナエちゃんは歌うように語ります。


「いくらセリナ先輩が不思議な力で戦闘職になって強い攻撃力と能力を手に入れても、経験と知識が無いと意味が無いんですよ?

 先輩、その力を手に入れてから一度でも戦闘訓練しました?誰か強い人に戦闘職の戦い方を教えて貰いましたか?

 ……してないですよね?私、セリナ先輩の動き見ててホントガッカリしましたよ。折角の授かった力を全く生かせてなくて、動きもぎこちなくて無駄が多かったですし本当に残念です。

 あっ、もしかしてぶっつけ本番で来ました?弱い私になら練習何てしなくても勝てるなんて甘い考え持ってましたよね?」


「ううっ……」


 ハナエちゃんに痛いところを突かれてしまい私は黙り込んでしまいました。私は油断していたんです、いくら砂糖に犯され浦和ハナコに洗脳され魔女の操り人形になったとしてもハナエちゃんはハナエちゃんのままだと、あの狂気のチェーンソーさえ出さなければ大丈夫だって思い込んでいたんです。



ミネ団長、アリスちゃん達と先に進んでください。ここは私一人で大丈夫です。


お願いです、私とハナエちゃんの二人っきりにさせてください。ハナエちゃんは私が必ず救いますから――



 一緒に戦うと言うミネ団長やアリスちゃんやパーティーの皆に何度頼み込み、それでもと心配そうな皆を笑顔で無理やり送り出したあの時。私は間違えてしまったのでしょうか?

 皆と一緒に、せめてミネ団長と二人で戦えばもしかしたら――。悔やんでももう仕方がありません。



「私はトニリティを捨てアビドスの子になって、いつかセリナ先輩やミネ団長と戦う事になるだろうって覚悟を決めてからいっぱい練習しました。

 アル社長さんとハルナさんから狙撃を、キリノさんからはハンドガンを使った屋内戦闘を、ミヤコさんからは相手を惑わせ攻撃の手をブレさせる幻惑回避戦闘を教わり、

 ホシノ様やヒナ様の教導(シゴキ)を受け、アリウススクワッドの皆さんやRABBIT小隊の皆さんや正実・風紀の皆さん達を相手に戦う訓練を何度も何度も繰り返したんです。

 正々堂々とミネ団長とセリナ先輩達と戦えるように」


 淡々と語るハナエちゃん。私がミレニアムで過ごしている間にハナエちゃんがそんな事をしていたなんて知りませんでした。ハナエちゃんはアビドスで救護騎士団の真似事をしていてそんな暇もそもそも苦手の戦闘訓練なんてしないはずと思い込んでいたんです。


「だから……本当に残念です。私、舐められていたんですね。セリナ先輩にそんな目で見られていたんですね悲しいです」


 ハナエちゃんの声がとても冷たく感じで思わず身の毛がよだつ感じになりました。


「ち、違うの…。私、ハナエちゃんをそんな風には――んぎゃぁっ!?」


 ハナエちゃんに思いっ切り銃口を後頭部へ押し込まれ床に顔を押し付けられ喋れなくなってしまいます。


「もう良いです何も聞きたくないです。……でもお陰でセリナ先輩を必要以上に痛めつけずに手に入れれて良かったです。これも先輩が油断してくれたおかげですね♪」


「私を手に入れって…どういう……」


「おやすみなさい、セリナ先輩」



ダダダダダダダダダダンーーーーーー!!!



 私はハナエちゃんからマガジン一個分の銃弾を受けて気を失ってしまいました。




(つづく)


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