求めた運命はここにある
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「…ふう…」
「マスター…♥ 模擬戦に熱が入りすぎて……汗、かいちゃいましたね…♥」
「うん。…じゃあ、帰ったらヤろうか、魔力供給。シャワー浴びてからになるけど」
「はいっ♥ …あ、そうだ。ルビーから媚薬と精力剤をもらっています。マスターの部屋に帰ったらこれを飲みましょう♥」
「え? 大丈夫かなー…」
「大丈夫ですよ。ルビーが自分自身でテストしたと言っていましたから」
───
───ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…。
───ぱんっ♥ ぱんっ♥ ぱんっ♥ ぱんっ♥
「美遊…! ぅ、く…! …美遊っ! ナカに射精すぞッ!!」
「ぁあッ♥ 出てりゅっ♥ お兄ちゃんの特濃孕ませチンポ汁出てりゅうぅう〜〜〜っっ♥♥♥」
わたし……藤丸美遊は、藤丸立香の妹兼お嫁さんだ。
今わたしは、そんな“お兄ちゃん”のペニスをヴァギナで受け入れていた。つまり、生ハメイチャラブ子作りセックスだ。
「っ……ふ、ぅ……美遊、気持ち良かった?」
「わ、分かんにゃい…♥ いつもよりすごすぎて分かんにゃい…♥♥♥」
「これはかなりの効き目だな…。…オレも、一晩中ハッスル出来そうだけ、どっ!!」
「ぁひぃッ♥♥♥」
虚を突かれて反応が遅れたものの、それでもお兄ちゃんを悦ばせる努力は怠らない。お兄ちゃんのピストンに合わせ、ねっとりと腰を動かす。当然、お兄ちゃんの精子で受精・着床することを願いながら。
「あっ♥ あぁっ♥ これ、これイイッ♥♥♥」
お兄ちゃんのザーメンと、わたしのラヴジュースの混合液。それが脱ぎ捨てられたわたしの和服に飛び散って生地を穢す。これだけ激しいのだから見なくても分かる。
───『■■さんと本当の兄妹になりたい』……そんな思いであの瞳になったのに、今のわたしは『ずっと霊基第三の赤い瞳でも良いかな』と思い始めている。
ひどいことを考えている自覚はある。けれど、わたしはサーヴァントで本人じゃない。だったら、元の世界のオリジナルとは別の道を歩んでも良い、はずだ。
イリヤがいつだか言っていた。「叶わない初恋なんて、思い出としてしまっておけば良い」と。…全く以てその通りだと思う。
大事なのは今誰を好きなのか。誰と絆を紡いで、誰と添い遂げたいのかだ。そんなわたしにとっての“運命の人”は、“そういう意味”では一度も振り向いてくれなかった“■■お兄ちゃん”ではない。
「美遊、またイくから受け止めて! オレの精液だけを受け止めて!!」
「あ゛ぁぁッ♥ お兄ちゃんのエキス出てる♥ 出てるっ♥♥ 出てるぅぅうッッ♥♥♥」
何回胎で受け止めても飽きが来ない、そんな魅惑の射精が来た。
灼熱の精液で子宮を満たし、脳みその記憶領域をお兄ちゃんで上書きしながら、脳内で“■■お兄ちゃん”への謝罪を述べる。…今わたしが異性として愛しているのは“■■お兄ちゃん”では断じてないから。
恋心の消えた相手をダシに使うための、これ以上なく薄っぺらで醜い謝罪。けれど“■■お兄ちゃん”なら分かってくれる。だって、わたしと“■■お兄ちゃん”は───どこまで行っても仲睦まじい“兄妹”なのだから。
…そう、兄妹で恋愛は難しい。それはイリヤ・クロと“■■さん”を見ていても分かる。だからわたしは、お兄ちゃんと同じ蒼い瞳になることを望まない。わたしは、最終的には妻としてお兄ちゃんと添い遂げたいのだ。
「…はーッ♥ はーッ♥ はーッ…♥ …はぁぁ…♥♥♥」
「…頑張ってくれてありがとう。気持ち良かったよ、美遊」
お兄ちゃんが頭を撫でてくれる。その手付きが優しくて、キュンキュンと子宮がうずいた。“■■お兄ちゃん”に恋していた時ですら、こんなことはなかった。
───ああ、母様。わたし、求めた運命を見つけたよ。
「聖杯は相応しい人にのみ」……カルデアにいるアイリさんの言葉だ。
───そうだ。わたしはずっと、“正当な”所有者が欲しかった。わたしという聖杯に相応しい、運命の人を探し続けていた。
わたしを手中に収めて欲しい。
わたしの力を使って欲しい。
わたしの身体を犯して欲しい…!
わたしの心を染め上げて欲しい!
わたしの“全て”を支配して欲しい!!
───お兄ちゃんは、そんなわたしの全てを受け止めてくれた。だから、わたしもお兄ちゃんの全てを愛そう。敵を打ち払い、心を癒やす。それが今のわたしの望みなのだ。
これはオリジナルにはない、わたしだけの愛。わたしだけの所有者様。所有者様であるお兄ちゃんがイリヤ達まで娶ってくれるのなら、それは至上の幸福に違いない。
───だから、ごめんね? “■■お兄ちゃん”。わたし、お兄ちゃんのお嫁さんになるから。
でも良いよね? 名前は藤丸美遊だし、瞳は赤いし、そもそも本体と分かたれたサーヴァントだし。“■■美遊”が消えることにはならないよ、きっと。
じゃあ、そっちにいるオリジナルと仲良くね。
───バイバイ…♥
───
「寝ちゃったか…。受肉してるから多分夢とか見れる、かな? まあとにかく……おやすみ、美遊。もし見れるのなら良い夢を」
『…旦那様、せっかくのイケメンムーブも美遊様の尻を撫でながらでは台無しです。ピロートークだからこそ、先程のように頭を撫でるべきでは?』
「うぐ…」
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『…あの、その……私も、旦那様に愛されたいのですが…』
「良いよ。ほら、おいでサファイア」
『!! はいっ…♥』