水遣いは混乱している!

水遣いは混乱している!

黒庭勇者さん

「気をつけて、水遣い! 敵が呪文を唱えてる!」

「ふえっ」


 勇者様ほどの対応力がない私は、呪文への警戒を促されても回避することが間に合わなかった。


「くっ」


 ぐるぐるした魔力の輪が勇者様と私に襲いかかる。勇者様は素早い身のこなしで回避。

 私は、その輪に当たってしまった。


「はにゃあ!?!?」


 頭がぐるぐるする。

 ふわふわで、くらくら。

 なんでしょう、楽しくなってきちゃいましたっ……♥️


「ふ、ふふっ」

「み、水遣いっ大丈夫!? せやっ」


 ふわふわした私に勇者様が迫ってきます。

 そういえば、今は宿屋にいたんですよね、私たち。なら、大胆なことできます!


「ゆうしゃさまぁ」

「みずつか……ひゃんっ」


 勇者様のおっぱいを触ります。もぞもぞしてる勇者様が可愛いです。


「わたし、よっきゅうふまんなんですっ、えっちしましょ、えっち」

「だ、だめ、いま服脱いじゃ駄目っ」

「えー、しんしつのえっちはいいじゃないですかぁ」


 ぬぎぬぎして、勇者様に迫ります。私のおっぱいが勇者様の身体に当たって潰れちゃいます。えっちです。


「ほらっ、ゆうしゃさまもぬぎぬき~」

「み、みずつかいっ」


 呪文もつかって勇者様も裸にしちゃいました。これで、やることはひとつです。


「シましょっ、ゆうしゃさま…♥️」

「ふぁ…♥️」


 勇者様を押し倒して、そのまま私が上から覆い被さります。

 あっ、そうでした!

 私忘れてました!


「ゆうしゃさまぁ、わたし、おとこのひとのものはえちゃってるんですぅ」

「生えてない、からっ……! しっかりして、水遣いっ」

「こんなにぎんぎんなのに?」

「あっ、ひしょ、くっつけちゃ、あふ……♥️」

「ふふ、わたしのものにしてあげますよぉ、ゆうしゃさまぁ~」


 ずぼ、ずほ、ゆうしゃさまにせまって喘がせていきます。するの、きもちいいですっ、勇者様、大好きですっ!


「あっ、水遣い、でちゃいます! にゃ、にゃ、いく、いくのっ、あっ、あぁあぁ…♥️♥️♥️」

「水遣い、はげしくて、も、だめぇええぇぇええ……♥️♥️♥️♥️♥️」


 激しくふたりで果てていきます。

 宿屋の甘々な時間、とてもしあわ……


 ……あれ?


「あ、れ……わたしは、なにを……?」


 いま私がいるところは森。

 外で裸。

 そして、なぜか勇者様と私は行為をしていた。原因は……敵の呪文?


「みずつかいの、えっち……♥️」


 息が荒い勇者様が、瞳にハートを浮かべながら私にそう話しかけてきました。

 それで、完全に理解しました。私たちが外でどんなことをしていたのかを……


「ご、ごごご、ごめんなさい勇者様っ、混乱していたとはいえ、はしたないことを……」

「いいよ、みずつかいなら、ただ……」

「な、なんでしょうか……」

「宿屋に行ったら、今度は私が責めるからね……♥️」

「ふ、ぇ……♥️」


 きゅんと身体が疼いてしまいました。

 さっきの記憶がぼんやり残っているからこそ、念のために確認してみましたが、私には当然生えていません。……なんであんなことをしちゃったのか、自分でもわかりません。ただ、内心、責めてみたかったのかもしれません。

 うっとりとしている勇者様を見ていて、あんな大胆なことをもう一度してみたい、と思う私もいたのでした……


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