水着バーヌマティー(神殺しバーヌマティー)設定
【クラス】アルターエゴ
【真名】神殺しバーヌマティー
【外見】
第一再臨:薄手のほぼ白のパステルピンクの半袖ワンピース+お団子ヘア+たくさんの武器(手に持っているのはスダルシャナ)
第二再臨:淡い赤紫色のサリー+お団子ヘア+巻き貝の髪飾り+スダルシャナその他武器
第三再臨:黄金の鎧+赤いモフモフマント+お団子ヘア+第二再臨カルナが持っているものに似た槍+光と炎を纏う
【パラメーター】
筋力:C 耐久:C 敏捷:B 魔力:EX
幸運:B 宝具:-
【クラススキル】
復讐者 B:自身の被ダメージNP獲得量を18%アップ/自身を除く味方全体<控え含む>の弱体耐性を8%ダウン【デメリット】
自己回復(魔力) EX:毎ターンNP5%獲得
陣地作成 EX:自身のArts性能を12%アップ
道具作成 EX:自身の弱体付与成功率を12%アップ
対魔力 EX:自身の弱体耐性を25%アップ
騎乗 A:自身のQuick性能を10%アップ
【固有スキル】
クルの王妃 EX:自身に魅了無効状態を付与
盲目王妃の愛 EX:自身にやけど・毒・呪いダメージを受けた時にHPが最低1残る状態を付与
神を殺す女 EX:自身に神霊特攻状態(50%)を付与+敵に〔神霊〕のサーヴァントがいる時、味方全体〈控え含む〉のクリティカル威力を30%アップ(自身の退場後も継続)+自身の防御力を15%ダウン【デメリット】
カウラヴァ・サマーバケーション EX:味方〈控え含む〉に〔カウラヴァ〕のサーヴァントがいる時、自身の宝具威力を30%アップ
強引な霊基調整 EX:自身に毎ターン500ダメージを受ける状態を付与+自身の被クリティカル耐性を20%ダウン
【キャラクター詳細】
今年の夏の微小特異点は、カルデアの暇な複数の神霊サーヴァントたちがたまたま白紙化地球上で発見した聖杯を用いて作った、巨大な南国リゾートアイランドだった。これだけならば問題は無いのだが、例年通り特異点を解決する必要が生じ、バーヌマティーも動員されることとなった。
これに彼女は激怒した。彼女は夫やカルナ、アシュヴァッターマン、そしてドゥリーヨダナとその兄弟たちの派生サーヴァントたちといったカウラヴァのサーヴァントたちと、シミュレーターでささやかに、平和に夏を楽しむつもりだった。それなのに彼女の平穏な日常は、再び神々に壊されてしまったからだ。
「許さない──許さない許さない許さない許さない殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すブッ殺してやる!! マスター! さっさとあのおぞましい特異点を解決するわよ! 作戦名は題して『取り戻せ! シャーンティ』!! ちょっと霊基弄ってくるわね!」
こうして誕生したのが、アルターエゴ・水着バーヌマティー。神々を殺す者としての側面が強くなった、神霊殺しを目的として成立したサーヴァントである。
【プロフ1】
身長/体重:175cm/60kg
出典:マハーバーラタ、イベント「カウラヴァの女」、イベント「暇を持て余した神霊主催の夏休み」
地域:インド
属性:混沌・悪/夏 性別:女性
かつて殺した神々の武器を、アヴェンジャーの時と異なり霊基から分離させずとも使えるようになった。
それでも一番手に馴染むのは復讐王妃の時から愛用している、青年期のドゥリーヨダナの武器だった小さめの棍棒らしく、プライベートな時には最低限の護身用としてそれのみを携帯している。
【プロフ2】
神霊サーヴァントを見た瞬間殺意が沸騰して手がつけられなくなるが、これでも水着霊基であるため、なかなかに浮かれている。生前は王女として、王妃として、母として厳かに振る舞う必要があり、夫ドゥリーヨダナと無二の友カルナだけが見ている人目につかない場所でしかはっちゃけられなかった彼女にとって、カルデアはビーマや神霊サーヴァントがいるなどいくつかの不満はあれど、最高の環境だった。
ありのままの自分でいられる環境で、普段は押さえつけられている衝動が解放されたり、新たな一面が現れたりする夏になったのだ。ビーマと神々絶対殺す主義復讐王妃バーヌマティーは、神々への殺意は据え置きどころかニンニクマシマシヤサイマシマシアブラマシマシカラメマシマシになったものの、神霊さえ関わらなければ穏やかで寛大で慈悲深く、しかし己の欲には正直な野心溢れるクルの王妃へと変貌した。生前の、戦争前の彼女に限りなく近い状態になったのだ。
【プロフ3】
バーヌマティーの性格は一見あまり変化していないように見えるのだが、普段の彼女とは決定的に異なる点が一つある。なんと水着霊基のバーヌマティーは、ビーマを見るだけでは殺意に呑まれることはない。それどころか、驚くべきことにビーマとの日常会話すら可能なのだ。これは、アヴェンジャーのバーヌマティーが持つビーマへの怒り、恨み、憎しみ、殺意を、水着霊基の彼女はほぼ全て神々へと向けているからである。
水着霊基の彼女はビーマに対して「二度と夫や義弟を傷つけるな、その時は覚悟しろ」という感情しか持ち合わせていない。つまり、逆に言えば「夫や義弟を傷つけさえしなければ、私は慈悲深く誇り高き正統なるクルの王妃だし話をしてやってもいいわよ」ということになる。だからビーマの料理も、自ら望むことは決してないが、やむを得ず与えられれば完食するし、美味しければ美味しいと言う。
【プロフ4】
◯陣地作成:EX
◯道具作成:EX
水着霊基になるにあたり、バーヌマティーはかつて特異点を発生させた際に殺した神々やクリシュナの武器や、権能の一部を使えるようにした。現在の彼女はカルデアのサーヴァントであるため使える権能には限界がある。
だが、由来は神々のそれであるため質は高い。そのため彼女を一瞬神霊と間違える者も出るほどであり、これのせいでうっかり神々絶対殺すマンの同志ユユツオルタを発狂させかけた。反省したバーヌマティーは、魔神を討ち取ったカーリーが敵の首を繋いだネックレスをかけるかのように権能を見せびらかすのはやめて、必要な時だけ使うと誓った。
特にこの道具作成のスキルは、工芸神ヴィシュヴァカルマンと、パーンダヴァ五王子のナクラ、サハデーヴァの父である医神アシュヴィン双神を殺したことでなんかこう、上手いことやった結果獲得したスキルであるため、この霊基の彼女はちょっとした武器や薬などであれば簡単に作ることが出来る。
危険がいっぱいの夏の特異点に赴くのにうってつけのスキルだ。あちらで遊んでいるアルジュナ・オルタとスヨーダナが持っているあのかっこいい水鉄砲も、彼女がちょちょいのちょいと作ったものである。
ただし、ドゥリーヨダナ・オルタの覚醒状態を保つ薬は絶対に作らないらしい。曰く、「あんなに気持ちよさそうに寝ているのに、無理矢理起こすなんて可哀想じゃない」とのこと。
◯対魔力:EX
かつて自身が殺した神霊の力を得たため、アヴェンジャーのバーヌマティーと比較して格段に魔力への耐性が強くなっている。
しかし神霊を習合したわけではないので、神性は持っていない。あくまでも、神々殺しにより得た戦利品を使っているという状態なのだ。
◯騎乗:A
インドの神々は、ヴィマーナと呼ばれる乗り物をもっている。例えばガネーシャのネズミや、インドラの象アイラーヴァタ、クベーラのプシュパカなどだ。他にも、スーリヤのように戦車に乗る神々もいる。水着霊基のバーヌマティーは、これらのヴィマーナや乗り物を乗りこなすことが出来る。しかし、彼女が殺していないヴィシュヌのヴィマーナである霊鳥ガルダに乗ることは出来ない。
もちろん、彼女が乗れるヴィマーナなどに他者を乗せることも可能だ。
……これを聞いたアルジュナがアイラーヴァタに乗りたそうにソワソワしている。あ、バーヌマティーに交渉しに行った。……無事に乗せてもらえたようだ。アルジュナは照れくさそうにはにかんでいる。
◯神を殺す女:EX
この霊基の彼女は、本来の彼女がパーンダヴァ、特にビーマへ向ける殺意を全て神霊に向けている。つまり、水着霊基のバーヌマティーは、復讐王妃バーヌマティーの神殺しの側面が抜き出されたサーヴァントとも呼べる。よって、水着霊基のバーヌマティーのクラスはアルターエゴとして決定された。これは、そのことを示すスキルである。
◯カウラヴァ・サマーバケーション:EX
愛する夫ドゥリーヨダナ、無二の友カルナをはじめとしたカウラヴァのサーヴァントたちと過ごす楽しい夏の予感にバーヌマティーがはっちゃけていることを示すスキル。普段よりテンション爆アゲである。
カリンガ国にも海はあっただろう、とビーマに指摘された彼女は、「王女時代は宮殿で固っ苦しい花嫁修業を強いられる毎日だったのよ。海で遊ぶ暇があったと思う? これだから森生まれ森育ちのフォレストマンは……」と言っていたという。王妃様、フォレストマンってなんですか?
◯強引な霊基調整:EX
バーヌマティーは本来は特筆すべき逸話のないカリンガの王女、クルの王妃にすぎなかった。しかしカルデアのサーヴァントとして現界するにあたり、自身が作り出した特異点の記憶と状態をそのまま持ち込み、99人の義妹たちと、義母ガーンダーリーと義妹ドゥフシャラーの怒り、その他を習合してアヴェンジャー・復讐王妃バーヌマティーとして成立した。この時点でかなり無茶なことをしているのだが、今回はさらに無茶を重ねて神殺しの側面をピックアップし自身の霊基を改造した。そのためこの霊基を保つことはそこそこ苦痛を伴うのだが、バーヌマティーに言わせてみれば、「頭と下半身を潰された夫の遺体を見た時の方がずっと、苦しかったわ。だからこの程度、蚊に刺されたようなものよ」とのこと。
【プロフ5】
◯戦士を打ち砕く水神の棍棒
ランク:B 種別:対人宝具
レンジ:99 最大補足:1人
ヴァールナーストラ。
水着バーヌマティーの第三宝具。
復讐王妃バーヌマティーは、99人の義妹と、ガーンダーリーとドゥフシャラーの怒りを習合して成立したサーヴァントである。また、彼女はアルジュナの妻チトラーンガダーと同じ名のドゥリーヨダナの妻とされた女性の伝承と、インドネシアで語られるアルジュナの恋人のバーヌマティーの影響を受けたため、アルジュナへの怒り、憎しみ、恨み、殺意が消え失せている。
このように、バーヌマティーは自身に関連する概念の影響を受けやすく、またやろうと思えばいくらでも習合させてしまえるサーヴァントである。
クルクシェートラの戦いのさなか、水神ヴァルナより授かった棍棒をアルジュナの御者クリシュナに投げたものの、跳ね返ったそれが胸に直撃し死んだ戦士がいた。ヴァルナが授けたこの武器は、武装した者に対してしか使えないものだった。そして、武装していない御者のクリシュナを攻撃したがために殺された戦士の名は、シュルターユダであった。
偶然にも、バーヌマティーの父の名もシュルターユダである。そして、「マハーバーラタ」ではヴァルナの名を冠しているヴァルナの力を宿した武器として、ヴァールナーストラが語られている。バーヌマティーがこれらの概念に目をつけ習合するのは必然であった。彼女は、“父からヴァールナーストラを授かったことにした”のだ。
よって、「マハーバーラタ」に語られる武器の性能を著しくランクダウンさせることなくこの武器を得たバーヌマティーは、それを飛び道具として扱っている。棍棒と一体化しているため、当たるとすごく痛い。
アストラ系の武器は元が弓であるため、彼女はこれを投擲武器として使っている。ラーマも剣に改造したブラフマーストラを宝具による攻撃時に投げていることだし、今更疑問に思うこともないだろう。
ゲーム内効果:自身に強化特攻状態を付与(3T/50~100%)+味方全体の攻撃力アップ(3T/20~30%)+味方全体に水神の加護(フィールドが水辺の時に受けられる効果を受けられるようになる)状態を付与(5T)
※水神の加護状態の時、味方のネモの宝具攻撃時の追加効果(水辺か虚数空間でのみ、宝具威力をアップ&水辺か虚数空間でのみ、必中を付与)は発生するが、敵のネモの宝具攻撃時には発生しない
◯地母神よ、此度は我が汝より搾り取ろう
ランク:B- 種別:対人/対界宝具
レンジ:- 最大補足:-
デミ・ヴァイシュナヴァーストラ。
水着バーヌマティーの第四宝具。
ヴァイシュナヴァーストラは、クルクシェートラの戦争時にカウラヴァ軍のバガダッタ王がアルジュナに放ち、アルジュナの御者であったクリシュナによって無力化された武器である。
バガダッタ王はこの武器を父から受け継いだが、その父は母たる大地の女神よりこの武器を授けられた。大地の女神もこの武器の本来の所有者ではなく、ヴィシュヌの化身から受け取ったにすぎないのだが、バーヌマティーはこの武器を「大地の女神の所有する武器」と定義した。
よって、かつて特異点で大地の女神をも徹底的に痛めつけて殺したバーヌマティーは、神殺しのアルターエゴであるこの霊基である時だけ、この武器を使えるのである。
本来この武器の攻撃はヴィシュヌとその化身以外が受ければ即死するのだが、バーヌマティーにはそれほど強力な状態をアウトプット出来なかった。前述した『戦士を打ち砕く水神の棍棒(ヴァールナーストラ)』と異なり、自身の血縁者から与えられたことに出来なかったためである。
代わりにバーヌマティーは、大地の女神からあらゆる権能を大地が悲鳴を上げるほどに徹底的に搾り取り、味方を強化する効果を付け加えた。「マハーバーラタ」の悲劇を引き起こした元凶、つまりドゥリーヨダナが人口削減機構として神々に作られた元凶と呼べる存在である上に、アルジュナとの最後の戦いの最中、カルナの戦車の車輪を沈めて離さなかった大地の女神を激しく憎悪したバーヌマティーらしい荒業である。
ゲーム内効果:自身に3ターンの間通常攻撃時に敵を中確率で即死させる状態を付与(確率:30%~60%)+味方全体のスター発生率をアップ(3T/50%~80%)+NP獲得量をアップ(3T/30%~50%)+味方全体に毎ターン1500ダメージを受ける状態を付与【デメリット】
◯雷霆神よ、日輪の具足を返せ
ランク:B++ 種別:対人宝具
レンジ:- 最大補足:1人
カヴァーチャ&クンダーラ・レプリカ。
水着バーヌマティーの第二宝具。神殺しの側面が強くなったバーヌマティーは、普段以上にカルナの無敵の鎧と耳環を奪ったインドラを憎んでいる。そのため彼女はカルナの生まれ持った鎧と耳環を「インドラがスーリヤから奪った物」という概念のラベルをつけることにより、少しばかりランクダウンしたものではあるが使うことが出来るようにした。バーヌマティーはカルナの友として、スーリヤが息子に授けた父の愛の証を取り返したのである。
当然、オリジナルの『日輪よ、具足となれ』よりは型落ちしているが、それでもBランク宝具であれば余裕で防げるほどの性能がある。
なお、この宝具はバーヌマティーの所持する宝具の中では最も強力な宝具である。親友の鎧であるため、一生懸命頑張って再現した結果だ。
ゲーム内効果:味方単体に無敵状態を付与(1T)+ダメージカット状態を付与(5T/50%~80%)+やけど、即死無効状態を付与(5T)+毎ターンHP回復状態を付与(5T/3000~5000)+自身のHPを30%減らす【デメリット】
◯化身の円盤よ、一帯を焼き尽くせ
ランク:B+ 種別:対神/対界宝具
レンジ:視界に入る全て 最大補足:-
スダルシャナ・カーンダヴァプラスタ
水着バーヌマティーの第五宝具。
カウラヴァとパーンダヴァでクル国を二分して治めることになった際、パーンダヴァは自分たちに与えられた領地に存在していたカーンダヴァプラスタの森を、火神アグニの要請により燃やすこととなった。しかしそこはインドラの友である竜王タクシャカが暮らしていた森であるため、インドラは友を救うべく雨を降らせた。アルジュナがクリシュナの協力を得て矢で雨を食い止め、森はタクシャカとその家族の避難後に尽く燃やし尽くされた。ギーばかりを祭式で燃やされて(食べさせられて)いたアグニは森を燃やせた(食べられた)ことをたいそう喜び、アルジュナにガーンディーヴァを、クリシュナにスダルシャナを授けた。
復讐王妃バーヌマティーは、かつて特異点を発生させたのだが、そのとき最初にしたことはクリシュナの呪殺だった。この記録を座に持ち帰った彼女は、水着霊基となる時に殺したクリシュナから強奪したスダルシャナを大幅に型落ちさせることでメインウェポンとした。生前のアシュヴァッターマンが持ち上げることすら出来なかったように、スダルシャナは本来クリシュナにしか扱えないのだが、「なんかすごく強いチャクラム」程度にランクダウンさせれば生前は武術を学んだことの無いバーヌマティーでも、アルジュナの妻である女戦士チトラーンガダーの影響を受けているため扱えるようになる。そう、見た目が輪投げで投げるチープな輪っかでも、腐ってもスダルシャナではあるため強いのだ。
攻撃時に周囲を燃やすのは、炎を出すことでスダルシャナが授けられる前のカーンダヴァプラスタが焼かれている状態を擬似的に再現し、「スダルシャナが使われるのは当然である」という状態を作り出すため。
神霊特攻がついているのは、バーヌマティーの神霊への殺意の賜物である。
ゲーム内性能:Buster宝具
味方全体のHPを回復(宝具Lv依存:3000~5500)+自身の宝具威力をアップ(3T/OC:20~30%)+敵全体にかなり強力な神霊特攻攻撃+敵全体にやけど状態を付与(5T/2000)+自身の対粛清防御以外の防御強化状態を解除【デメリット】
※第一、第二再臨時の宝具
【プロフ6】(絆5、イベントクリアで解放)
◯日輪殺せし罪人
ランク:EX 種別:対人/対神宝具
レンジ:99 最大補足:-
スーリヤハン。
「スーリヤを殺した者」という意味である。インドラの別名「ヴリトラハン」に倣い命名された。
バーヌマティーの第一宝具にして、最も攻撃に特化した宝具。
彼女はずっと、特異点でスーリヤを殺したことを後悔していた。本当は、彼女は無二の友の父たる太陽神を殺すつもりなどなかったのである。しかし、バーヌマティーがヴァーユをバラバラに引き裂いて殺し、インドラを夫を守ろうとした神妃シャチーごと滅多刺しにして殺した時、息子の生前は彼の友であったバーヌマティーを止めるためにスーリヤが彼女の前に立ち塞がった。慈悲深き太陽神は、我が子の大切な友に美しき腕を血に染めてほしくなかったのだ。……こうなるまでスーリヤがバーヌマティーを止めなかったのは、きっと息子がパーンダヴァに殺されたことを少なからず憎んでいたからだろうとバーヌマティーは推測する。
スヴァルガを燃やし尽くし、巻き込まれた神々やアプサラス、ガンダルヴァたちが焼死し尽くした果てに、激しい戦いで傷ついた御者アルナと、妻あるいは恋人である暁の女神ウシャスが死んだためスーリヤが戦意を喪失した。バーヌマティーは虚ろな目のまま、戦えなくなったスーリヤの首を落とした。
百王子の中で唯一パーンダヴァ五王子と親しかったヴィカルナを殺したとユディシュティラに報告した時のビーマのように、この後バーヌマティーは涙を流し嘆き悲しんだ。
カルデアに召喚された彼女は今でも、友の父を殺したことを、かつてのアルジュナのように卑怯な一手を用いて殺したことを己の罪として深く霊基に刻んでいる。そして水着霊基を編むにあたり、神殺しの側面を強めた結果、普段の彼女よりもスーリヤ殺しの罪の意識が強くなった。そのため彼女は己の罪の意識を薄れさせぬために、復讐王妃の際には怒りとサティーの炎を纏っていたが、水着霊基ではスーリヤの光熱を纏うことにした。
しかしスーリヤの光熱はすぐ近くにいる者にとっては苦痛となる。スーリヤの妻が夫の光熱が嫌になり馬の姿をとって逃げ出したが、自身も馬の姿となって追いかけてきたスーリヤとの間にアシュヴィン双神が生まれたというエピソードからも伺える。
よって、バーヌマティーはこの宝具を使う時のみ、スーリヤの光熱を纏う。
要するに、一時的に太陽神に類似した存在となり、敵を焦がし尽くして攻撃する宝具である。
対粛清防御以外の防御系バフが剥がれるのは、スーリヤ由来の熱で溶けるためである。
ゲーム内性能に変化なし
この霊基の彼女はいつにも増して「私はカルナのズッ友です!!」という主張が激しい。バーヌマティーがドゥリーヨダナの妻であることは言うまでもなく当然の、永遠不変の真実なので、カルナとの友情を積極的にアピールすることにしたのだ。
生前から二人きりで骰子ゲームで遊ぶほどカルナと仲が良いのだが、バーヌマティーはクルの王妃であり、カルナはアンガ王であった。そしてバーヌマティーはドゥリーヨダナ唯一の妻である。生前は、それほど深い交流は出来なかった。
だから彼女は、カルデアのサーヴァントたちに「夏は夫と二人で過ごすのだろう」「バーヌマティーとカルナはそれぞれ別々にドゥリーヨダナと過ごすのだろう」と思われてわずかに不満を感じていたのだ。
当然夜はナイトプールでドゥリーヨダナと水鉄砲バトルで遊ぶつもりでいたバーヌマティーだが(多感な年頃のマスターと幼いスヨーダナに配慮してこう言っている)、せっかくカルデアという環境にいるのだ。スーリヤが輝く時間くらい、無二の友とも遊びたかったのである。強欲なドゥリーヨダナの妻に相応しく、バーヌマティーも「欲しい」と思ったものは絶対に手に入れる主義だった。
バーヌマティーの理想のバカンスは、燦々と輝く太陽の下でカウラヴァのサーヴァント全員でビーチパラソルの下でトロピカルフルーツのジュースを飲みながら、レインボーカラーのふわふわなかき氷を食べることだった。
【簡易霊衣】
・夫に捧げる本気の姿
(イベントクリア後に開放される霊衣獲得クエスト「100の妃の水着」をクリアすることで霊衣開放権を獲得)
(イベントの配布礼装でもある。
ゲーム内性能:自身の攻撃力を5%(8%)アップ+自身の宝具威力を10%(15%)アップ+自身のNPを30%(50%)チャージした状態でバトルを開始する)
以下、礼装のフレーバーテキスト
バーヌマティーの真の水着姿。
ドゥリーヨダナを喜ばせるべく、自身の霊基の中にいる99人の義妹たちとカルナと三日三晩相談して決めた。何故カルナに相談したのかというと、ドゥリーヨダナの友の忌憚なき意見が欲しかったため。
アシュヴァッターマンも相談相手に誘ったのだが、その瞬間真っ赤になって固まってしまったため、相談するのはやめた。妻のいない彼には刺激が強すぎたと反省したバーヌマティー(と彼女の霊基の中にいる義妹たち)であった。
カリ化ドゥフシャーサナとヴィカルナ、魔性ドゥフシャラー、ユユツオルタに相談しなかったのは、夫の兄弟と妹に話すのが恥ずかしかったからである。ドゥフシャーサナ、ヴィカルナの妻であるバーヌマティーの義妹二人が「夫には決まるまで内緒にしてね、お義姉ちゃん」と頼んだのも理由の一つである。
この水着を着たバーヌマティーを見られるのはドゥリーヨダナとカウラヴァのサーヴァントたち、そしてマスターのみである。そのためこの状態の彼女を他の者が見たら、彼女はカルナのモフモフと同素材のトレンチコートを着ているように見える。
このときの外見:黒いビキニ+紫がかった薄い赤色のカーディガン(シースルー)+救世主トネリコみたいなポニテ(ドゥリーヨダナの髪と同色のメッシュ入り)
◯一に集いし百義姉妹
ハンドレッドシスターズ・アタック。
宝具ではなく、攻撃形態の名前。便宜上、水着霊衣の時の宝具攻撃はこれが用いられる。
普段はバーヌマティーの霊基の中にいる99人の義妹たちを一時的に解き放ち、100姉妹で敵に容赦ない攻撃をする。
バーヌマティー同様、99人の義妹たちも「マハーバーラタ」においては百王子の妻であるという事実があるだけだが、バーヌマティーが女戦士チトラーンガダーの影響を受けているほか、水着霊基では神々の武器を使えるようになっているため、義妹たちも各々好きな武器を持って攻撃ができる。
夏の平和なひとときを邪魔する者は、絶対に許さない。100義姉妹のそんな決意を示す攻撃である。
なお、バーヌマティーはもちろんだが、ドゥフシャーサナの妻とヴィカルナの妻の攻撃もなかなかにエグい。二人とも夫にたまにはかっこいいところを見せたいのだ。