気長に行きましょうや。
腹ん中って何があるんやろうな。あ、胃とか腸とかの話やないで?みんなの考えっちゅうヤツ。
じーっと目ぇを凝らして見てみると、案外単純やったり複雑やったり、十人十色。三者三様。
人間って色んなもんあるんやね。
茅瀬は比較的分かりやすいねんな。
幼少の時には一種の飢えを感じとった。そんでバカみたいに幸せになりたくて、人を信用したがっとった。今は絶対に信頼して信用できるヤツおるから、叶ったんとちゃう?
露鐘はあんましよう分からん。意思が希薄?って言えばええんかな。優柔不断、けど善性があるからこっちに居るようなもんやし。やって彼奴居るもん。中に居るヤツは否定したがり、拒絶したがりやけど、その実は...なんて、言わんでも分かるやろ?
いやーまぁ、めんどくさいヤツらばっかやんな。連れられて行ったらよう分からん緑のヤツに『見』られるし。やっぱ行かんほうが良かったかも。
それに空っぽなヤツ、明るいヤツ、暗いヤツ。
見飽きたもんばっか居って頭痛なってきた。
まぁ、別に『見』んでええやろ。
見たって影響何もないしな。
ワシはずーっと、普通に生きて普通に家族と過ごして普通に呪術師やるんやし。
そこにある過程が何であれそれって他人に関係ないやろ?ほら、幸せやって願えば幸せが来るようなもんや。不幸だって思えば不幸が来るんと同じ。
せやから、至ってワシは普通に生きてきた人間やねん。やから普通に幸せも不幸も望まんだけ。
ま、気長に行こうや。