母様襲来

母様襲来

スレ主◆MwEI06QrZW2k


おやつの時間。無駄にお金を懐に入れておくのはアレなので領民にお金を回すという名目で買い食いをしていた。

んー、正直美味しさだけで言えば父上の所に行ってご飯食べればいいけれど私は出店で作っている串が好物なのです。

酒場でお酒飲みながら微妙に高めなメニューを頼むのもいいよね。


「むふぅ、食べたわー」


昼飯前にお腹がぽっこり膨らんで大丈夫か?と思うだろうがパトロールと野犬対策に町の周辺を全力ダッシュ(巻き上がる土煙に混ざる魔王の娘の魔力残滓)しておけば簡単に腹は凹むので問題なし。

さて走ろうかとソレ用の靴に変えるため、屋敷に向かっていたその瞬間。


カンカンカンカンカンカン


一定のリズムで鳴らされる館からだけの鐘。非常時であれば町全体から響くが館だけなのは私に向けたメッセージ。

逃げろ……と。


「やっb」


やばいと言い終わる前に、空へ逃げる前に私の影からにゅるりと人が出てくる。しかも片腕を私の右脇から通してうなじを押さえつけながら左二の腕を掴む事で固め、空いた左手で胸を揉みしだいたり股を撫でてくる!


「あらココ、ちゃんと食べてる?おっぱい変わってないわよ?」

「母……様……」


撫でただけなのに声が出てしまう。必死に我慢しても面白がるようにパチパチと指先から電撃を流し込んでくる。


「もう、お腹が膨らんでいるから子供かと思ったのに食べ物なんて……ちゃんとエッチしてる?せっかく女の子と男の子両方なんて素晴らしい身体なんだから」

「うぅぅ、せめて密室とかでお願いします……みんな見ちゃうから……」


もう無理、ここから抵抗しようとしたら身体が密着している所から快楽電流流されたり、魅了の囁き(聞いただけで絶頂する)されたりするんだぁ。


「えぇーせっかくかわいいのに」


私の母、アミスは私より少し身長が高くものの見事なプロポーションのボディに聞いたら男女問わず魅了される高級楽器のような声。

そして結婚前から父上と恋仲だったのに結婚してすぐに「あなたを好きな人まとめて奥さんにしちゃいましょう!」とぶっ飛んだことを言ってのけ、数年かけて多くの種族のハーレムを作った……張本人。正直この事に関しては父上がお労しい。


そんな母の紹介から意識を戻して現在。

少し不満げな気配を感じさせながら別の場所へ移るために影に引きずり込まれた。


「はーい、ココちゃんのお部屋に到着♪あら、数年ぶりに入ったけど全然変わらないのね……もっと女の子らしい物を入れるかあの人のように威厳のある感じにしていいのよ?それにここも改築してもう少し頑丈な砦にしておいたほうが何かあったときに住んでいる子たちが避難できるわ。あ、懐かしいわね……あの写真、あの人も寝室に飾っているわ♪んっ……♥あの人に長さも太さも汁の量も負けているけど半分女の子なのですから十分かしら?立派に大人になってお母さん嬉しいわ♥」


この母様の言葉の内に私がどうなっていたのか説明しよう。

部屋に入った瞬間私も母様も布1枚すら無し……訂正、母様だけソックスを履いた状態になって身体が密着している所から感度上昇の電流を流され続ける。

そのままサキュバスらしい細く先端が♥をひっくり返した形の尻尾が2つに分かれ、更に先端が吸盤のような形に変形して私の乳首に食らいつき吸い上げながら肉襞で嫐り、手のひらに女性器のようなものを出現させ私の勃起した肉棒を遠慮なく貪る。前に料理人ちゃんにされた手淫なんて児戯と言わんばかりになんかすごい。何がどうすごいのか説明できないけどとにかく気持ちいい……優しいかと思えばいきなり鋭いのが来て、舐められてるかと思えばすっごい吸われたり。

当然私如きが耐えられるわけもなく直ぐ様射精。

惨い。

コレが母が娘にする事なのか?と言いたくなるが純血のサキュバス相手に他種族というか普通の常識が通じる訳がない。

私が普通の感性持ちで良かったと思うのと下手をするとこのレベルまで私もなってしまうのでは?という恐怖があったりする。


「お母さんが送った魔力をミルクにする魔法、使ってくれていて嬉しいわ。貴女ドラゴンが強めに出ているからって魔力を溜め込む癖があるから、なにかの衝撃で爆発しないか心配だったのよ。コントロール出来ていると言っても感情が揺さぶられたり我を忘れてしまったら町くらい吹き飛ぶ爆弾になっちゃうから……あら?常時開放になってるわ。これじゃ常にミルク漏れて気持ちよかったでしょう?やーん、ココちゃんの変態さん♪もっとミルクが勢いよく出るように仕組みを改造して……貯めてから噴き出せるように切替式にしておくわね」


身体の方は絶頂のし過ぎでぶっ壊れかけているが精神の方はなぜか落ち着いていて話を聞けている。溜め込まないように出す方法と言いながら次の言葉で貯めて拭き出せるようにって真逆のことを言っているが快楽優先の脳内どピンクな人なので突っ込んでいられない。声が喘ぎ声しか出てないのでツッコめない。


「んー?でもコレ私が来なかったら漏れっぱなしだったわけなのよね?他に何か不具合があったら大変だから、ココちゃんにも出来るようにしてあげるわね……ほら、おまたガクガクさせてないで自分で立って♥大人でしょう♥ざーめんもお潮も吹きっぱなし、おっぱいのかわいいお豆からミルクもぴゅるぴゅる出しっぱなしでいいから♥」


理不尽。


「それじゃ、えーい♥」


快楽により全身痙攣している私の顔をむんず、っと白く細い指がアイアンクローをかましてきてそのまま身体を持ち上げる。

そしてバリバリバリと能力を書き込むための電撃が流された。


「あばばばばばばばばばばばばばば!!」



気がつくと草っ原に全裸にマントを被せられた状態で寝かされていた。

なんで……?


帰り際に額にキスをされたことはぼんやり覚えているけど、他のことをロクに覚えていない……

全身ガクガクと震わせながら屋敷に戻ると皆同情してくれた。そして料理人ちゃんが何があったか教えてくれた……

覚えていない方が……知らないほうが良かった。

電撃を受けた後に全裸のまま町へ持っていかれて私の性感帯を不特定少数?の人に説明して回ったってどういう事だ……

誰だよぉ、誰に何言ったんだよぉ……

事実じゃないよね……私泣いていい?何してくれてんのあのド変態。正直トラウマってやつだよ!


……泣きたくなって夜は自室で布団に包まって篭っていたが、喉が渇いて水を飲もうと布団を出た時に姿鏡を見てしまった。

私は涙を流しながら、笑っていた。股から汁を垂らして。



私もしっかりサキュバスなんだ。


おわり












































「うーんやっぱりあの子はドラゴンの血が強いのかしらねぇ」


パタパタと翼を動かしながら夜空をお散歩。

正直ドラゴンとしての強さだけじゃなく、サキュバスとしての搦手を使えるようにならないとアレ以上強くなる事は出来ないと思う。1週間くらい眺めてたけど魅了とか幻影とか……そーいうの全く使ってないし。


『自分の魔力が液体になる。飲ませることが出来る』という事のとんでもなさをまだ理解していない。ただでさえ、私すら羨むくらいの精液を完全に吸収して魔力にするなんて馬鹿げた能力を持っているのに……全く使ってないのはお母さん悲しい。

あの子を好きな子達に色々教えて、ついでにちょんちょんと認識改変してあげたから少しは変わるかしら?いきなり町の人がエッチしまくりな変化をするなんてあの子も望まないでしょうし。あの機械をちゃんと使ってくれると嬉しいな♪


「あら?あの子は……」


町の近くにある砂浜を眺めてから帰ろうと思って近寄ると懐かしい顔を見かけた。

そっと側に降り立って月明かりに照らされた銀髪を見る。彼女は私を怪しそうに見てから誰なのか思い出した様で目を見開く。


「お久しぶりね……今度は、いつまで居られるの?」


「……そう、ここはそういう場所なんだね。質問の方は、まだ分からない」


「わかったわ。あぁ、近くに私の娘が居る町があるけどそこの方がいいんじゃない?」


私の言葉に短く、わかったとだけ答える銀色の貴女。どんな旅を続けてきたのかしらね。

とりあえず今日はここまでと地面から足を離すとポツリと彼女が呟く。


「ありがとう、君のお陰で今回は優しい旅だと理解できたよ黒月姫。君の娘の町は……ここに誰か来たら使わせてもらうよ、またね」


「どういたしまして、旅人さん。あれからのお話が出来る時を楽しみにしているわ」


そこでお話は終わり、私は星空に落ちていく。ただ娘の無事を祈ったり遊ぶだけのはずがとっても大事なプレゼントを貰ってしまったわ。

昔の居なくなってしまった友人とまた会えるなんて私には勿体ない幸せ。あの人になんて伝えましょうか?


ここからの数百年、きっと忘れられない思い出になりそうです……義理父様。


おわり

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