死神の見つけた“星”

死神の見つけた“星”


突然だが。ランサーの準サーヴァント・宇津見エリセは、マスター・藤丸立香の恋人となった。以下に記すのは、そんな立香とエリセの初夜の話である。


───


常夜灯以外の明かりを消された立香の部屋で、立香とエリセがキスをかわす。エリセは立香の膝の上でされるがままだ。


「ちゅぷ…♥ ん、く…♥ …ぷはぁっ…♥ …キミってさ、超がつく程のプレイボーイだよね」

「謂れのない誹謗中傷すぎる…」

「いやだって、イリヤスフィール達はこのベッドに体臭を染みつかせる程乱れたって話だし……それに、クロエに至っては元の世界の想い人より立香が大切だって断言したらしいし」

「…そこまでバレてるのか…。で、なんで今そんな話を?」

「なんでって……その、ピロートーク、的な?」

「事前じゃなくて事後にするものじゃない? ピロートークって」

「むー、茶化さないでよ。…こうやって気を紛らわせないと、恥ずかしくて最後まで出来そうにないんだから…」

「はいはい」

「ぁっ…♥ それっ♥ ちくびだめっ…♥ 手つき、やらし、ぃっ…♥」


貫頭衣の横から立香に手を突っ込まれ、乳首をかりかり♥ と弄られるエリセ。普乳と巨乳の狭間に位置するその豊満な乳は、貫頭衣から覗く卑猥極まりない横乳として立香の興味を度々引いていた。


「ぅあっ♥ ぁああっ♥♥ ちょっ、やめ、ぇ♥♥♥」

「今更やめないよ。オレとこうなりたいって言ってたじゃないか」


イリヤ達と毎日のように交わした情交で培った莫大な経験値が、立香に対エリセの最善手を選択させる。まるで大波のようなその責めに、エリセは何もできなかった。今のエリセは大海に浮かぶ小舟でしかない。


「うぁ、あぁ♥ あぁぁああッッ♥♥♥」


嬌声。エリセを押し倒し、服を全て脱がせた立香が、己のチンポをずぶずぶとエリセに突き刺したことによるものだ。

正常位の体位でエリセを堪能する立香。暴風雨に呑まれた小鳥も同然のエリセと違い、その表情にはまだ余裕があった。


「あっ…♥ ぁあっ♥ ぁぁあ…♥♥♥」

「イリヤ達とは違った感触だ……でもまだしっくり来ない。だから、恋人として思う存分慣らさせてもらう、よっ…!」


イリヤ達の時は、同じ処女でもはじめから相性最高だった。が、エリセは少し違うようだ。…今のエリセはいわば原石。研磨することで輝きは何倍にもなるだろう。

なので立香は、エリセの膣内を自分の形にするべく、腰をゆっくり前後させて“自分好みに研磨する”ことにした。

…膣内から流れ出す、一筋の赤い血が見える。エリセの純潔が立香によって破られた証だ。上手くやれば血を流さずに済むという話もあるが、生憎と立香にその手のスキルはなかった。


「ぅあああっ♥♥ ぁ♥ ぁああああーーッ♥♥♥」


…エリセの表情に痛みの色はない。ルビーに『ハジメテは痛いのが普通ですけど、やっぱり少しでも素敵な思い出にしたいでしょう?』と手渡された薬が効いているためだろう。…恐らくは媚薬なのだろうが、破瓜や初挿入の痛みをカバーできるとはなんとも都合の良い薬である。

とにかく、これなら多少こちらの好きに動いても良いはずだ。ルビーは良い仕事をした。これまで貫頭衣に辛うじて隠されてきた乳首にきつく吸い付きながら、立香はそんなことを考えていた。


「いぐっい゛ぐっ♥ 気持ち良ィ ゛ッ♥♥♥ ごれじぬぅッ♥♥♥ これがセックスッ♥♥ 大人のッ♥♥♥ すごいッッ♥♥♥」

「そうだよっ、お子様のエリセがこれまでずっと知らなかったことだ!」

「お゛っ♥ ほぉ゛っ♥♥ これすごいっ♥♥ セックスすごすぎるッ♥♥♥ 立香、もっとしてぇ♥♥♥」


エリセが立香に媚びる。それは膣肉がチンポに媚びる、というだけでは終わらない。視線、唇、両腕、両足……そして何よりエリセの心が、立香に絡みつくように媚びていた。


「クロもイリヤも美遊も、同じこと言ってたよ…! セックスすごい、お兄ちゃん大好きってね…! だからさエリセ……そろそろオレのでイけッ…!!!!」

「あぁッ♥♥♥ あぁぁああああああぁぁーーッッ♥♥♥♥♥♥♥」


煮えたぎるような立香の欲望が、エリセの中に放たれる。

エリセを支配するのは、粘ついた熱に子宮が満たされていく感覚。自分がボイジャーでも他の男でもなく、藤丸立香の手で大人にされたという確かな証だった。


「はぁーッッ♥ はーっ♥ はーっ♥ はー…♥」


かつてない絶頂に翻弄され、息も絶え絶えのエリセ。それを見つめる立香の心に邪な炎が宿り始めた。

───この女もイリヤ達に劣らない良い女だ。だから犯しておまえのモノにしろ。

───犯し尽くせ。雌に堕とせ。白濁の海に沈めろ。他でもないおまえの子を孕ませろ。イリヤ達にしたように。


「……」


立香は、その獣欲に従うことにした。14歳の母、というどこかで聞いたフレーズが脳裏を過ぎったが……現在11歳をイリヤ達を母にするつもり満な以上、今更年齢など気にする必要もない。

エリセの身体を裏返し、うつ伏せで尻を突き出させながら覆い被さる。程良く実った胸を荒々しく鷲掴みにしながら、再び腰を突き出した。


「ぅお゛お゛ぉっ♥♥♥」


胸を揉まれ、乳首を弄くられ、膣内に土足で踏み込まれる。しかし、エリセの顔に不快感は一切ない。快感で茹だったエリセの脳みそに、立香が与える刺激は劇薬だったのだ。

立香が「オレこそがおまえの運命であり、支配者だ」と言わんばかりの雄叫びを上げ、レイプ紛いの勢いでセックスを続ける。そうやって膣内を蹂躙される度に、エリセの心は立香に傾いていった。求めていた“星”に手が届いたような感覚が、脳みそを含めた全身を支配する。

肉体の相性が良過ぎる。いや、立香用に作り変えられている。体位を変え穴を変え、立香の好みを刷り込まれるエリセ。

そうして続いた立香とエリセの初夜は、立香の7回目の射精とエリセの42回目の絶頂でようやく幕を閉じたのだった。


───


事後……立香に犯され尽くしたエリセは、立香の“色”を内と外に纏ったまま、ベッドの上で仰向けに放心していた。

頬には陰毛が付着し、首筋・背中・太腿などには無数のキスマークをつけられ、股や胸には立香の精液を大量にこびりつかせている。“少女”を卒業し、娼婦そのものとなった“女”がそこにいた。

天井をぼんやりと見つめるエリセの胸中に溢れていたのは、探し求めていた“星”を見つけたことによる一種の悟りだった。


(───ああ。私が探していた星って、立香のことだったんだ…。…ならとんでもない大馬鹿だな、私。ずっと求めていたものがこんなに近づいてたのに、出会う前の自分をなぞって遠くばっかり見て…)


歓喜の笑みと共に、涙が一筋流れ落ちる。

エリセはもう、星空を見上げることはない。───だって、求めていた“星”は隣にいて、二度と離れないのだから。


「…りつか…」


傍らで水分補給をしている立香に語りかける。


「んー?」

「…すき…♥」


それを聞いた立香が再び興奮して覆い被さってくる。これでもう、物理的にも星空なんて見えやしない。エリセを惑わせるものは全てシャットアウトされた。

人生最大の幸福感で満たされるエリセ。その膣内を、立香の遺伝子が暴れ回っていた───。

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