死神から見たカワキと翼

死神から見たカワキと翼

稲生・紅衣・メメ・虎屋のスレ主
画像はスレからお借りしました


「思ったよりも早く来ちまったな」

俺は朽木隊長に現世に向かう旨を伝えて集合場所に30分ほど前に来たが...まだ誰もいないようだ

『かなり早く来たな 阿散井副隊長』

一番乗りだと考えていた俺の後ろから日番谷隊長が声を掛けてきた、どうやら乱菊や十一番隊の奴らはまだ来てないらしい

「そういやぁ 少し疑問思ってることがあるんすよ」

『なんだ 藪から棒に』

ただ待つというのも暇なので最近来た一護や石田以外の旅禍について疑問に思ったことを話すことにした

「隊の奴らが虎屋家と志島家がなんとかかんとかって言ってたんすよ」

『なんだその情報量の少ない文は まぁ良い俺も気にはなっていたからな』

日番谷隊長によると虎屋家は"勘"が異常に発達した霊能力者の家系で志島家は滅却師の家系なんだそうだ

『虎屋家はあまりにも異常な"勘"により力は有ったがそれが原因で周りから遠ざけられ虐げられていた だが千年前に志島家に守られ手を取り合いそこから千年間ずっと共にあった』

「随分...長い付き合いっすね という事はあの二人もその仲間ってことか」

だが日番谷隊長が言うには数年前に志島家を含めた多くの滅却師が唐突に亡くなり全滅したと考えられていた

だが旅禍には石田という名の滅却師もいたし志島カワキもいる...全滅はしていなかったと考えるべきだという

『虎屋家は"勘"によりさっき言った唐突な死を予見してたと考えられている 恐らくだが志島家の唯一の生き残りをどうにかして死神の目から隠していた可能性は高い』

「涅隊長もいますし 確かに隠そうとはしそうっすね」

『そもそも虎屋家にとって涅の奴は一度志島家の滅却師を奪った悪人だ まぁあいつら一族がこっちに殴り込みに来て隊舎が3/4損壊するわ管轄だった五番隊が謝罪に向かう必要が出たりで大変だったそうだ』

「"五番隊"」『あぁ "五番隊"だ』

今も眠っている雛森や...藍染隊長 いや藍染の顔を思い出した

『どうにも腑に落ちねぇな あいつら二人の存在は』

「...あいつらが敵の策略の一部じゃないといいんすけどね」

まだ時間があるなと思っていると日番谷隊長がこちらに話を振ってきた

『確かお前は二人ともと現世で交戦したはずだ どう思った』

「どうも何も...カワキってやつは"強えな"と思いましたね 単純に力量もあるし場数も踏んだ感じはしました 特に遠慮とかなく戦ってたんで一護の奴とは違う感じがした感じです」

『だろうな 旅禍としての立ち回りと言い随分と慣れた様子だったらしい』

もう一人を思い出す...なんというか切羽詰っているというか余裕がない様子を思い出した

「翼(たすく)ってやつは...最初から虚にやられた振りをして俺を刺してきたり 少し錯乱しつつも朽木隊長を始解するまでは勢いに乗ってましたが 破れかぶれって感じだったすね」

『なるほどな 戦いが終わった後に顔は見たがその時はただ菓子食って寝るだけの姿だったからな...実際に会わないとなかなかつかめなさそうだ』

ちなみにカワキってやつと翼が戦った相手はほぼおなじだったようで、それも虎屋家と志島家は二人一組で組んで戦っていたという点から保護された志島家という説を後押ししているらしい。

そうこうしていると他の奴らが来たようだ...しっかり気を張っていかねぇとな!


Report Page