歴史年表
オマケ:用語集
旧世紀 2004年 3月 12日
観測史上初めて時空震が起きたとされる旧世紀最後の日。世界規模で起きた原因不明の空間の揺れと共に多くの怪現象が同時多発的に人々を襲い、天津国が消滅したこの事件——アマテラス・ロストにより世界には怪異が溢れた。僅か数時間で全世界の現行政府機能は停止を余儀なくされたが、「異怪現象解体部」と名乗る者達によって怪現象は収束。今まで秘密裏に処理されていた怪事件が隠しきれなくなり、各国首脳部は大々的に科学では解明できない不条理存在——怪異の存在を認可。これにより科学世紀は終わりをつげ、空想と夢想と幻想が、神秘と霊験と幻妖が、怪奇と恐怖と悪夢が科学へとメスを入れる時代が——怪奇世紀が幕を開けた。
時を同じくして、秦野・陽鋼の家があった瓦礫の前で古めかしい籠に入った赤子が見つかる。戸籍も来歴も無く、何もかもが不明であったが、『私が君に出会った日』である3月12日を赤子の誕生日とし、籠の中に入れられていたお守りに刺繍されていた「陽一朗」という名を赤子の名として、アマテラス・ロストを生き残った数少ない一人である秦野・陽鋼は赤子を養子として育てる事にしたのである。
真世紀 元年 1月 1日
旧政府組織が事実上の機能不全に陥った為、世界を救った異怪現象解体部を中核とした世界規模の新政府が設立される。
秦野・陽一郎、初めて何かに捕まらず立てるようになる。
真世紀 2年 10月 8日
世界初の怪異専門研究施設としてアンタゴニス財閥がアーゴゥル市にプロテサクス大学を設置。以後、アーゴゥルは怪異研究に対する最前線を走る都市として良くも悪くも大いに盛り上がりを見せるようになる。
秦野・陽一郎、「おかあさんだいしゅき!」と言葉を発す。音声データは録音保存され秦野・陽鋼の秘密金庫に厳重保存された。
真世紀 4年 4月 4日
以津真天事件によって天津国跡地が特一級立ち入り禁止地域に指定。この事件をきっかけに民間での怪異対処は資格が必要となり、最初に資格を獲得した者に倣ってこの資格を持つ者達は怪異探偵と呼ばれるようになった。
秦野・陽一郎、木登りをした所木の上から落ちて腕を骨折。大号泣の末病院に連れていかれ、全治三か月と診断される。軽度な高所恐怖症になる。