【閲覧注意】正気のラヴィーネVS性欲過剰のカンネ

【閲覧注意】正気のラヴィーネVS性欲過剰のカンネ




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はじまり


私たちが広めの部屋に入ると突然、出入口が閉ざされ、同時に出現した落とし穴に引っかかってしまった

穴の下は池になっていたが私は咄嗟に水面を凍らせてなんとか着地に成功した

一方、カンネは体をまっすぐに伸ばし綺麗なフォームで指先から水中に飛び込んでいった

(いやそこは飛行魔法でブレーキかけるとかしろよお前…)

呆れはしたがそのおかけで飛沫は少なく、頬に水一滴が跳ねたくらいで済んだ

幸い池の水は変な液体とかではなさそうで、私は早々に落とし穴を脱出しカンネを待った

すぐにカンネも水面に浮上して落とし穴から抜け出したが、全身がびしょ濡れであった

「あぁ…ビショビショだよぉ」

「何で飛び込んだんだよ馬鹿野郎。あれが普通の水じゃなかったらどうするんだよ」

「いやぁ、つい…」

「つい、じゃねえよ。ったく、とりあえずジッとしてろ。私はこの部屋を調べてるから待ってろ」

私はカンネの回復を待ちつつ殺風景なこの部屋を調べまわったが出入口の封鎖を解くような仕掛けは見当たらなかった

(この落とし穴の中、もしかして池の中に仕掛けがあるのか…?だとするとカンネに調べてもらうか…)

私は水の申し子な相方に相談しようと、カンネの方を向き声をかけようとしたが…

カンネの様子がおかしい


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床にへたり込んでいるのはいいとして、息遣いがやけに荒い。ハァハァと、何だか苦しそうだ

「…カンネ?どうした?」

「…あ…うん。大丈夫、だいじょうぶ…ただ、ちょっと…なんか、ドキドキするだけ…」

こちらへ顔も向けず、たどたどしく答えるカンネ。ほんとに大丈夫かよ…ドキドキするってどういうことだ。

するとふと、頬にジンジンと微弱な疼きを感じた

先ほど、池の水飛沫がかかったところだ。さっきまでは何事もなかったので気にはしていなかったが…

もしやこの水に何か含まれているのか…いやその前に!

カンネをこの水を全身に浴びたんだぞ!この疼きが全身に回っていたとしたら…!

「カンネ!おい!大丈夫か!?」

私はカンネに駆け寄り腰を落として目線の高さを合わせる

(…!)

カンネは今にも泣きそうな表情で見つめ返してきた

頬がほんのり紅く上気して、綺麗な夕焼け色の瞳にもどこかギラついた輝きをまとわせている

「ラヴィーネ…私へんなの…ドキドキしてるのもそうだけど…身体が熱くて…溶けそうで…頭も…考えていることがボヤっとして…」

吐息を混ぜつつ自分の症状を訴えてくるカンネ…なんだろう、どんどん声に色っぽさが含まれてきているような…

「…なんだか…ムラムラして、きて…」

その表現を聞いて私は確信した

あの水は媚薬を含んでいる

あの落とし穴は侵入者を媚薬漬けにさせるための罠だったのか、そしてそれにカンネは見事にひっかかった

(だからいわんこっちゃねえ、回避もせずに飛び込みやがって…)

「ラ、ラヴィーネ…私…私…」

カンネがにじり寄ってくる

(こいつ、まさか私と…いやいや、落ちつけラヴィーネ。私まで雰囲気に呑まれてどうする)

とりあえず、壁際に移動させて安静にさせるしかないか、と私は立ち上がりカンネに手を差し伸べる

「ほれ、少しは動けるだろ?」

「…ぁ…うん。…」

カンネはなんとか手を動かし、私の手を握った

(…カンネの手、いつもより熱くなってる)

媚薬の影響か、カンネの手から熱さが伝わってくる

私はカンネを引こうと力を入れようとするが、逆にカンネから引かれる様な力をうける

ペロリ

(…!!?)

カンネが、突然、私の指を舐めてきた

動揺していて対応がとれない私をよそに、カンネはペロペロと指を舐め回し

チュプッ

躊躇なく私の指を口に含んだ

そしてそのまま付け根まで吸い込み、口の中では指に舌を歓迎するかのようにまとわりつかせている

「…な…な…」

あまりの出来事、そして舌遣いから伝わる想定外の気持ちよさに言葉が出てこなかったが

カンネが上目遣いで私に視線を向けたところでようやくリアクションをとることができた

「なにやってんだテメェ!」

私はカンネの手と口をふりほどいた、と同時に少し距離をとる

「ごめん…ごめんラヴィーネ…私…なんだかラヴィーネが…すごく欲しくなっちゃって…」

カンネに吸われていた指がジンジンとうずく。もしや口の中まで水が入っちまってたのか…?

そんな推測よりも問題はカンネ自身だ。まさかいきなりこんな大胆な行動に出てくるとは…

(下手に近づけねえ…)

どうしたものかと距離をとって様子を見ようとするや否や

カンネは自分の指を口に含ませ、チュウチュウと吸い始める

「はぁ…ラヴィーネ…」

(ま…まさかさっきの私の指と今のカンネの指を、く、比べてるのか…?)

「ラヴィーネ…」

比較をし終わったのか指を口から出すと、今度はもう一方の手の指を…露骨に舌を出してペロペロと舐め回し始める

「ラ、ラヴィーネぇ…」

しかし先ほどから私の名をずっと呟いているが、私の方も見ず、私の方へとまるで向けられていないような…

「ごめん…ラヴィーネ…ッ…」

その理由は間もなく分かった


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カンネは指をお腹の上を滑らせてそのままショートパンツの中へと忍ばせた

ショートパンツの中へと潜り込んだカンネの手のひらはその中で何かをひっかける様な蠢きを見せ…

「…んっ、ふっ、はぁ…ラヴィーネ…んん!…」

色気づいた吐息とリズムを合わせるかのうように上半身をくねらせる

もう片方の手も、小ぶりな自分の胸を服の上から軽く握っては緩め握っては緩めを繰り返している

(あ…あいつ…嘘だろ…こんなところで…)

幼馴染みが我慢できず自分で自分を慰めている。想像したことが無いといえば嘘になるが、こうも目の前で、しかも、私の名を呼びながら…いや、妄想の中の私に甘えながらの痴態を見せられては…

「なにやってんだよ…」

なんとか声を絞り出したが、カンネには届いていないのかその行為を止めようとしない

「ああっ!んっ!」

カンネの荒い吐息も、徐々に喘ぎ声と呼ばれるような響きに変わってきている

「おいカンネ!!な に し て ん だ っ!!!」

私は目一杯声を張り上げて叫んだ。こうでもしないと私も雰囲気に飲まれそうで…

だがそれが功を奏し、私の声を認識したカンネは手の動きを止めた

「ごめん、ラヴィーネぇ…苦しくって…がまんできなくて…私…どうすればいいかわかんなくて…」

言いながら、すぐに手の動きを再開してしまう

「ごめん ラヴィーネ ごめん…ひぅっ…」

カンネの頬を涙が伝う。カンネがこんなこと好き好んで始めるなんて私だって思っちゃいねえさ

「ラヴィーネ…ラヴィーネ…」

だが…カンネが目の前の私に許しを請う様に、ではなく、想像の中の私に委ねる様に名を呼び続けているのが気に入らなかった

だからといって私を見ながらしろ、なんて言えるはずがない

…とすればこう言うしかない

「おいっ!私の名前を使うんじゃねーよ」

「でも…」

「なにがでも、だよ、我慢しろよ。私はお前の体のいい道具じゃねえぞ」

「…あぅ…でも…………わ、分かった」

「そ、そうか。分かってくれたか」

「『あの子』の事考えてする」

「『あの子』?」

「そう、『あの子』。ラヴィーネには教えない」

唐突にカンネの口から出てきた『あの子』なる謎の存在。誰だ…?

私は急いで人物検索を行うも、正直、私より、もしくは私に並ぶカンネと親しい子がいるなんて見当がつかない

「誰だよ、そいつは…」

「教えない」

カンネは口を割りそうにない…だがいつもの様に勢いに任せては先ほどの様に体に無暗に触れてしまう…

(それがカンネの狙いか?)

いやまて、あと考えられるのは…単なるブラフ。私の嫉妬心を煽ろうとする虚言。私を引き合いに出させるためのでっち上げだ

しかし…正直効果大だ。誰かもわからぬ存在に、想像とはいえカンネが導かれるだなんて…

私が耐えられない。きっと言いようのない屈辱と敗北感を抱える事になるだろう

それを避けるには…

「くっ…分かったよ…いいよ、『私』の名を呼んでいいよ…。ただし」

カンネが注目する

「私の方を見ないでくれ。私もお前の方を見ないから…」

「…わかった。ありがとう、ラヴィーネ…」

カンネの策略にハマった私は折れた。ただお互いの恥辱はできるだけ避けようとした提案にカンネは乗ってくれた。

カンネは私に背を向けると、またモゾモゾと動きを再開させる。

私もカンネに背を向けて床に座り込み、両手で耳を塞いで、強く目を瞑った。

こうして情報を遮断してカンネが終わるまで我慢する。それが私の選んだ対応だった。


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私が待ちに徹して数分が経ったくらいだろうか

私の後ろ髪に何かが触れたような感触が伝わった。腰のあたりで髪をまとめている所だろうか。

(カンネ…終わったのか…?)

状況からしてカンネが自分で自分を慰め終えたので、私を呼んだのであろう

そう思って、私は手を耳から離し振り向くと───

カンネはにじり寄ってきたのか這いつくばった状態で腕を伸ばし私の灰銀色の髪を抱くように巻き付かせている

そして、私の髪に…

カンネは紅潮した顔をうずめ、一心不乱にスゥーハァーと荒く熱い呼吸を繰り返している

いや、吸い込む頻度の方が高いか…

いずれにしろ瞼を少し下げトロンとしながらもギラついた瞳と呼吸の荒さのギャップが凄まじい

意識してしまったからか、カンネの絡みつく腕や擦りつく顔、呼吸の感覚が髪から脳に伝わってくる

そりゃ私はカンネの髪を引っ張ったりして髪によくない事をしてしまっている自覚はあるから、カンネが私の髪の香りを嗅いできても、髪型を変えて遊ぼうとしてきても、気にしない

だが…これは…私の髪にすがりつくことで得られる興奮を相変わらずショートパンツの中でモゾモゾと動いているもう片方の手で快感に換えているようにしか思えない

そんな私の髪すら快楽の道具にしているその異様な光景に、かろうじて言葉を絞り出す

「なに…やっ…てん…だ…おい…」

カンネは答えず私の髪に顔を擦り付け続けている

(聞こえてないのか…?)

ならばと私は立ち上がり、カンネを振りほどいて数歩後退する

「……ぁ…」

ようやくすがるような瞳で私の方を見るカンネ

「お前…こっち…くんなって…私の方見るなって…いっただろ…?」

「ごめん…ごめんラヴィーネ…だって、我慢できなっくてぇ…ラヴィーネが見てないって気づいちゃって…っ…」

…確かにカンネの言うとおりだ。あれでは無防備で隙を晒したい放題

だからって、髪にすがりついてくるとは…

しかし雰囲気に呑まれてはいけない。毅然として対応しなければ

「カンネ、いくら辛くたってんなすぐに約束を破るのは許せねえぞ」

「……うん。そうだね…ごめん。ごめん…」

もう何回ごめんと聞いたか、心がこもっていない訳ではないんだが

「ごめん…だから、ラヴィーネ…お願いがあるんだ」

「…何だよ」

「私を凍らせて。それで私の動きを止めてほしいの」

「…!!凍らせて、ってお前…」

「だってもう私、私の身体が動くの止められないんだ…よ?だから、ラヴィーネの魔法で凍らせて…」

「危ねえよ。んな危険なことできるか」

「でも…そうしないと、私…ううっ…」

カンネの瞳からポタポタと涙が落ちる。不本意な気持ちは伝わってくる。だからといってカンネの命を危険にさらすわけにはいかない

だが…部分的ならどうだろうか。


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「カンネ。両手を揃えて床に着けろ」

「…?」

「早くしろ」

「…分かった…」

カンネは私の突然の指示に疑問に思うも、脚をハの字にしてペタンと座り、両手を重ねて手のひらを床に着けた

私は呟いて…カンネの手元と足元に氷を出現させ凍らせた

「…!ラヴィーネ」

「これで我慢しろ。ジッとして身体が落ち着くまで待つんだ」

悪戯の原因の手と脚を一時的に止めればいいと閃いた作戦…

だが、それは浅はかな考えだった

…すぐに、カンネの甘い声が漏れ聞こえてくる

「ん…んん…ふぅ…んうん…」

カンネは確かに手足を動けなくしたが、太ももから上の自由は奪っていない

そしてカンネにくすぶっている性欲はそのままであるので…

「んふぅ…んっ…んっ…ぁ…」

カンネはお尻を小さく左右にフリフリさせ、連動するように腰をくねらせる

肩や腕も可動域を見極めるようにクイクイと動かしている

「あっ…はっ…あぅん…はぁ…っ」

頭部もややうなだれながら中途半端に口を開きうなづくような動きが繰り返され

揺れる赤茶色の髪が瞳を隠すため表情が見えない

「あぅ…はぁ…あぁ…あぁん…」

乾かずに残っている髪の水分が妖しく光を照り返し、お下げが舞う

拭う手段も最早なく、口元からよだれが、肌からは汗が垂れ落ちる

(ううっ…何でこんなにエロいんだよこいつ…)

水と汗でじっとりと肌に密着した服は胸の形をくっきりとさせ、小さい突起すら浮かび上がらせている

悩ましげに悶えるカンネの痴態は先ほどの一人でしてる時よりも煽情的だった

「あぁ…はぅう…ん…」

(この光景がカンネが落ち着くまで続くのか…くそっ…私までおかしくなりそうだ…カンネ…カンネ…)

私まで我慢大会に巻き込まれようとしたその時、ついに悪魔の囁きが聞こえてしまった

(カンネがこのまま我慢できるとは思えねえ…だったら私が…いいよな?だってさっきずっと私の名を呼んでたしよ…)

だが何度もカンネの求めを拒んだのも事実、そんな私が今さら手を出すなんて自分勝手すぎる

(何か…何かいい口実はないか…?)

もう思考が手を出す前提にシフトした私だが、ふと、眼前で悶えるカンネの姿に違和感を覚える

(…?)

何かがおかしいような…いや今の状況自体異常なんだがそれでも何か…

(あっ…魔力だ。微少だが魔力を感じる。カンネの身体から魔力が…?カンネがなにか魔法を使っている?)

徐々に推理を進めていこうとした私だが、次の瞬間、『正解』を理解してしまった

カンネの口から行き場なく垂れ流されていた唾液が動いている、明らかに物理法則に反した移動をしている

…カンネの股間へと集まっていっている…

(【水を操る魔法】で自分の唾液を集めたのか!そしてそれで自分を…)

違和感の正体に気づくと同時に、私はカンネに途轍もない申し訳なさを感じてしまう

(そこまで…そこまでして逃れようと…)

自分の得意魔法を自分の性欲解消のために使う。そんなこと屈辱以外の何物でもない

(カンネの魔法はそんなことのために修練を重ねてきたんじゃねえ…!)

私は覚悟を決めた

(カンネは私が助ける。例えなんといわれようと)

「カンネ、いい加減にしろ」

「…!!」

目論見がばれたと思ったのかカンネはこちらに哀しい顔を向ける

「あのな…辛いのはお前だけじゃないんだよ。私もな…お前が飛び込みなんてしやがるから池の水を結構浴びちまったんだよ」

カンネを助けるためという建前のもと、私は嘘の状況説明を始めた

「だから、私も徐々にムラムラし始めて…ずっと我慢してんだよ…だってのに、お前ばっか一人でいい気持ちになろうと突っ走りやがって…」

カンネは反論もせず聞いている、とりあえず魔法は止めた様だ

「しかもなんだよ、変な声とか出しやがって…今だってエッロい動きしやがって…もう、我慢できねえ」

「ラヴィーネ…?」

私はカンネの前まで歩くと膝をついてカンネと向かい合う

「我慢できねえんだ。お前でこのムラムラを発散してえ」

とうとう言ってしまった。これも告白になるんだろうか?

「いいな?」

念を押す。これで拒絶されたらもう、無理やりにでも…

「いいの?私で…」

「ここにお前の他に誰がいるってんだ。いや誰がいたってお前しかありえねえよ」

「ラヴィーネ…ありがとう」

苦しさに耐えながらカンネは私に微笑んでくれた

嬉しいんだがやっぱ罪悪感がちょっぴりあるな…

「いいな?」

再度問いかけつつ、私は顔を鼻頭が触れあいそうになるくらいまで近づける

「…ん…」

カンネは受け入れOKの合図の様に瞳を閉じる

私は両手でカンネの頬に触れる。カンネの熱さが手のひらから伝わってくる。この熱の中、耐えていたのか…

私はカンネの手足を固めていてた氷を解除し、カンネに問いかける

「ほら、両手開いたぞ…どうする?」

束縛した状態はいかんと、流れで解放してしまったが…これでまた股間に手を伸ばしやがったらどうしてくれよう

カンネは…両手を私の首の後ろに回してくれた、そして少しだけ、引き寄せる様な力を加えたようだ

(OK…ってことだよな?カンネ)

私はカンネに唇を重ねた


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まずは手始めにとロマンチックにお互いの唇を啄もうとしたのだが、カンネが積極的に舌を私の口の中に入れ込んできた

私の舌よりも段違いに熱いカンネの舌が絡んでくる、どんどん動いてくるから私は防戦一方だ

その間に私は頬に触れていた左手を離し、腰に手を回す。右手も頬から離すと床に手をついた。

キスを続けながら、私はゆっくりとカンネの身体を倒していく。

カンネの身体が床に乗ると、背に回した腕と手で熱を放つカンネの背中と脇腹の愛撫を始めた

カンネはその愛撫で感じたのかピクリと舌が跳ねる

私はもっとカンネの上に重なろうと私の脚をカンネの股下に割り込ませる

そしてもっと脚をひろげてやろうと開いていた右手をカンネの太ももに押し当て

指が弾力に富む太ももに食い込むくらいの力を入れてグッと押した

その瞬間

カンネの身体がビクンと震えた。同時に活発で動いていた舌が動きを止め、ピクピクと微動する

(!?何だ?)

一体何が起きたんだと私はキスを中断し、視界にカンネの顔全体が入るくらいまで顔を離した

…カンネの呼吸はまだ荒めだが、これといって特に何もおきてないように見える

身体の方も外傷とかそういう類の感じじゃない

(何だ?私に触られて感じたか?そりゃ嬉しい話だがその割にリアクションがデカイぞ…………あっ!!)

「まさか…」

「ごめん…ラヴィーネ……イッちゃった」

少し呆けた表情をしながら、カンネは達してしまったことを謝る

「おまえ…」

「だってラヴィーネが触ってきて嬉し…気持ちよかったんだもん」

「だからってなあ…」

まあ、あんだけ我慢に我慢してたところに、ずっと待ち望んでいた…はず…の私のキスと愛撫が降ってきた

流されずに耐えろなんて無茶な話だ

とはいえイケイケの雰囲気に急ブレーキをかけられたのも事実なわけで…

カンネの呼吸も落ち着いてきてるし…どうすっか…

…見つめ合ったまま二人の間に沈黙が流れる……

先に口を開いたのはカンネだった

「…ラヴィーネは…まだ大丈夫じゃないでしょ?」

「え?あっそうだぞ。お前勝手にイキやがって」

慌ててしまったのか我ながらヒドイ言葉を返す

そうだった危ねえ危ねえ、私は一応大分溜まっているって話だったんだ

「うぅ…だってしょうがないじゃん……でも、その…私…まだ…だから…いいよ」

(もしかしてこれはまだ脈ありってことか?)

確かにあんだけ悶えていたのがちょっとイッただけでサッパリ解消!とは思えない

「何がいいよ、何だよ…はっきり言えよ」

「…もう! いいよ、は、いいよだよっ!……続けても、いいよ、だよ…」

(よっしゃあ!)

「やっぱりまだまだ溜まってんだろ。いいぜ、スッキリさせてやる」

正直私はもう媚薬とか関係無しにかなりムラムラしてきている

スッキリさせてやる、とは言ったが私がスッキリしたい、ってのも偽らざる本音だ

「もう…あんまり激しくしないでよね?」

「じっくり楽しみたいってことか?まったく欲張りな幼馴染みには参るぜ…」

「鏡見て言ってよ、このスケベ」

「やだね、お前しか見たくない」

私のセリフにカンネがドキリとしたその隙を見逃さず

私はカンネと再び唇を重ねた



おわり

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