正妻戦争zero キルケー編

正妻戦争zero キルケー編


次の日、周辺を探索するため洞窟から出て近くの森に来た一行でしたが、そこでゴブリンとサーヴァント達が逸れてしまいました

途方に暮れ座り込むゴブリンの前、何やら怪しい人影が現れます。

「やあやあやあ!お困りのようだねそこの君!」

たまらずびっくりするゴブリンでしたが、よく見るとその姿は彼女らと同じような美少女でした。

「安心したまえ、君を獲って食べたりなんてしないさ。むしろ助けに来たんだよ」

「改めて、君が私のマスターかい?私は大魔女キルケーだ。これからよろしくね!」

現れたのはキルケー、橙色の長髪に鷹の羽根を模した頭飾り、右手には杖、そして背中に大きな翼を持った豊満な身体の美女であるキャスターのサーヴァントでした。

「さて。さっそくだが今回の儀式、いわゆる正妻戦争についてだが、これは非常に興味深いね。」

「女性の英霊のみが召喚される術式で、英霊の魂に干渉しある一人の雄へ好意を集中させる。そしてその雄の正妻の座をかけ競い合わせる…」

「いったい誰が何のためにこんな術式はを作り上げたのか、サーヴァントを喚ぶ魔力はどこから来ているのか、なぜ君がマスターに選ばれたのか…気になるところを挙げればキリがないが…」

突然目の前に現れたかと思えばよく分からないことを呟くキルケーに困惑を隠せないゴブリン。そんな彼に向き直ると、キルケーはその困惑を和らげるように笑いかけます。

「まあいいさ!今は君の安全確保が最優先だからね。」

「さあ、私についてきたまえ!まずは君の家まで送り届けてあげよう」

そう言うとキルケーはゴブリンの手を引っ張り、ズンズンと森の中を歩いていきます。しかし彼女の行く方向はゴブリンの棲家とは真逆。

「ふふ…♡」

しかもその笑みには少し、隠し切れない邪悪さが秘められていました。


「さて!ただ歩き続けるのもつまらないし、さっきの話の続きでもしようか」

森の中を進む途中、キルケーはゴブリンに語りかけます。

「この儀式は英霊の魂に干渉し好意を向けさせると言ったが、それはあくまでほんの「きっかけ」さ。そのマスターが真に自身の全てを捧げ得る「雄」であると霊基が確信した時、術式は完全となりマスターの正妻候補となるため霊基が作り替えられるんだ。」

「だから安心してほしい。彼女達の君への愛は本物さ。そしてこの私も…ああいやいや何でもない」

「しかしそんな特殊な儀式といっても基盤は聖杯戦争。聖杯に願いを叶えられるのが一人だけなように、結局君の愛を受け続けられるのも一人だけなのさ」

「自分がマスターの愛を受けられないというのはこの儀式に呼ばれた誰もが恐れ拒むものだろう。だからこそ先手必勝。他の者に奪われる前に、マスターのハートをガッチリゲットしてしまうのが1番ってわけさ!つまり…」

そこまでいって不意に立ち止まるキルケー。彼女から漏れ出る気配に不穏なものを感じたのか、ニキチッチ達の元に戻ろうとします。しかし先ほどよりも強く掴まれた腕から脱出することができません。

「この私も…君が欲しいんだよ、ピグレット♡」

キルケーはゆらりと振り返り、恐ろしくも妖艶な笑みを浮かべます。彼女の背後に見えるのは魔術工房。外敵から身を守り、そして大切なものは決して逃がさない、魔術師の砦です。

そんなこんなでキルケーの魔術工房にまんまと連れ込まれたゴブリン。

そしてその様子を、とあるサーヴァントが静かに見つめていました。

「これは少々面倒なことになりましたね…」


「どうだいピグレット!私たちの新たな拠点!今後私と君が永遠にその身を委ね合う愛の巣は♡」

工房に連れ込まれたゴブリンは、早速魔術で拘束されています。そして霊薬で無理やり発情させられているために、もはやゴブリンのチンポは限界です。ニキチッチ達のことなど頭の隅に追いやられ、目の前の大魔女の極上の肢体にただ興奮させられるのみです。

「あれぇ?どうしたんだいピグレット。もしかして、さっそく興奮してるのかな?」

わざとらしくニヤニヤとするキルケー。

「うんうん、若い子は元気でいいねぇ!それじゃあまずは…」

「この魔道具で、長旅の疲れを癒してあげようかな♡」

そう言ってキルケーが手に取ったのはピンク色をした半透明のゲル状の筒、いわゆるオナホールでした。

それをゴブリンのチンポに被せ、ゆっくりと上下に動かします。

「どうだい?気持ちいいかい?」

ゴブリンの理性はもはや崩壊寸前です。掠れた頭で何とかこの状況を整理しようとしますが、目の前には極上の雌と、ペニスには神代の魔術師が作り上げた性感道具(アダルトグッズ)。そんな状況でただただ快感に身悶えることしかできない自分が情けないと思いながらも、その快楽から抗えません。

「ふふ、我慢汁でドロドロじゃないか……しょうがないなぁ」

キルケーはオナホールに媚薬を垂らしゴブリンのペニスに塗り込むと、さらにその動きを早めます。

「こんな偽物の膣でもマスターは興奮してくれるのかい?嬉しいなぁ」

「ささ、まずは一発!遠慮なく出したまえ♡♡」

そしてゴブリンは、オナホールで扱かれて射精してしまいます。

「はぁ……♡はぁ……♡」

キルケーはビュクビュクとオナホールから溢れる精液を掬い上げ舐めとると、歓喜の溜息と共に恍惚な表情を浮かべます。

「はあ…♡やはり君の精液は凄まじいね♡あの洞窟の一件から目をつけていたが、実際に味わってみるとまさかこれほどとは…♡」

「優れた魔力リソースのみならず味も一級品、私のキュケオーンにも勝るとも劣らない極上の甘露さ♡味覚の方は術式の影響かな?でも君の愛とも呼べるこの子種を全身全霊で受け止められるなら、喜んでこの霊基(カラダ)に刻まれてあげよう♡♡」

「さて、いきなり拘束して悪かったね、今解いてあげるよ」

キルケーはそう言うと、ゴブリンの拘束を解きます。ゴブリンは解放され自由になったはずなのに、微塵も逃げようとはせず、むしろ目の前の大魔女を押し倒してしまうのでした。

「きゃっ♡」

「ふふ……まだまだ元気なようで何よりだよ♡」

予定調和とばかりに微笑むキルケー。れもそのはず、先ほどまでの前戯の最中、こっそりとゴブリンに、自分を犯すよう暗示をかけていたのです。

そしてキルケーは押し倒された状態でゴブリンの顔を見上げます。そこには獣欲に溺れた一匹の雄が、妖艶な笑みを浮かべる大魔女を見据えていました。

「さあ、君の愛で私を満たしてくれたまえ♡」

そしてついに我慢の限界を迎えたゴブリンは、自らの剛直をキルケーの秘部へ一気にねじ込みます。

「ひぅっ♡」

ゴブリンの怒張がキルケーの子宮をコツン♡とノックしたその時、キルケーはその圧倒的な質量に身悶え、思わず甘い声を漏らしてしまいます。

そして、ゴブリンは乱暴にピストン運動を始めました。

「おほっ♡いきなり激しいねっ♡」

ゴブリンの力強い抽挿に、キルケーはあられもない声を上げます。しかしその声は甘く蕩けたものであり、彼女がこの行為に快感を感じていることが容易に窺えます。

「あぁ♡そこぉ♡いいとこにあたってるぅ♡」

ゴブリンが彼女の子宮口をゴリゴリと責め立てる度にキルケーはビクンと身体を跳ねさせ、結合部から快楽の証を撒き散らします。

「ふーっ♡ふーっ♡もっと激しくしてもかまわないよぉ♡♡」

ゴブリンは更にピストンの速度を上げ、キルケーの膣内を犯し続けます。

「イクっ♡イグゥウウッ♡♡♡♡」

絶頂を迎えたキルケーは全身を痙攣させます。そして、その余韻に浸る間も無くすぐ次の抽挿が開始されました。

「イクっ♡まだイッてるのにぃ♡♡♡♡」

ゴブリンはキルケーの絶頂状態などお構い無しに彼女を突き上げ続けます。そして、キルケーが4度目の絶頂を迎えようとしたその時、ゴブリンは一際強く腰を打ち付けました。

「んほぉぉぉぉっ♡♡♡♡♡」

ゴブリンは大量の精液をキルケーの子宮へと流し込みました。そのあまりの量の多さに、キルケーのお腹はまるで妊娠したかのように膨らんでいきます。そして、ゴブリンがようやく射精を終えた頃には、少女の下腹部はぽっこりと膨らんでいました。

(すごぃ……♡こんな沢山注がれちゃったら、生身であれば絶対孕むじゃないか♡♡)

自身のお腹で蠢く熱を感じながら、ゴブリンを優しく撫でるキルケー。

「どうだい?私のモノになりたくなっただろう♡ずっとこうして交尾していたいだろう♡どこにも出ていきたくなくなっただろう♡」

慈母のようなキルケーの笑みはどんどん歪に歪んでいきます。そしてゴブリンを魔術で無理やり立たせると、その背後に周りアナル舐めをし始めました。「んっ……ちゅぷ……♡れろっ……♡」

キルケーの柔らかく滑らかな舌が、ゴブリンのアナルをゆっくりと、時間をかけて解していきます。

「それだけじゃないぞう♡」

キルケーはその辺に転がっていたオナホールをゴブリンのペニスにズチュッ♡と装着すると、魔術でオナホールが一人でに動きピストンを開始しました。

「大魔女の責め、とくと堪能してくれたまえ♡」

背後からのアナル責め、前方からのオナホール責めに、ゴブリンは為す術もありません。

「ほらほら、こっちも忘れないでおくれよ♡」

キルケーは魔術でゴブリンの乳首を遠隔から弄り、さらにアナル舐めを激しくしていきます。

ゴブリンはもはや絶叫とも言えるほどの鳴き声を上げることしかできません。しかしそんな彼に対してキルケーはさらに追い討ちをかけていきます。

「ちゅっ♡じゅるるるっ♡♡♡れろれろ♡♡♡」

キルケーはゴブリンのアナルからプハァ♡と糸を引くように舌を離すと、今度はゴブリンの耳を貪るように舐め尽くし、脳に催眠を流し込み、彼の精神をキルケー専用に塗り替えていきました。「さぁ、素直に私のモノになるといい♡♡そうすれば一生気持ちよくなれるんだからね♡」

その言葉に反応するかのようにゴブリンは、ペニスをさらに固く勃起させます。

「あぁ、いいとも♡もっともっと愛し合おうじゃないか♡♡♡」

「さあピグレット♡私のモノになると誓ってごらん♡♡そうすれば私たちは永遠に一緒にいられるんだ♡」

そしてキルケーは自らの尻肉を広げアナルを見せつけると、そこに挿入するようゴブリンを促します。

「さあ♡君の愛を私の全てに注いでくれたまえ♡♡」

もはや彼女のアナルを見ると条件反射で身体が疼いてしまうようになったゴブリンは、誘われるがままに自らの剛直を彼女の中へとねじ込みました。

「お゛ぉッ♡♡♡♡♡」

その瞬間キルケーは獣のような声を上げ、絶頂に達してしまいます。しかしそれでもゴブリンの動きは止まらず、そのままピストン運動を繰り返します。

「んほお お お お お ッ♡♡♡♡」

キルケーは身体を弓形に反らしながら舌を突き出し、無様なアヘ顔を晒しながらひたすらに快感を享受し続けます。

「お゛ッ♡♡んおッ♡♡イ゛グッ♡♡イッぐぅうううん♡♡♡♡」

そしてゴブリンが二度目の射精を行うと同時に、キルケーもまた絶頂を迎えてしまいました。

「はへっ♡はへへぇっ♡」

キルケーは完全にアヘ顔を晒しており、口の端からはよだれを流しながら余韻に浸っています。

「ふぅ……♡ふう……♡ほら、これでよし。今度は私のペースでやろうと思ってね♡」

そしてキルケーはゴブリンを仰向けに寝かせると、そのペニスの上に跨り騎乗位の体勢になりました。

「私の奥まで届いているのを感じるよ♡今からこのピストンで、君の全てを私のものにしてあげるからね♡♡♡」

キルケーは妖艶に微笑み、そしてゆっくりと腰を落としていきました。

「おほぉっ♡」

先程までとは比べ物にならない程の衝撃がキルケーの尻穴に

襲いかかります。しかしキルケーは苦痛どころか快楽を感じているようで、甘い吐息を漏らしながら更なる快楽を求めて上下運動を始めました。

「しゅごぃい♡♡今まででいちばんおっきぃ♡♡♡♡」

ゴブリンのモノをアナルでしごく度、キルケーの頭の中には多幸感が広がっていきます。そしてついに、その瞬間は訪れました。

「んぉっ♡きたっ♡私の一番深いところに君の子種が注がれているよっ♡♡♡」そしてキルケーはゴブリンに覆いかぶさるように倒れ込み、唇を重ねました。

「んぅ♡れろっ♡」

二人は互いの口を吸い合い、そして舌を絡ませます。

「ちゅぱっ♡」

しばらくの間そうした後、キルケーはゆっくりと口を離します。二人の間には唾液でできた橋がかかっていました。

「これで君は完全に私のモノになったわけだ♡これからは永遠に愛し合おうじゃないか♡あぁ……」

そう言ってキルケーは再びゴブリンと濃厚なキスを交わします。そして今度はお尻を突き出し、もう一度バックでハメてもらうのでした。

「おっっ♡おほぉんっ♡♡ソコッ♡イグゥっつつ♡♡♡♡」

ゴブリンが幾度目かの射精を雌穴に放ち、腰をしっかり密着させると、同時にキルケーもまた、盛大に潮を吹いて絶頂に達してしまいます。

「あひぃいいいぃいッッ♡♡♡」

その後もゴブリンはキルケーの身体から離れることが出来ず、延々と交尾を続け、彼女がダウンしてようやく開放されました。

「はぁ……♡はぁ……♡」

ゴブリンは、何か大切なことを忘れている気がすると感じながらも、彼女の身体から離れられずにいました。

「さて、いよいよ仕上げさ♡」

そう言うと、キルケーの手のひらに謎のお椀が現れます。一見麦粥が盛られているとしか思えない木皿には、とても異質な魔力が滞留していました。

「このキュケオーンで、君を正真正銘…私の愛豚(ピグレット)にしてあげよう♡」

そしてその麦粥、キュケオーンをゴブリンを食べさせようとしたその時、

「待ちなさい、そこな下郎」

そこにいたのは、妖精國の統治者にして魔術の女王、モルガンでした。その顔はは氷のように冷たく、指先からは魔力が漏れていました。

「あぁ君か、どうしたんだい?」

キルケーがあくまでもにこやかにそう訊くと、モルガンは彼女を睨みつけ、言いました。

「私の了見も得ず我が夫に斯様な術をかけようとは、よほど死にたいようですね?キルケー」

「君にもわかるだろう?このピグレットはもう私のモノなんだ♡はい、あーん♡」

そう断言し麦粥を食べさせるキルケー。

しかし…

「…あれ?あれれれれ?」

キルケーのキュケオーン、それは食べた者を非力な豚に変えてしまうというもの。しかしゴブリンの姿が何も変わる様子はありません。

「ふーん、あらかじめ君が防御魔術をかけていたのか。道理で何かおかしいと思った」

「そういうことです、分かったのならさっさと我が夫から離れなさい。」

「忌々しいですが貴方も我が夫の大切な正妻候補の一人。今日のところは見逃してあげましょう」

キルケーはモルガンの言葉にやれやれと肩を竦めると、ゴブリンを優しく寝台に寝かせた後、モルガンへと向き直ります。

「わかったわかった、今日のところは見逃されてあげるよ。君とやり合うのは骨が折れそうだしピグレットも巻き込まれるかもだしね」

「自分でも結構強引な術をかけちゃったから、ピグレットを治すなら早めにねー」

キルケーはそう言うと、空間転移な術でどこかに逃げ去りました。

「…行きましたか、さて…」


モルガンはベッドの上で苦しそうにうなされているゴブリンに目を向けました。

「なるほど、これがその術ですか……厄介ですね」

そうして彼女はしばらく考えた後、意を決したかのように立ち上がり、こう言いました。

「目には目を、歯に歯を。交尾には交尾を…ですね♡」

(我が夫、いつもあなたは私をおかしくさせる♡)

モルガンは服を脱ぎ捨て裸になると、ゆっくりとゴブリンの上に跨りました。その様子はあの日ゴブリンに見せた表情が嘘のように、甘く淫靡なものでした。

「んふっ♡はぁ……はぁ……♡♡♡私の愛する夫……♡♡たっぷりと愛し合いましょうね♡♡♡あんっ♡」

モルガンはそう呟くと、一気に腰を落としてペニスを受け入れます。

「んあっ♡これ♡♡すごい♡♡♡おおきずます♡♡♡」

そしてモルガンはそのまま激しく上下運動を繰り返しました。

「あ゛ぁぁっ♡♡♡イグゥウウッッ♡♡♡♡♡」

そしてモルガンはそのまま絶頂を迎えてしまいました。しかしそれでもまだ満足していないのか、再び腰を振り始めました。

「あぁああぁぁああぁ♡♡♡♡まら、イグゥッ♡♡♡♡♡」

こうしてモルガンは、その後も幾度となく眠ったままのゴブリンと交わり続けました。その様は正に獣そのものでした。

そうして数時間後……

「ふぅ……♡」

ようやくモルガンは満足したようです。その表情は恍惚としており、口元からはよだれを垂らしていました。そしてそのまま仰向けに倒れ込み、余韻に浸っているようでした。

何もモルガンはただ情事に耽っていた訳ではありません。交尾しながら精神を浄化する術をかけ続けることによって、キルケーの洗脳や媚薬作用をゴブリンから取り除いていたのです。しかし…

「あら、やりすぎましたか……」

キルケーの激しい責めとモルガンとの連続セックスによって、ゴブリンの精力が尽きかけていたのです。

「キルケーめ、さては我が夫の精力のリミッターを外していましたね?…私も最初からそうしていれば良かった…」

「しかし流石にこれは、私も少し搾りすぎましたね」

そう言うと彼女は指を一振りし、ゴブリンに自身の魔力を分け与えます。

「本当ならここで持ち帰っておくのが正解なのでしょうが、それは不粋というもの。全ての正妻候補が揃った後、その全てを打ち砕きましょう」

モルガンの姿はドレスに戻り、あの時の妖精國を作り上げた時の黒い衣装を着ていました。

「正妻戦争。呼びかけに応じた時は何と下らない儀式かと戯れに召喚されてみましたが…」

「そんな儀式で貴方のような私の全てを捧げうる至上の夫に出会えたのは、生涯1番の幸福ですね♡」

そしてゆっくりと立ち上がり、出口の方へと歩いていくモルガン。転移で帰ろうとする直前、ゴブリンの方へもう一度向き直ると、

「貴方との婚儀、楽しみにしていますよ♡」

そう言い残し、その場を去っていきました。

しばらくすると、ようやくニキチッチが洞窟のベッドに寝そべっていたゴブリンを見つけます。

「ようやく見つけたぞ!まったく、どうしてこんな所で寝ているんだ…」

ニキチッチがそう言いつつ、ゴブリンを背中におぶります。

「ほら、帰るぞ」

そう呼びかけてくるニキチッチに、ゴブリンはうつらうつらと反応します。

「ん?腹が減ったのか?なら家に帰ってご飯をたべよう」

「今日もいっぱい、愛し合おうな?オレの旦那さま♡」

そう語りかけるニキチッチを他所に、ゴブリンの朧げな脳内には、ある一つの場面が浮かんでいました。

冷徹で無機質なモルガン、その花のような微笑みを。



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