正体一切不明、ガラスと恐乱の追跡者
ブログ・ゴシップ75! 第〇〇回硝子を拾い命を捨てる
読者諸君は古くから伝わる都市伝説をご存知だろうか?「グラス・オーエン」、キラリと光る硝子片を拾った者の下に現れるという、正体不明の死神だ。哀れな被害者はナニカが追って来ている事しか分からず、半狂乱のうちに殺されるという。
E氏の証言
「グラス・オーエン」に殺された友人を持つというE氏に話を伺った。
以下はその記録である。
貴方の友人が「グラス・オーエン」に殺されたと聞きました。当時の状況を教えてもらってもいいですか?
「あの日は月明かりで明るい夜でした…。二人で飲みに行っていて、一緒に帰っていたんです。」
そして硝子片を拾った、と
「はい…。光を反射した硝子に目が吸い寄せられて、止める前にゆみ(偽名)が拾ったんです…。あの時、あの時止めていれば…!」
落ち着いてください。その後はどうなったんですか?
「ゆみは突然、何かに追われていると言い出しました…。でも私が見ても何もいないんです。探そうと特徴と聞いても、分からない、でも追いかけられているんだ、としか言わなくて…ちゃんと話を聞いていれば、こんなことにはならなかったんでしょうか…」
…私には分かりません
「そうですか…。ゆみの様子を私は異常だと思いつつ、どうせ酔っ払っていると真剣に話を聞こうとはしませんでした。対応が面倒になって逃げるように分かれて……生きたゆみとの会話はこの夜が最後でした…」
辛い話でしたね。情報提供感謝します。
「いえ…もう、このような思いをする人がいないこと願います」
考察
「グラス・オーエン」の正体は不明であり、それはこれからも変わらないだろう。しかし、それは考察をしない理由にはならない。というとで、私なりの考察を書き起こそうと思う。
エネミー、もしくは異能力者
それはそうだろう、とは言わないでほしい。そもそも、このような超常的な現象を起こせるのは、私が知る限りこの両者しかいないのだ。
犯行手順は、まず硝子片を地面に落とし、拾った人物を対象にする。次に、異能の力で姿を消して尾行をする。最後に、孤立した対象を殺す。等が考えられるだろうか。異能の力は千差万別であり、応用次第で「グラス・オーエン」と同じ事ができる者がいてもおかしくない。
異世界の怪物
この説が私の本命だ。「グラス・オーエン」は、硝子の向こう側の世界の住人であり、硝子片を拾った人物を目標として殺しているのではないだろうか。別世界の住人ならば、縁ができた(硝子片を拾った)人物のみにしか知覚できないのも、何と表せばいいのか分からないのも納得できる。
また、出所が不確定であり、情報の真偽が怪しいので紹介しなかったが、過去に数回、「グラス・オーエン」を退散させた例もあるそうだ。繋がりを断ち切り退散させれる点も、先の説を裏付ける証拠になるだろう。
まとめ
「グラス・オーエン」は正体不明の追跡者であり、その名は都市伝説として広く知られている。硝子片を拾った者を追跡し、半狂乱に陥った被害者を殺すという恐ろしい所業をする。
「グラス・オーエン」に出会わないためには、不用意に道端に落ちている硝子片を拾わないことだ。捨てる神あれば拾う神ありということわざもあるが、この行為に限っては命を刈り取る死神しか来ないことを念頭に入れておいてほしい。
忠告をしたところで、この記事を締めようと思う。
著者_わさばし 「ブログ・ゴシップ75!」管理者
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