歌姫のその後 2
1「おーい!ウタ!」
「んー?どうしよう…きゃあ!」
ウタがルフィによって連れ去られる
「もう!急に「これ見てみろよ!ウタ!」え?これって?」
「お前の配信部屋だ!フランキーが作ってくれたんだ!」
そう告げたルフィに連れられ中に入る。
「アウッ!もう少し待っててくれ!ウタ!ルフィ!ここの装飾がイマイチだ…」
「……………すごすぎない?」
とんでもない部屋になっている。船に乗ってからまだ数時間しか経ってないのに私が住んでた部屋に負けないぐらいすごい部屋だった。
「ルフィに頼まれたからな!超特急で作ったぜ!あと何か欲しいものがあるならいつでもいい!おれにいいな!」
「わァ…!ありがとう!フランキー!」
「なーに!いいってことよ!」
そこから私とルフィはこの部屋についての説明を受けた。
どこを押せば、映像電伝虫につながるのか、各種の部屋に繋がるのか…………そして、この部屋の中の音は外には一切聞こえない完全防音であることも……
「防音だが、注意しろよ。中でぶっ倒れてても気づくことは難しいからな。そんな時はーーーー」
そうして説明は終わった。
「それじゃあ、おれはこれで失礼するぜ!」
「おう!ありがとな!フランキー!」
「ありがとー!」
そうして……ルフィと2人きりになる。
「……………」
「……………」
思わず何も喋らずに見つめ合う。
「……………」
「…………♡」
ルフィの目を見ていると昨日のことを思い出してしまった。
ひどく激しくルフィに愛された昨日のことを………♡
「……なァ…ウタ……」
「…………はい……♡」
「この部屋、防音にしてもらったんだ……何でかわかるか……?」
「……ええ〜……配信のためじゃないの……?………♡」
「それもあるけどよ………もう一つあるんだ……それはな………」
ヘッドホンが外される。そして、耳元でルフィが囁く。
「お前をめちゃくちゃにしてやるためだよ……」
「〜〜〜〜〜〜〜♡♡♡♡」
さらに囁かれる
「流石にあっちこっちでヤって船を汚すわけにはいかねェからな…その点、この部屋はどんなに汚れても大丈夫なように頼んだんだ…動いていっぱい汗かくかもしれねェしな…」
「ハァ…♡…ハァ…ン♡…」
「寂しくなったら、いつでも好きなときに呼んでいいからな…ああ…でも…戦闘中とかはやめてくれよ?ウタもおれの仲間も危ないからな…」
「〜〜〜♡♡♡」ウンウン
「いい子だぞ…ウタ…」
そう言って頭を撫でてくれながら、離れていく。
「(あ、危なかった♡…声だけで「ああ、それとよ!寂しい時以外でも呼んでいいからな!」
「たとえば………」
再び耳元で囁く
「昨日みたいにめちゃくちゃにされたい時とかな…」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」ビクッビクッ
イっちゃった♡触られてもいないのに♡
「んー?声だけでイっちまったのか…?そんなにシて欲しかったのか…?」
ルフィの目が獲物を仕留めるための獣の目になる
「あ♡ダメ♡また、堕ちちゃう♡そんな目で見ないで♡」
「そんな顔と声で言ってもーーーー」
コンコン
その音は妙に部屋に響いた。
「…………流石に早すぎたか?」
「え…♡…………!!ど、どうしよう!ルフィ!」
「落ち着けウタ…!」
ガチャ……
「入るぞ…」
「どうしたんだゾロ?」
「……………フランキーから頼まれたんだよ………様子を見てきてくれってな…」
「そっか!ありがとな!見ての通り大丈夫だ!今ウタに軽く踊ってもらってたんだ!音聞こえなかったか?」
「ああ…扉の前まできても何の音もしなかったな…」
「さっすがフランキーだな!完璧な仕事だ!」
ルフィとゾロが話してる。その光景を見るだけでなぜか寒気がする。
「……なぁ!ウタ!部屋出てみんなのとこ行ってこいよ!そんで船の中見せてもらってこい!」
「えっ?でもルフィは?」
「お前には悪いが、ウタ。こいつと一対一で話がしてェ。」
どんどん寒気が強くなる。
「わ、わかった…また後でね…ルフィ…」
そう告げて、部屋から出ようとする。
扉を閉める瞬間に一瞬だけルフィの目が見えた。
その目は…あの日見たような昏く澱んだ目をしていた。
その目の中には私に向けていた歪んでいた愛はかけらも無く……
ただただドス黒い殺意を宿していた……