次代の出会い
【ここだけ冥王レイリーに子供がいたら】Byスレ主次代の子の出会いと…
それは東の海での出会いでした。
複雑そうな海流に囲まれた無人島へと気紛れで降り立った時に、偶然に見つけた人間との。
海で遭難したのか腹を空かせていた雀斑のある黒髪の快活な青年で、なんとなく放って置けなくなって海で適当な食べられるものを捕えて食べさせた。
そんなに手間をかけた訳でもなく料理と呼べないだろう、内蔵や鱗の処理をして焼いただけのそれを…食事途中に寝落ちる様は驚きはしたものの、とても美味しそうに食べてくれたものだから。
つい、その無人島で食べれるものを教えた。
流石に連れて飛ぶのは無理だったので別れる事になった。
次に会ったのは偉大なる航路に入った後でした。
「あっ!前に飯奢ってくれた奴!!」
喜色満面の笑みを浮かべて、手を振ってきて。
「あの時は助かった、ありがとな!」
そう言った彼は と名乗った。
彼は自分の海賊団を結成しており此処で物資の補給中だった様で、仲間達とは別行動との事だった。
楽しそうに何か話そうと口を開き、ぐぅぅぅ…という音が彼の腹から鳴る。
丁度飯屋の前だった事もあり
「…食べますか?」
と聞けば
「…おぅ」
と頷かれた。
彼は料理を食べながら、仲間達との旅の話を楽しそうに話すので。
前回と同じ様に途中で寝落ちて料理に突っ込みそうになるのを止めながら、彼の話を聞く。
話の途中で年齢を聞いてみれば私と同い年で、今までは、まわりに同じ年頃のヒトはいなかった。
だからか、聞いている私も本当に楽しくなった。
あの日以来、もしかしたら初めてかも知れないと思うくらいには。
そう…本当に楽しかったのは事実だったのに。
もしかしたら、変えられただろうに。
私は…。