次の時代へ 2

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8歳差ルウタたまらんマン


「ハァ… ハァ… 2人は逃げ切れたか… うわぁ!!」


「考え事しちょるとは、舐められたもんじゃのう!!」


ウタとエースを逃がすも、赤犬の猛攻に防戦一方な状況であった


「くそぉ! 下手に触れねぇし…! 昔よりももっと強くなってる!!」


「当たり前じゃあ! おまえさんが海軍を抜けて十数年!! くぐり抜けてきた死線の数が違う!!」


「くっ…! このままじゃやられる…!」


「もう許さんぞォ…! ルフィ!!!」


「…!! やべぇ!!」


赤犬が拳を振り下ろそうとしたその時…


「やらせるかよい!!」


「おれたちもいることを忘れるな!」


白ひげ海賊団1番隊隊長マルコ 5番隊隊長ビスタの攻撃が赤犬を止めた


「!!! ぬぅん!!」


「! 鳥のおっさんに… 花のおっさん!!」


「マルコだよい!」


「加勢するぞ モンキー・D・ルフィ」


「いいのか!?」


「お前 エースの兄貴なんだろ!? ならおれたちの家族も同然だよい! ここで死なれちゃエースも悲しむよい!」


「へへっ…! ありがとう!」


「く…… ア〜〜 うっとうしぃのォ…! こりャあわしとルフィの勝負じゃあ!! 部外者はどかんかい!!」


「そうもいかねぇ! 男には引けねぇ時だってあるんだよい!」


「海賊なりのやり方で行かせてもらおうか!」


「おんどれェ… !?」


赤犬の背後に、巨大な影が覆いかぶさっていた


「!? お、おっさん…!」


「赤犬さん!!! 危ないっ!!!」


「………!!」ド ン !!


白ひげの一撃が赤犬を叩き伏せた


「「オヤジ!!」」


「!!! ぐう ウッ…!!!」


「欲張りすぎだ…!! マグマ小僧…!!」


「サ、サカズキの兄ちゃん…!! くっ…!」


「……!! “冥狗”!!」バ ク ン!!


返す赤犬の攻撃が、白ひげの頭半分を吹き飛ばした


「お、オヤジィ!!」


「そんな…!!」


「白ひげのおっさん!!」


「……!! ウオォォォオ!!」

頭を半分失ってもなお、その拳は止まることは無かった


「!!!?」

白ひげの反撃により、赤犬は倒れた


そして、攻撃の余波により地面が割れようとしてる


「……! ビスタ! ルフィ! 捕まるんだよい!」


「! 分かった!」


「兄ちゃん…! おっさん…!!」


「早くするんだよい!!」


「くそぉ…!」


獣型となったマルコに捕まり、二人はなんとか割れた大地に吸い込まれずにすんだ そして…


「完全にオヤジと隔離されちまった!!!」


「広場が真っ二つに裂けた!!! 海賊が向こう岸に!!!」


「オヤジ… そこまでしておれたちを…」


「…行こうマルコ これがオヤジの答えだ」


「白ひげのおっさん… ありがとう…」


「頭半分失って…!! まだこんな力を…!!」


「グララ… まだまだやれるさ…」


―白ひげ傘下海賊団の船 船内にて―


「ウタ……」


「気を失ったようじゃ… 無理もない… 窮地の連続で休む暇もなかったからのぅ…」


「…… 兄貴…! 親父…! 皆…! 無事でいてくれ…!!」

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