機密文書ー2003年8月3日の記録ー
「いやあ!!!」「なんだ?!体がっ、勝手に・・・うわああ!」「ヤダァ、やめてぇ!!」
「おー阿鼻叫喚やん、でもな・・・あん子が味わった痛みよりはマシやろ」
「・・・・めて、やめてください、お願いします・・・」
「何言ってるん?辞めるわけないやろ」
「大事な人もいるんです、みんな。こんな、こんな・・・殺し合いさせるような真似はやめてください・・・!」
「はあーーー、解っとらんなぁ。あんたここの村長なんやろ?だからや。だからこんなことをしてお前に見せとるんよ。自分が放置してきたことをちゃあんと噛み締めな」
「っ・・・・!」
「でもそろそろ飽きたなぁ・・・・もう人もおらんなってきたし。あんた殺して終わりにするわ」
「なら・・・なら最期に一つ聞かせて・・・・あの子は、一会は元気なの?」
「?一会・・・誰や。(まあ知っとるんやけど)」
「あなたの親が連れて行ったんでしょ、今はどうなの?」
「ん〜・・・・・?ああ!礼佳のことやな!そんな心配せんでも元気にやっとるで?まあ、死ぬあんたには関係ないことやけど」
「・・・・・(ちょっとだけでも時間稼ぎを・・・!)」
「(どうせ時間稼ぎとか考えてるんやろなあ)ま、ええか。ほなな」ザンッ
「はっ・・・・あっ・・・ゲホッ」ドサッ
「・・・・これであの子の復讐もできたやろ」
以下がこの事件の全容となります。
この事件で非術師108人、この中で術式を持っている者は41人でした。
呪力の残穢等から桜宮銀杏と断定、呪術規定9条に則り、このものを
処刑といたします。
「一会、ごめんね・・・大切な友達だったよ・・・・大好き」