『橙色の羅針盤』
Part16 - 96アンジェラ「次はこの女性……どうしたのローラン?凄く苦いものを食べたような顔をして?」
ローラン「…………はぁ、いや、嫌な記憶を思い出しただけだよ……」
アンジェラ「……何かろくでもなことがあったのは想像できたわ」
ローラン「『橙色の羅針盤』、本名ラケル。探索系フィクサーだ。フィクサー……なんだよなぁ……」
アンジェラ「ええと、何々……好物、人肉料理……?」
ローラン「ぶっちゃけ八人のシェフと同類のイカレ女だ。自分から死体を作ろうとしないだけマシだが……」
アンジェラ「ローラン、ドングリの背比べって言葉を知ってるかしら」
ローラン「知ってるよ。まあ、フィクサーとしての実力と実績は確かだ。食い物の趣味が最悪なことを除けば頼れる奴ではあるよ。……因みに一緒に任務をこなしたこともあってな」
アンジェラ「それがどうかしたの?」
ローラン「……任務の後に食事に誘われたんだ。その時はただ上手い食事を奢って貰ったと思った。それだけだと思ったんだよ……オエッ」
アンジェラ「……ご愁傷さま」