梅の実の落つる時泡沫に微睡むあなたは か弱き腕を伸ばし 華胥の死から目覚める契りを交わして叶えた願いは虚しくも夢現に消え散った過ぎ去りし時の怨は積もりに積もり雪の如く覆い被さる嗚呼、其の絶望ときたら!彼の面を使い、斯様なことを宣うなそう唱えたは何時の事なりや?夜の帳の落つる時、其れは確かにそこにあり椿の花の落つる時、あなたはどんな未来に絶望するのだろう陽の光が地を焼く時、其れは消え失せ梅の実の落つる時、あなたは何の夢を見るのだろう