桜が咲く春に(前編)
その日、私は運命の相手に……アナスタシアに出会った。
桜が、舞っていたその日に……。
その日から、私にとっての世界は、色を得た。
徐々に、私は自分がアナスタシアに向けている気持ちが、友達に対するものではないことに気づいていった。
アナスタシアに会ってから数年、気づいたら、私は彼女の幼馴染になっていた。
アナスタシアは、この気持ちに気づいていないかもしれない。そう考えた私が、どれだけアナスタシアに好かれたいと思っていたかは、言わずとも分かるだろう。
やがて、私はアナスタシアに告白をし……彼女の、恋人となれた。