格闘試合 第一試合

格闘試合 第一試合



第一試合 ツルギVSコエ

各学園が誇る最強武力とハウンズ達のエキシビジョンマッチ

始まった第一試合で相対するは

トリニティ 戦術兵器"剣先ツルギ"

ハウンズ ハンドラーの狂犬"河岸コエ"

「試合開始!」

審判の声と共に両者が走り寄る

ツルギは奇声を上げながら嵐のような猛攻を繰り出しながら突撃を始める

対してコエはツルギの攻撃をいなしながら掴み投げ打ち返す

激しい応酬の中コエはツルギの腕を掴み自身に引き寄せた後こめかみに肘鉄を入れる

確実にコエの肘はツルギのこめかみを捉えていた 前のめりに倒れ込むツルギ 勝負は決した…かに思われた

コエはツルギの本当の強さを失念していたのだ 真に警戒すべきは彼女の攻撃ではない 彼女が持つ異常なまでの回復力である

ツルギは倒れる勢いのままコエを掴み地面に叩きつけ踏ん張る

コエは地面をバウンドしながら吹き飛び床に倒れ伏す

だが彼女もまたハウンズにおいて白兵戦最強を誇る猟犬である

「プッ…口の中が切れた」

立ち上がりながら血を吐き出し、コエは袖からスモークグレネードを転がす

それと同時に身体を低くとり、突撃の構えに入る

狙うは敵の首一つとばかりに眼光を光らせ、煙の中に消えていく

対するツルギは先程までの奇声は鳴りを潜め冷静に状況に対処しようとする

二人は完全に煙に巻かれ観客達からは見えなくなった

しばらくして連続した激しい打撃音の後、その一切が鳴り止み煙を晴らすように風が吹く

煙が晴れた時現れたのはツルギを締め上げるコエであった


あの煙の中で最後にコエが選んだ技はリア・ネイキッド・チョーク 通称「裸絞め」である

"完全に決まった裸絞めからは逃げられない"

その言葉に一切の偽りはなく、トリニティ総合学園正義実現委員会委員長 剣先ツルギもまた、数分間の抵抗の後、意識を手放す事になった

「ハァハァ…流石にこれで立ったらもうやれる事なんてないからね」

コエWIN


第二試合に続く

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