朝顔の嫉妬

朝顔の嫉妬




…ずるい、それが理由だった

だから、私のものにしよう

それ以上の理由はいらない

団長が薬を混ぜたのも見てた、セリナ先輩がやった事も知ってる

……なら、私も同じようにしよう

そう思って、私も薬を混ぜた、先輩の真似をすればいいのだから簡単だ

グレープフルーツジュースに混ぜた薬を飲ませる

それだけで良いんだから…


こんなはずじゃなかった、こうなるなんて知らなかった

先生は泡を吹いて、倒れて、私は、どうして良いか分からなくて

「ハナエちゃん!」

セリナ先輩が直ぐに来た、状況を把握していたように素早く処置をしていく

呼吸の確保をして直ぐ、うつ伏せにさせ、胃の中身を無理やり吐き出させていた

私は、ただ見ていることしかできなかった

目の前で、人が亡くなりかけているのに

私が、殺しかけていたのに…


Report Page