朝の挨拶
「んぅ…おはよう、ルフィ」
わたしは隣でもぞもぞと動くルフィに声をかける。
「おはよう、ウタ」
まだ眠いのか、寝ぼけまなこのままのルフィが返す。彼はそのまま甘えて、のしかかってきた。
昔ならともかく今はきついので、ごろんと転がってよけようとしたが、危うくおちそうになったところを
ビュンッと伸ばされた腕で身体を支えられ、そのままゴロゴロとルフィのところまで転がされた。
位置の関係でわたしはルフィの胸元に顔をうずめる形になった。正直、男臭いのだが離れたいとも思わないので困る。
ルフィの方を向くとニカッと余裕ありげに笑われたので、仕返しとして、胸の大きなバッテン傷をちろりと舐める。
くすぐったいのか、ルフィはアヒャヒャヒャと笑いながら身をよじった。
反応が面白いので繰り返し責め続けていると、怒ったルフィによ、両手を掴まれバンザイのような姿にさせられる。
ちなみに2人とも服はおろか下着もつけていないので、すごく恥ずかしい状態だ。
加えて、仕返しだ!と言って、胸にキスをして、わたしの胸の突起を舌で責め始めた!
「ちょッ!ダメッ!」抵抗しようとするが力の差が歴然のため、全く腕が動かせない。
ルフィにされるがままでいたが、突如ルフィが攻めるのをやめた。
「ワリィ、チョーシのりすぎた」
しゅん、とした顔で謝るので面食らった。わたしそんなに顔に出てただろうか。
ルフィの頭をよしよしとなでて慰め、彼の髪にキスをする。
キスは部位によってそれぞれ意味があるのだけれど、こいつは多分、知らないだろうな。
そんなことを思っていると、ルフィがわたしの喉のあたりにキスを返してきた。
頭の位置的に仕方ないのかと思っていると、再び喉のあたりに当たる感触がする。
「あの、ルフィ・・・本当に反省してる?」「ん」
肯定にもごまかしているようにもとれる反応を示しながら、キスを求めてくる。
起きたばかりだし、口でするのはちょっと抵抗があるというと、若干イヤそうな顔をしたが、
代わりにと言うかのように、頭や首、喉、鎖骨と胸、手首に繰り返していく。
それぞれの意味を思い出しながら、無事で済むことを祈った。