月明かりの下の秘め事・参
「んっ……入ったぞ…。ふふ、澄ました顔をしてなかなかの業物を持っているんだな」
嬉しいそうにしてるセイバーだが、その中は小柄な身体にふさわしいキツさで俺のを締め付けていてすぐに射精してしまいそうになる。
だがそれすら忘れるような衝撃が視界に入った。
セイバーとの結合箇所から血が流れていたのだ。それが何を意味するのかなど容易に察する。
「貴殿、初めてなのか!なら早く抜いて……」
「抜かないっ!」
抜こうと動かす前にセイバーがまた、こちらに倒れこむ。俺の顔に手を添えて固定されてしまった。
「きみの言うとおり、痛い。だけどこれは違うんだ。戦いで負った傷よりも、大切な者を失ってしまった心よりも……暖かいんだ。優しい痛みなんだ。こんなに嬉しい痛みは初めてで、その相手がきみなことが本当に嬉しいんだ……」
嬉しそうに涙を流しながらセイバーは口付けをした。舌も入れて、味わうようにゆっくりと口内を堪能していた。
興奮してるのが分かるように鼻息がこちらに直接かかっているせいで俺も興奮してしまい、一物が中で固くなっていた。
「んぅっ……♡いいんだぞ、好きなだけ動いても。私も動くから」
宣言通りにセイバーがゆっくりとだが腰を抜ける直前まで上げてまた下げるを繰り返す出し入れを開始した。正直なところ、凄く気持ち良い……!
「ほらぁ、イオリも、んっ…好きにして良いんだぞぉ…」
セイバーがまた舌を入れてきたのでこちらも負けないと云わんばかりに舌を絡める。
先ほどはこちらが攻めていたが、今回は互角。貪るようにねっとりとくっつけながら離れる時は透明の橋が出来る。
ここまで来れば我慢など不要だと肉体が判断してしまい、手が勝手にセイバーの胸を触ってしまう。
師匠やランサー、そしてドロテアよりかは強調されてないが、膨らみは確かにあり、心地良い触り心地だった。
「ふみゅっ……!わ、私の胸はどうだ。その、皆よりは小さいが、気持ち良いか……?」
「ああ。他人と比べるほど懇意になった者はいないが、その……気持ち、良い」
「……!好きだ、イオリ……♡」
先ほどより速く動くようになり、口付けも積極的になり、攻勢が激しくなってきた。
「セイバー、抜けっ!これ以上は持たない……!」
さすがに中に出す気はないので、上がったところを狙って抜こうと手を伸ばす。
「駄目だっ!私はイオリが欲し……いっ!?」
抜かれたくないセイバーが届く前にペースをさらに速くして落下するかの如く勢いをつけて腰を下ろした。
そのせいでセイバーの奥。子宮の入り口まで到達してしまい、達してしまった。
ぎゅうぎゅうと締まる中に耐えきれず、俺も我慢の限界に達した。
「出るッ……!」
「~~~~っ!!?」
声にならない叫びとはこのことか。
医者に見せるべきかと悩むほどにセイバーが痙攣し、気絶した。
俺もまさか一発だけで精力が尽きるとは思わなかったが、明日も早いから寝ようと一物を抜く。
が。
「抜けない……」
まさか気絶しても締め続けてるとは誰が思うか。
結局、カヤが遅れて来ることを願ってそのまま寝ることにした。
だが、こういうのも、悪くない。と思うのは駄目だろうか?