書きなぐってるやつ
「あっ、また悲しそうな顔してる。シャイナはもうそんなこと考えなくていいのに」
ちょっと目を離すとすぐに悪い方悪い方に考えるよね、などと言う言葉とともにホームメイトの額で真紅色に輝いている第三の眼は更にそのあかるさを増し、それと同時にシャイナの脳からつい先程まであったナニカは消え失せ、その代わりに
「ふふっ、それじゃあエッチの続きしよっか。今日はどんな感じのでする?」
―――
「シャイナの身体ホントキレイだよねぇ……。肌スベスベのツルツルだし、おっぱい大きいのにくびれあるし、髪の毛艶々だし……。お母さんも美人さんだし、私結構シャイナのこと羨ましかったんだよ」
「お尻突き上げてさせてから何回もイかせて、それから処女奪って、そのまま中に出してシャイナはもう私のものなんだよ、って教えてあげるのもいいとは思ったんだけどやっぱりシャイナとは仲良くしたいし、こういうのがいいかなって」
「
「ふふっ、シャイナの初めて貰っちゃった。」
「――好き。大好き。シャイナのこと、大好きなの。好きだから、シャイナのこと全部知りたいの。私、昨日何食べたかとか、シャイナがいつからシャイナホワイトやってたかとか、シャイナのお母さんのこととか、シャイナが小さかった頃の事とかシャイナが思ってるよりもずっとシャイナの色んなこと知ってるんだよ。
好きだから知ってるし、好きだから忘れないし、好きだからもっとシャイナのことを知りたいの。
……そ、それ以上に、シャイナがどこかに行って、私の知らないシャイナになられるのが嫌なの。怖いの。私がシャイナの全部を知りたいの。私はシャイナのこと全部知って、シャイナは私のこと裏切らないって思いたいの。
―――
プリプリとして肉厚な膣肉は昔からずっと一緒にいた親友を当然のように受け入れ、万力にも似た締付けで歓待する。
「――やった。
―――
「」
その気配すらなかった。
どこから攻撃されたのかの判断もつかず、真紅色の光を全くの無抵抗で浴びてしまう。
「―――」
そして、それと同時にシャイナホワイトの身体はピクリとも動かなくなる。
それは目が眩むほどの高出力で放たれた洗脳光線の効果でもあったが、それ以上に、シャイナホワイト自身が目の前にいる少女をどう理解すればいいのか分からなかったからた。
――目の前にいる少女、つまりはシャイナの幼馴染みであり、自他ともに認める親友であり、つい先程までシャイナがなんとかクロノギヤールの魔の手から助けようと必死になっていた人物。
シャイナが小さかった頃から毎日のように顔を合わせ、シャイナがとの戦いに明け暮れていたときにも、戦いを終わらせて無事高校に進学してからつい昨日までずっと見てきた、見慣れていた見間違うはずのないの顔に――、真紅と漆黒で彩られた異物が張り付いていた。
それは楕円形の黒い鉱石のようなものであり、その中に鮮血のように鮮やかな赤色のあるモノであり、つまるところ瞳にも似た、クロノギヤールの象徴、だった。
そして一切の気配を漏らすことなく現れ、一瞬で洗脳光線を放ったそれは今なお紅色の残光をその黒の中に残しており、それが消えるよりも早くのまぶたがシャイナの主観としてはゆっくりと、客観的には一秒もかかることなく開かれ――。
「おはよう、シャイナ。やっぱり私のこと助けに来てくれたんだ、信じてたよ」
なにもしていないかのようにホームメイトは口を開き、いつもと変わらない、シャイナにとっては日常の象徴とも言えるにこやかな表情で微笑みかけた。
「―――」
いつもとまるで変わらないホームメイトの表情に、心の底から安堵するシャイナだが、脳だけが身体から切り離されたようにピクリとも身体が動かない現状に変わりはなく、その動けないシャイナの目の前でホームメイトは自力で磔を剥がし、上目遣いになるような形でシャイナと目線を合わせてくる。
その額には今なおジュセイがその存在を主張しており、既に身体の主導権を失っているシャイナは変わり果てた親友の姿から目をそらすことすらできず
間髪入れずにホームメイトはシャイナの半ば開いた鮮やかな桃色をした唇に自身の唇を重ね合わせ、舌先でシャイナの唇をゆっくり時間をかけてなぞると愛しい相手にするように舌をシャイナの口内に潜り込ませていく。
「っ、だっ、だへ、やへへ、っ――」
シャイナからすれば何が起きたのかまるで分からない状態であり、不意に動かせるようになった舌を使ってなんとか制止させようとするも喉や肺がまともに動かせない状態では声を出せるわけもなく、喘ぎにも似た情けない声をあげることしかできない。
そして、ホームメイトはというと文字通り夢中になってシャイナの唇を貪り、味わっており、それと呼応するようにして額のはその暗い輝きを増していた。
「はぁ……、シャイナの匂いと味してる……。シャイナ」
「へ、へあっ、まっ、へ」