書きたい所だけ書いたss

書きたい所だけ書いたss


※トレーボル✕コラソン

※前半致してるのでR-18

※書きたい所ツギハギしたのでまとまりがない



トレーボルは変な所で察しがいい。


「この傷、本当はローにやられたんじゃねえのか〜?」


トレーボルのその言葉に、コラソンは一瞬身体が強張った。


「べっへへ〜!締まったなぁ、図星だろ〜?昨日は仕事もなかったのにおかしいと思った!」


トレーボルはコラソンの腹の傷に手を這わせる。処置したとはいえ昨日刺されたばかりの傷を遠慮なく触られ、思わず息が詰まった。


「安心しろ、ドフィには黙っててやるよ。お前ガキ嫌いなくせに甘ちゃんだもんな〜、べへっ!」


近づくにやけ顔を不快に思うと同時に安堵する。

こういう時、トレーボルは本当に言わないのを知っている。本人はこちらを強請る材料が増えたぐらいの心算かもしれないが、今回はローの生死に関わるので素直に恩として受けようと思った。

途端に身体が引き起こされ、体勢が大きく崩された。


「………ッ!」

「怪我人に無理させられねえからなぁ〜、感謝しろよ~?」


コラソンはいわゆる騎乗位の体勢に固定される。要は自分で動けということだ。繋がったままトレーボルの粘液で拘束されているため、逃げることも出来ない。こちらの方が確実に負担になるが、気遣いどころか嫌がらせで始まっている関係で今更だろう。こうなれば自棄だ、相手の望み通り男の体に手をついて腰を振る。

痛みと快感に顔を歪ませるコラソンには、トレーボルの笑みが深くなったことしかわからなかった。




コラソンは妙な所で察しが悪い。


『なんのよう?』


戯れに男の顔を手の甲で擦れば、そんなメモを見せてきた。


「ん〜〜?冷てえなぁ〜、用がないなら近づくなってか〜?」


トレーボルの言葉にコラソンは眉をひそめたが、すぐに手元の本に視線を戻す。珍しく煙草を咥えてないのもこれが理由だろう。

再度顔を擦っても本に目を落としたまま動かない。面白くない。ならばと肩から二の腕の辺りを撫でると、一瞬目が泳いだ。わかりやすい男だ。

そのまま脇から腰に手を落としていくと、掌越しに身体の震えが伝わる。先日ついた傷をなぞれば、コラソンは僅かに熱の篭った息を吐いた。


『やめて』


顔をこちらに向けないままメモを差し出すが、トレーボルは無視してコラソンの身体を嬲る。

トレーボルの手がついに脚の根元まで下りてきた途端、コラソンは本を抱えて勢いよく立ち上がった。


『ヒマツブシ ヤメロ!』


トレーボルにメモを押しつけ、コラソンはそのまま自分の部屋の方へと走っていくが案の定盛大にコケた音が響く。

トレーボルはそれを聞きながらメモの内容を思案する。確かにそういう面はあったが、あの流れでこれだけしか浮かばなかったのだろうか。短くはない関係であるが、どうも鈍い所は変わらないようだ。

まあいい。いささか興が削がれたが、あちらから誘ってくるのも時間の問題だろう。残された紙切れを弄びながら、トレーボルはひとり笑みを浮かべた。

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