書きたいとこだけカイターノ

書きたいとこだけカイターノ





「ん……? わ、もう5時……(最近また勉強であんま寝なくなっちまったなぁ。でもタロに頼りっぱなしは悪ぃし、はやく追いつかねぇと)」

「ミーヂュ!」

「カミツオロチ? なしたのそんなジト目で……ふへへ、心配さしてくれてんだ?」

「ヂュ!」

「大丈夫大丈夫、今からちょっと休むって。ほら、おやすみ」

「ミ゛〜……」




「あ、タロ。お、おはよ」

「おはようスグリくん! これ、昨日言ってた範囲のノートだよ」

「あ、ありがとう……! 休んでる内に基礎の授業さ終わってて困ってたんだ……」

「応用からになっちゃったんだ? それは確かに大変だね。他の授業は大丈夫?」

「ん、今は大丈夫。ノート、すぐ返すな」

「いいよいいよ、どのみち置いておくだけだし。じゃあ、私サバンナエリアで授業だからまたねっ」

「あ、うんっまた放課後……(休み時間にちょっとでも理解しとかないと……)」

「スグリー! 眉間にしわ! あとお昼の時間だよ!」

「っうわぁアカマツ……っえっもう昼休みだべか……」

「も〜、ほらほら食べなきゃ! まだ全然痩せてるんだからさ!」

「あ、でも俺今日はチョコバーでいいや。腹減ってねぇし」

「……じゃあオレのお弁当ちょっと分ける! それだけじゃダメー!」

「えぇ……ご、ごめん……」

「謝らない! ていうか、よくチョコバー1本で保つよね?」

「元々食べる量少ねぇし、保つっていうか腹減っても気にならね」

「それあんま良くないよ。量食えなくてもバランスが良ければいいけどさー」

「へへ……ごめん……」

「嬉しそうにしちゃってー!」

「んーっと……(なんか、頭が……)」

「わかんないとこある?」

「こ、ここ……」

「あ、ここはね、こっちのページの例題を参考にしたらいいよ!」

「へ? あっほんとだ……(うう、なんか気持ち悪ぃな……さっさと……)」

「? どうしたの、顔しかめちゃって」

「いや、ちょっとトイレ行ってくんべ」

「? うん」



「うえ゛っ……おえぇっ! げほ、っはあ、おえっ……(あー、頭ぐらぐら……指突っ込むか)」

「う゛っ……ごぷっ……げぇえっ、はーっはーっ……え゛っ(まだ出そ……)」

「なーにやってんですかねぃ、元チャンピオン様ー?」

「!? カキ、ツバタ……?」

「なげぇトイレだなーと思ったらお前よぅ。まさか指突っ込んでんじゃねぇだろうな?」

「っ別に……ぐぷっ、う゛えぇっ……かはっ……もう、戻るから……」

「そうかい。んまあそれなりに覚悟しとけよぃ」

「は……?」

「(カキツバタのやつ、もしかして四天王のみんなに言いに……いやでも別に大したことないし)タロごめんっ待たっ……せ」

「スグ……」

「ね、ねーちゃん……? そんなじりじり来んで……」

「あんたトイレで吐いてたんだって!?」

「カキツバタァ! い、いや大したことねぇし全然大丈夫だから……」

「ほんとに!?」

「アカマツまで……うん、ちゃんと全部吐いてきたべ?」

「それ大丈夫じゃない!!」

「えっえっ……でも……」

「スグリ。休息をとるべき」

「いやあれくらいそんな……」

「スグリくん、吐いちゃうのはあれくらいじゃないの! よくないよ!」

「えっえっと、ちょっと気持ち悪いから自分で指突っ込んだだけで……」

「尚更! 寝てなさい!!」

「ううぅ……平気だべ……? その、チャンピオンやってた時より全然……」

「比較対象がマイナス振り切ってんよぉ」

「カキツバタ、スグを運ぶの手伝いなさい!」

「任されましたよっと」

「……やだ! はやく授業さ追っつく! そんなら部屋で勉強するもん!」

「拗ねるんじゃないわよ!」

「やだっ……あっ」

「ローン!」

「あれ、スグリのオーロンゲ?」

「オー!」

「わっこらっ抱っこしねぇで! おめさねーちゃんの味方か!」

「いいわよオーロンゲ! そのまま部屋に連れて行きなさい!」




「むうぅ……オーロンゲのバカ」

「ロー……」

「なしてまだ放してくれねんだ。……寝るならシャワー浴びたいべ?」

「ローン!」

「おわっ1人で行けっから……! ……んでもありがとな、オーロンゲ」




————————————

心身共に健全化していってるけど寝ずの努力や吐くことに躊躇いがなく自己肯定感なんかは底辺突っ走ってるスグリ

手持ちへの愛が大きいのでポケモンを矢面に出せば大体なんとかなる

Report Page