暴れ馬とギャル
2年の頃
木場「目覚まし鳴らなくて遅刻しちゃった」
パカッ
木場「手紙?誰から…!?」ダッ
2年2組
本郷先生「出席を取ります、浅倉さんはまたいない…あれ、木場さんは?」
影山「何も知らないし聞いてないよ」
本郷先生「そうですか…一体何が」
ガラッ
真司「本郷先生、大変です!」
本郷先生「城戸さん、一体何が」
真司「さっき勇治の下駄箱開いてて閉めようとしたら中にこの手紙が!」
本郷先生「どれどれ…これは他の先生に報告しないと!それで木場さんは!?」
真司「靴も無いし姿も見えないです!」
本郷先生「そうですか…」
名護先生「遅刻した上に隣のクラスに寄り道とは何をやってるんですか城戸くん!」
真司「名護先生、これを見てください!」
名護先生「これは…今すぐ向かわねば!」
どこかの倉庫
巧「(突然他校の不良に囲まれて気絶させられたがここはどこだ…)!?」
不良1「お、暴れ馬の彼女が目を覚ましたか」
巧「(暴れ馬の彼女、何だそれ?…っ!手足だけじゃなくて口も塞がれてる!)」
不良2「普段大人しいくせに俺達の仲間に利用されてたの知った瞬間暴れ出して仲間を倒したから彼女を人質にして仕返しをしてやろうと思ってるんだよねー」
巧「(その暴れ馬が誰かも知らねぇし誰かの彼女になった覚えも無い!)」
不良3「アタシは暴れ馬とは関係無い!と言おうとしても無駄だ、証拠はあるぞ」
巧「(映画見に行った時の…木場に「海堂と一緒に見に行こうとしてた映画、前日に券買ったのに海堂が風邪引いて行けなくったし一緒に行かない?」と言われて一緒に行ったがまさかこうなるとは…去年もやった気が…)」
不良1「そういえばこの女去年左翔太郎と付き合ってた奴じゃ…まさかビッチか?あの暴れ馬彼女にまで騙されてて笑えるぜ!」
巧「(色々勝手に思いやがって…)!?」
(ボタンが取れる音)
不良2「こんな良い体の女と付き合えて暴れ馬は贅沢だね〜、ビッチだけど」
巧「(くっ、触られても何もできねぇ…)」
不良3「もう時間は過ぎたしそろそろ」
不良4「ぐわぁー!」バタンッ
不良1「!?暴れ馬ついに来やがったか!」
浅倉「俺の眠りを妨げた奴はお前か…俺をイライラさせるな」
不良2「あれは…暴れ馬ではない!」
不良3「お、お前は…浅倉威!!」
巧「(浅倉、何でここに!?)」
浅倉「その分俺を楽しませろ」ダッ
不良3「おい、こっちに来…グハァ!」
巧「(あいつのお陰で助かりはしたが何がなんだか…あれは!)」
木場「乾さん、今解くよ!」
茂「やっぱりここだったか…去年も同じような事があったし巧は大変だな」
巧「ぷはぁ…木場に城!何でここに」
木場「君が攫われたと知ってすぐここに向かったよ」
茂「あたしは木場が困ってるのを見かけたから協力しただけだ」
巧「あ、ありがとう…」
木場「乾さん…とりあえず僕の上着着よう」
巧「わかった」
茂「浅倉が暴れて狙われてない内に出るぞ」
木場「はい!」
不良1「はぁはぁ…もうやめてくれー!」
浅倉「まだ足りねぇ…俺を満足させろ!」
不良1「うわーーー!!!」
〜
茂「原因は木場が例の暴れ馬とやらになってあいつらの仲間を倒したからか」
木場「僕はその時の事よく覚えてなくて」
巧「そういえばお前中学の頃月1くらい暴走してたけどそういう事だったのか」
木場「それもよく覚えてないよ」
茂「まあとにかくその暴れ馬を防ぐために色々協力しないとな」
巧「防げるか分からないけど頑張るか…そういえば今回学校にバレてないか?」
木場「今日は下駄箱までしか行ってないし平気なはずだけど…」
名護先生「乾さん、無事でしたか!」
巧「おい、バレてるぞ」
名護先生「城戸さんが木場さんの下駄箱を閉めようとしたら例の手紙を見つけたと言ってました」
木場「しまった…焦りすぎた」
茂「学校に帰ったら事情を説明するか…」
木場「そうだね…あれ、名護先生何であの倉庫向かったんだろう?あそこに浅倉さんがいるから?」
巧「いや、多分前と同じボタン目的だ」
木場「ボタンかー…えっ、ボタン!?」
それから不良の間に「暴れ馬を狙うと浅倉威と妖怪ボタンむしりが付いてくる」という噂が広がり木場を狙う不良はいなくなった