暗躍①
鳥籠アリウスのトップであり、生徒達からマダムと呼ばれているベアトリーチェは自分の部屋の中で荒れていた。理由はAL-1Sだった
いつものように命令を下していたら「これはみなさんのためになる事なんですか？」などと言ってきたので下らない事を言うな、と一蹴すると「これは勇者のする事ではありません！断ります！」とそのまま出ていってしまった。突然の反応にその場では何もできずに見送るしかなかった。再び呼び出すがやはり同じ事で折檻をする。抵抗しようとしたのかAL-1Sに仕掛けていた反逆防止用のプログラムが作動する。しばらく動けなくなったAL-1Sを他の人に命じて痛めつけた後軟禁させる。あの程度の傷ならすぐに回復するだろう
しかしベアトリーチェには疑問が残る。何故AL-1Sは急に自我が芽生えて反抗してきたのか。いくら考えても出ない答えに苛立ちが募る。本来ならAL-1Sの持つプログラムとユスティナ聖徒会を用いて地位を盤石とした上で『色彩』の襲撃に対抗する。その計画のためにアリウスを束ねたが、崩れようとしている
チラリ、と部屋にある機械に目を向ける
(コレを使う必要があるかもしれませんね)
ベアトリーチェの思考を読んだのか機械についてる画面に文字が浮かぶ
『何か御用でしょうか、マダム』